午前7時の気温はマイナス12度。いつもの窓から薪小屋方向を撮ろうと思ったら、小屋は影も形も見えませぬ。なんとまぁ雪の多い年でしょうか、呆れます。
きのうは朝食後にそそくさと真狩村の野の花診療所に向かいました。
気管支炎とか、マイコプラズマ肺炎とか、怪しい病が頭をよぎり、ハニーさんも激しい咳にたいそう心配しておった。なにせ、深夜と未明に身体を震わすような咳がノンストップで襲ってきたのです。
大病ではないかと、おぢもさすがにビビリました。
診療所では、さっそく血液検査、そして結果が出るまで、気管支を拡張する薬の入った点滴を約1時間受けたのです。
その点滴の最中、美人女医さんが検査結果を報告してくれました。
「マイコプラズマ肺炎は陰性です。白血球の数が少なくなってますから、炎症があります」。
でもって、ナンチャラいう数値が、普段より高く、ただしこれが今の値の10倍あれば即入院だけれど、そうではないとのこと。
結果「風邪がこじれたのですね」というわけ。
この日最初に診てもらったとき「若いときなら、風邪がちょっとこじれてもたいしたことないのでしょうけど、歳ですからねぇ、ハハハ~」としっかり指摘された通りでござった。
若いときといまでは、同じ風邪でも、身体に与える影響も、ダメージも、格段に違ってきておるってことらしい。
いくらそこそこ運動しておっても、体力や筋力は衰える。だから、若いときのように簡単には治らないってこと。
いずれじーさんとなる若い皆さんも、そこらあたり心得ておいてくださいな。歳とると、単なる風邪でも本人が受けるダメージは大病並みってことなのです。
いずれせよ、マイコプラズマ肺炎でも、気管支炎でもなかったわけで一安心でござる。読者の皆さまにもご心配かけました、スマンこってす。
この診療所がとてもよいのは、患者の疑問にソッコー結論を出してくれること。以前も書きましたが、ハニーさんも胃の調子が悪いといえば、即、胃カメラによる診察をしてもらって投薬。
過日もおぢが、「以前、心血管ドックで首の左右に動脈硬化が指摘されました」といったら、即、エコー検査して、投薬してくれました。
患者の立場からすれば、このスピード感がなんとも嬉しい。今回も血液検査して、まもなく「風邪がこじれただけ」とわかって、不安が解消いたしました。
検査結果が出るまで3日も4日もかかっては、小心者のおぢなんか、それだけでどんより気分になってまう。
迅速にして、スピーディーな対応、そして過疎地域の医療に貢献しておって、まさに表彰状ものの診療所なのでござる。
ただし、口コミで村外からの患者が増えて、たいそう混んでおるのが玉に傷。その責任の一旦は、いつもこの診療所を褒めちぎっておるおぢにもあるんだろなぁ。せんないことでござる。
さて、
きのうのテレビ朝日「モーニングバード」の玉川徹「たまペディア」が、発送電分離について取り上げておった。
この中で茂木経産大臣に直撃インタビュー。茂木大臣は発送電の分離については「この国会で法案を出す。2020年までに実施することも附則ではあるけれど明記する」としておったです。
2020年とはいささか遠い話ではありますが、しっかりした発送電の分離ができるのであれば、まことに結構でござる。
ただし、電力会社の巻き返しや、経産官僚によるザル法化も懸念されるわけで、このあたりしっかりチェックしておく必要がありますがね。
番組の中では、政府の電力システム改革専門委員で富士通総研主任研究員の高橋洋さんが、発送電分離の必要性について説明しておって、これがストンと落ちたです。
高橋さんは「送電網を道路」に例えておった。そしてこんな趣旨を話しておった。
「社会資本である道路を、電力会社が独占して自社の車だけ走らせているのが現状」「これでは、バスやタクシーなど様々なサービスが受けられない」
発送電が分離さされば、風力やら、シェールガスやら、ロシアからの天然ガスやらに加えて、今後は地熱とか様々なエネルギーを使った発電業者の進出が期待されます。これによる各種サービスも期待される。
こうした各種の発電会社が起業するには、電気を送る送電網が自由化されないと、どもこもならんのです。いまは電力会社の車しか走れない。あっちの新型タクシーも、こっちの新型バスも走れない。
こんな状態では、こと電力に関して住民は多様なサービスを受けることができませぬ。
電力を自由に買えない、選択できない今の地域独占システム、北朝鮮のような国家社会主義体制と似たりゴンベと申せましょう。
なかでも東電は、破たん処理しなかったおかげでトンでもない税金をいまも投入中じゃ。この際、送電網は担保として一時、国有化するのがよろしい。
そして東電管内で新規参入を促し、電気料金を値下げに持ち込むことだって、いまも可能なのでござる。
電力改革は「ニッポン改革」の一丁目一番地だと思うけど、どうよ?