おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

日本・ロシア・北朝鮮『新三国同盟』の悪夢

2014年07月27日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス21度。外は黒い雲が低く垂れこめて、真っ暗。

今にも降り出しそうなお天気でござる。

きのうは雨が強く降ったり、弱くなったりしながら、終日雨のお天気。

農家にとっては恵みの雨でした。

今日の天候も終日よろしくないようじゃ。

そんなこともあってか、おぢはけさもまだ咳が少しあって、体調はイマイチでござる。

さて、

週刊文春今週号の「日本・ロシア・北朝鮮『新三国同盟』の悪夢」が、現在の国際情勢を知るうえで、まことに興味深い。

ウクライナでマレーシア航空機が撃墜されたことで、安倍外交が目指してきた二つの柱、「北方領土返還」「北朝鮮の拉致問題解決」に暗雲だそうな。

今回の撃墜により、アメリカからはロシアへの制裁を迫られるだろうし、G20の議長国オーストラリアは27人もこの飛行機の搭乗しておったからG20にロシアを参加させない可能性もあるそうな。

オランダは193人も乗っておって、ルッテ首相とプーチンは電話会談で怒鳴り合いだそうな。

これまでロシア寄りだったドイツも、4人が乗っていたそうで、態度を変えつつあるとか。

西側各国は、そんなこんなでロシア制裁に動いておる。

一方、安倍総理は就任以来、プーチンとはすでに5回首脳会談を開いておって、たいした親密さをアピールしておる。

けれども、日中会談は一度も開催されておらん。

独裁者プーチンと安倍総理、気が合うのだそうな。

さらに、北方領土問題の解決と中国へのけん制、天然ガスという経済的メリットもある。

だからロシアとの関係強化を続けたい。

そして、集団的自衛権で支持率が大幅に下がった安倍政権にとって、支持率アップが見込めるのはいまや外交しかないという背景もある。

「拉致問題で北朝鮮から被害者を取り戻し、北方領土問題でロシアから譲歩を引き出すという二段ロケット」で支持率アップが狙いだそうな。

だけど、ロシア、北朝鮮という独裁国家と関係を強めて、米中韓とは関係が良くないのでは、どうなんだ?

官邸の関係者は「北朝鮮とロシアの新三国同盟なんて見られたら悪夢ですよ」という。

この秋にも実現の予定だったプーチン訪日は、日米関係からみても容易なことではないそうな。

マレーシア機の撃墜では、当たり前田のクラッカー。

週刊文春の別の記事、「民間機撃墜で狂ったプーチンの外交戦略」では外交筋の話として「この秋、安倍総理が訪朝した上にプーチンを招くとなると、日米関係は決定的に悪化し、世界に違和感を与える」としておる。

安倍総理が北朝鮮を電撃訪問し、プーチンをニッポンに招くのでは「日米関係決定的に悪化で世界に違和感」は当然だろう。

そんなことでは困ります。

オバマと安倍総理、まことに関係が悪いしねぇ。

とはいえ、西側諸国がロシア制裁に動く中、「ロシアとの対話」重視でもあるまい。

これまで米中韓との関係をないがしろにし、ロシアと北朝鮮に特化してきたニッポン外交は、親ロシア派によるとみられるマレーシア航空機撃墜によって、迷走が露わになってきておる。

西側の一員であることを再認識し、中国、韓国とかつてのような関係を取り戻し、「善隣友好」平和外交の原点に立ち返ってはいかがか。

それとも、「戦後レジームを脱却」し、新三国同盟でアメリカや中国とまた一戦か???

バカを言ってもらっては困ります!!