おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

急速に現実味を帯びる「徴兵制」

2014年07月11日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス16度。晴れの良い天気です。

台風はどこだ? …と天気図を見たら、まだ千葉県あたりにあってびっくり。

ご当地は明日も曇りの天気で、雨はない。

予報では、夕方には三陸沖で温帯低気圧になる見込みだそうな。

北海道はこのまま台風の影響を受けずに済みそうな気配でござる。

助かります!!

さて、

きのうのモーニングバード、木曜恒例の「たまペディア」観ました?

今回は「徴兵制」の可能性について触れておりました。

まず、今回の集団的自衛権行使容認について、元防衛官僚で現在新潟県の加茂市長を務める小池清彦氏に、「アメリカから海外へ自衛隊派兵の要請」があった場合について聞いておる。

元防衛官僚の小池市長はこうきっぱり答えた。

「アメリカからの要請は断れません」

湾岸戦争でもアメリカから要請があったが、憲法9条があったから突っぱねることができたけど、集団的自衛権行使容認となったこれからは、そうはいかないと、元防衛官僚が言う。

そうなると、当然のことながら、アメリカ並みに派兵を求められ、自衛隊は直接ニッポンを救うためではない戦争に加担する。

湾岸戦争の時も、防衛大学の卒業生の任官拒否が実際に増えたけど、集団的自衛権行使容認となれば、来年の任官拒否も増えるだろうし、自衛隊へ入隊する若者も減る。

アメリカから自衛隊の派兵要請が現実味を帯びた際には、こうした任官拒否は激増し、入隊は激減する。

ニッポン国のために死ぬならしょうがないけど、アメリカの要請で戦地に行って死ぬのは嫌だと思う人がいても、そりゃムリはない。

さらに、海外で戦闘となり、自衛隊員に大量の死者が出れば、いよいよ自衛隊員は足りなくなる。

戦争とは人命も含めて「消耗」するものなのです。

徴兵制は、現在「憲法18条」の、何人も「その意に反する苦役に服させられない」ことから、「憲法違反」とされておる。

しかし、番組でも指摘しておりましたが、憲法9条に比べれば、ほとんど論議されてこなかったのがこの18条だ。

だから、解釈を変えることなど、今回の9条に比べれば、まことにハードルが低いのだという。

実際、自民党の石破茂幹事長は、2010年に国会で発言し、自身のブログでもこう書いておる。

「徴兵制が憲法違反であるということには、私は、意に反した奴隷的な苦役だとは思いませんので、そのような議論にはどうしても賛成しかねる」

つまりは徴兵制は国に尽くすのだから「苦役ではない」、よって憲法違反ではないという論理だ。

70年もの間、憲法9条の解釈上「集団的自衛権は認められない」としてきた。

それが今回、一内閣の勝手な解釈でコロッと変わったのだから、石破氏と同様の考えを持つ人が総理になれば、簡単に徴兵制は復活する。

戦争は物資も人命も大量に失います。

自衛隊員が減れば、必然的に徴兵制という話になる。

それも、憲法18条のハードルは石破茂の論理なら、たいした低い。

集団的自衛権行使容認で「憲法」に開けてしまった風穴は、この先どんどん広がる可能性を秘めておる。

それこそが、今回の解釈改憲の「真の狙い」だったと申しておきましょう。

40年以上も昔のこと、新左翼が「一点突破 全面展開」と申したことがありました。

安倍内閣は今回その一点突破を成し遂げたのです。

かつては極左の大暴走、今回は極右の大暴走と申しておきましょう。