おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

自衛隊はさっそくイラク行き?

2014年07月03日 | Weblog

 

午前5時の気温はプラス17度。ご当地は深い朝霧に覆われてます。

きょうは晴れの良い天気になるのかと思ったら、天気予報によると終日曇りだそうな。

きのうもほぼ曇りの一日で、特に午前中なんかは薪の取り込み作業は「この日を逃してなるか!」って感じでした。

ところがおぢもハニーさんも雄武町への弾丸ツアー以来、飲み食いと宴会が相次いで、疲れが溜まってどんよりしておったです。

おぢは鼻声、ハニーさんも「疲れが残ってます」って表情。

そんなことで、午前中はあくせく仕事をして、午後は「葛根湯」を服用してボーッと過ごしたのです。

でもって夜は、多少「しんどいなぁ~」と思いつつ、水曜恒例のズンバへ。

1時間ジャブジャブ汗をかいて、休肝日にしたら、今朝はスカッといたしました。

やっぱ有酸素運動はよろしいね。

さて、

今週号の週刊現代、魚住昭の「わき道をゆく」に興味深いことが書いてありましたです。

おぢを含めた集団的自衛権に関する解釈改憲反対派は「米国の戦争に巻き込まれる」と言い、賛成派は「日米同盟を強化しないと北朝鮮や中国に対抗できない」としておる。

魚住さんは「反対論も賛成論も今回の安倍政権がやろうとしていいることが正確に理解できるだろうか」と疑問を呈しておりました。

安倍政権で安全保障問題の主導権を握るのは防衛省ではなく、外務省だという。

なるほど、今回の閣議決定の翌日、北京では日朝政府間協議が開かれ、「拉致問題」について北朝鮮大使と話し合いをしておる。

まるで集団的自衛権行使容認から国民の目をそらせるように、まことによくできたタイミングでござる。

「シナリオはすべて外務省」って感じがしてきます。

さらに日本版NSCを支える国家安全保障局の局長と、安保法制懇の座長はともに外務省事務次官経験者で、首相の有力ブレーンの学者は国連代表部の次席大使にもなった外務省寄りの人だそうな。

外務省は自衛隊の海外活動で日本の評価を高め、国連安保理事会の常任理事国入りを目指しておるそうな。

外務省の思惑は、どうやらここにあるらしい。

やはり湾岸戦争で血を流さなかったこと、同時多発テロで「ショー ザ フラッグ」と言われたことが、外務省をここまで突き進ませたってことらしい。

一方、防衛省は「外務省の道具ではない」と反発してきたのだそうな。

その自衛隊の制服組はというと、今回の閣議決定に賛否両論あるのだそうな。

東京新聞の半田編集委員が4月に書いた本によると「日本が他国の軍隊並みの活動をするのは当然」という賛成派もいれば、「武力を使わない国際貢献に磨きをかけるべきだ」という反対派もいるそうな。

さらには「自衛隊がどう変化するか想像もつかない」という不安の声も複数から出たという。

いずれにせよ、外務省の思惑(国連常任理事国入り)と、安倍総理の思惑が合致して集団的自衛権の行使容認へ踏み出したってことらしい。

半田編集委員によると「霞が関で集団的自衛権を認めろ、というのは外務省だけ」だそうな。

外務省は自衛隊を道具に使ったのは間違いないね。

同じ週刊現代「佐藤優の人間観察」では、その元外務省の官僚である佐藤優さんが、イラク問題に触れておる。

氏は「自民党の政治家は、腹の中では、『近未来に日本が集団的自衛権を行使して、自衛隊を海外に派遣する可能性はない』と事態を甘く見ているようだ」としている。

しかし、佐藤さんは論壇では圧倒的な少数意見だが、と断ったうえで「筆者はISIS(アルカイダ系組織)が油田を含むイラクの一定地域を支配を支配するような事態を防ぐために、近未来に米国が日本に軍事貢献を求めるのではないかと危惧している」としております。

実動部隊として血を流す可能性の出てきた自衛隊だが、内部に賛否両論があり、「どう変化するか想像もつかない」中で、イラクでいきなりアメリカに協力することになる可能性もあるというのだ。

「北朝鮮や中国に対する抑止力」などと言ってる場合ではなさそうだ。

自国の兵隊をイラクに派遣したくない米国が、自衛隊に「火中の栗」を拾わせる可能性はゼロじゃないってこと。

いきなり「イラク行き」ですか???