おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

コメディアンのボビー

2014年07月07日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス15度。きょうは日中、晴れの天気となり最高気温も28度まで上がる見通しだ。

仕事も一段落し、すっかりきょうはお休みのおぢ、薪割りに精を出すことにいたします。

少し暑くなりそうですから、ムリはしませんけどね。

そういう意味では、きのうが絶好のコンディションでござった。

暑くもなく、寒くもなく、涼しげな風がそよそよあって、ジリジリした日差しもなく、いい感じのお天気でした。

きょうは少ししんどいことになりそうですけどね。

さて、

今週号の週刊文春、町田智浩さんの「言霊USA」には「う~ん!」と唸ってしまいましたです。

ボビー・ヘンラインさん(42歳)は、スタンダップ・コメディアンと呼ばれる漫談師。

酒場で客を笑わせるのが商売ってこと。

とはいえ、その風体がまことに不気味。

顔全体が焼けただれ、髪の毛は一本もなく、左手首もない。

人を笑わせるのは至難の業だとニッポン人なら思います。

得意のジョークは「俺の頭には胃袋の皮を移植したんですよ」「だから腹が減ると頭痛がしてね」だそうな。

かなりシュールだ。

このボビーさん、イラクからの帰還兵だった。

2001年9月11日、旅客機が貿易センタービルに突っ込むのをテレビで観て「テロと戦わねば」と軍隊に再び飛び込んだのだそうな。

そして2007年、イラクの町でボビーと4人の兵士が乗った軍用車が道に仕掛けられた4個の爆弾にやられる。

ほかの4人はその場で死亡したが、ボビーは全身の4割が焼け、頭がい骨まで火が届いていたが、一命は取り留めた。

そんな彼は自分にも使命があると、イラクで死んだ戦友の遺族を訪ねたり、幼いころにやけどを負って引きこもりがちな子どもたちを励ましているという。

イラク戦争で死んだアメリカ兵は4500人、負傷者は3万2000人だという。

当時の大統領ブッシュは「イラクのフセインは9.11テロの黒幕で、大量破壊兵器を隠して持っている」と言い、ボビーをはじめニッポン政府もそれを信じた。

ところが首都バグダッドを制圧したら、イラクは9.11とは無関係で大量破壊兵器も存在しないと分かった。

酷い話だけど、このイラク戦争でアメリカ政府が使ったカネは8000億ドル。

日本円だと約80兆円にも上る巨額なカネは、軍需産業とその関連産業を潤した。

戦争は大消耗戦、どんどん生産して、どんどん消費するからまことに効率よく儲かる。

アメリカが戦争をやりたがる理由の一つは、そこにある。

死んだアメリカ兵4500人は、そのほとんどが黒人とプアーホワイトと呼ばれる貧困層とみられる。

金持ちには関係ないってこと。

無茶苦茶な戦争でござった。

そのイラク戦争をニッポンが支持したことについて安倍総理は国会で「大量破壊兵器がないことを証明できなかったイラクが悪い」と申したそうな。

イラクは国連の査察を受け入れ中だったし、アメリカは国連を無視して攻撃を強行したのにね。

加えて、7月1日の記者会見で安倍晋三は「海外派兵は一般に許されないという従来の原則は全く変わらない。自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことはこれからも決してない」と述べた。

そんなら集団的自衛権などいらないジャン、って話だ。

安倍晋三という男、鼻持ちならない大ウソつきと申しておきましょう。

集団的自衛権とはムチャクチャな「アメリカの戦争に加担する」ことでもあると、ニッポン人は肝に銘じておきましょう。

ニッポンの自衛隊員が、集団的自衛権を行使するため、アメリカとともに某国で戦闘となり、多数が死傷するときがそのうちやってきます。

死傷した自衛隊員の妻や母親は、そんとき安倍晋三の顔を思い浮かべて、罵声を浴びせたところで、夫や息子は戻ってこないのだと思い知る。

「覆水盆に返らず」でござる。