午前6時半の気温はプラス18度。
朝霧がずんずん消えてきて、晴れ間が広がっております。
YAHOO!ピンポイント天気予報によると、ご当地の今日の最高気温はプラス27度。
日中は晴れるのだそうな。今日も暑くなりそうです。
それにしても北海道西部のこのあたりは、どんだけ雨が降っていないのか?
農家はさぞかし心配なことでしょう。
そろそろ適度なお湿りがないとヤバいんでないの???
そんなきのうのおぢ、薪割り作業は放置して仕事でござった。
いつも週末にかけて仕事が忙しいことになってますけど、あすは東京から旧友Tがやって来る。
週末は大騒ぎの宴会でござる。
仕事せんとならんし、呑みたくない酒(ウソピョン!)も呑まねばならん。
楽しいやら、しんどいやら…
さて、
今週号の週刊現代古賀茂明さんの官々諤々「『1年後の夏』に向けた布石」が元官僚らしく、安倍政権の姑息な戦略を読み解いておってまことに興味深いことになっておる。
安倍政権による解釈改憲、集団的自衛権行使容認は7月1日に閣議決定された。
なのに関係法案の提出は9ヶ月先の来年4月だという。
やたらに急いだのに、どう考えてもおかしな話だ。
古賀さんはここをしっかり読み解いておる。
「秋の臨時国会で集団的自衛権の議論を始めると…中略…10月、11月の福島と沖縄の県知事選が危なくなる。そこで、来年通常国会提出へと変更した」と解説する。
つまり、福島と沖縄の知事選のときは、国民に集団的自衛権のことは忘れてもらおうってこと。
集団的自衛権を国会で論議している間に知事選をしようもんなら、自民党の勝利などないと思ったわけだ。
だから来年なのだ。
さらに「法案審議は予算成立後の4月以降となるが、4月は統一地方選だ。公明党はその直前の集団的自衛権の法案審議は絶対にノー。自民党も公明党の選挙協力を得たいので、審議開始はゴールデンウイーク前後となる」そうだ。
なるほど!! だから7月1日に閣議決定したのに、関係法案の提出は来年4月というわけだ。
つまり公明党は統一地方選前に集団的自衛権の論議をしては、選挙に影響がある。
自民党も公明党の選挙協力がないと地方選は困るので、審議開始は選挙後のGWの後ってこと。
さらに法案は10本以上になるので会期末までの成立が危ぶまれるわけだけど、これは「束ね法」「担当大臣」「特別委員会」の3点セットで可能になるのだという。
束ね法案とは20本でも1本の扱いにすること。
安倍総理が「幅広い法案整備を一括して行って」といったのはこのことだそうな。
同時に担当大臣も置きたいというのは、安全保障担当大臣を置けば、関係省庁の全大臣の代わりにこの大臣がひとりいれば、審議ができるからだそうな。
さらに特別委員会を置けば関係する委員会の審議はしないで済む。
この3点セットで審議時間は大幅に短縮するのだという。
これをやるとどうなるか?
ここからがポイントですけど、これで6月末までに法案成立は可能となる。
そして、北朝鮮拉致問題に関する特別委員会の調査期間が1年以内でちょうど国会会期末と符合する。
つまり法案を強行採決して国民の批判が高まったところで、安倍総理が北朝鮮に出発し、数日後、拉致被害者とともに羽田のタラップを降りる。
国民の目は、集団的自衛権関連法案の強行採決から、拉致被害者の帰国に引きつけられる。
マスコミも拉致被害者の帰国一色になる。
集団的自衛権の関する強行採決は、国民からすっかり忘れ去られる。
そんなシナリオだと古賀さんは解説する。
そして古賀さんはこう締めくくっておる。
「そんなシナリオを考える安倍総理の頭の中は『国民は健忘症で愚か。操縦法は二つ。時間をおく、他に目をそらす、それだけで十分だ』」
どうやらこの先1年後、ニッポンの行く末を決める法案は可決成立し、拉致被害者の帰国でマスコミは大騒ぎとなり、このシナリオ通りに事は進むのだろう。
こういう「姑息な政治」、国民を小馬鹿にしておると思うのは、おぢだけではないと思うけど、どうよそのあたり???