おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

あれから丸4年ですか…

2015年03月11日 | Weblog

 

東北大震災から丸4年となる朝です。

あの日のヘリからのテレビ中継、これは忘れることができません。

バスや車が次々津波にのみこまれて行くのです。

中継しておるNHKのカメラは、呑みこまれる小型バスから目を逸らすようにパンしたりチルトしたり。

公共放送は、「悲劇の現実」を余すところなく中継することは出来ないのだと思いました。

さらに刻々と伝わる被害状況と、それに続く原発事故の恐怖。

当事者能力のない政府にも呆れましたし、メルトダウンの真実を覆い隠す記者発表にも呆れましたわ。

原発事故など二度と繰り返してはいけませんが、呆れることにニッポン政府は再稼働に向け着々と歩んでおる。

きのうの安倍総理の会見、福島への思いをあれこれ語っておりましたけど、まことに空虚な言葉の羅列でござった。

毎月福島を訪れながら、原発を稼動しようとしておるってなんじゃらほい!?

福島県民の心を逆なでする行為ではないのかね。

いいですか、ニッポンは地震大国、しかも地震に活発期に入っておって、そんな状態の中、安全に原発が稼働できるわけないじゃん。

まもなく巨大地震が襲うのですぞ!!

誰が考えても、考えなくても、ヤバイんでないの? と思う。

コンピューターも機材も装置も、すべて優れておったとしても、人間は必ず間違いを犯すのですぞ。

この先あちこちで再稼動することになれば、来るべき「南海トラフ巨大地震」やらなにやらで、再び福島の悲劇が繰り返される可能性を否定することなど、だれにもできません。

ドイツのメルケル首相は、福島の事故をきっかけに、脱原発へ舵を切りました。

事故の直前まで「原発推進」だったにもかかわらずです。

理由は「技術大国日本でも事故を起こす」から。

そのうちまた世界のどこか(ニッポンでないことを望みますが…)で必ず事故が起こります。

「君子は豹変します」し「君子は危うきに近寄らず」ってことでメルケル首相はまことに賢い選択をしております。

いまやドイツの3割近くは再生可能エネルギーによる発電となり、2022年までに脱原発を成し遂げるのです。

ドイツ在住の環境ジャーナリストの村上敦さんは、その辺の事情をしっかり説明しております。

なのに原発事故の一番の被害国であるニッポンはというと、再稼動へまっしぐらだ。

おかしいとは思いませんかね?

そんな、今朝は吹雪の朝でござる。

朝方から降りだした雪は10センチほどでしょうか?

予報によると、荒れ模様のお天気は、きのう、きょう、そして明日まで続くのだそうです。

おかげで外の景色は一気に真冬に逆戻りだ。

きのう豪州に帰る予定だったバーバラさんとデニスさんは、無事飛行機に乗れたのでしょうか?

新千歳ではずいぶん欠航した便があったようですけど…

きのうは、

強風と雨やみぞれという最悪のお天気の中、小樽へ恒例の買い物に行きましたです。

ハニーさんに言わせると、おぢは「嵐になるとテンションが高い」そうな。

まことに申し訳ないのですが、確かに嵐とか台風、実は好きなのです。

理由はわかりませぬが、どうにもこうにも血が騒ぐ。

そんなことで、嵐の中小樽へ向かったのです。

峠は、みぞれが道路に溜まって、ずいぶんと走りにくかったので、少しスピードを落として走行したのですが、ほかはスイスイ。

そんなお天気なものですから、新南樽市場は空いており、お決まりの「サケの味噌漬け」「ナメタガレイの干物」「ギンダラの味噌漬け」「ツボダイの干物」などなどをそそくさと買い求めたのです。

でもって、お近くのイオンシネマへ。

クリントイーストウッド監督の「アメリカンスナイパー」を上映中というので観に行ったのでした。

以前は55歳以上の夫婦はふたりで2000円でしたけど、このいいシステムが無くなって、映画館は敷居が高くなりましたけど、イーストウッド監督の映画は欠かせません。

主演のブラッドリー・クーパーさんは、役作りのため十数キロ体重を増やし、筋トレして、実在した人物になりきっておりました。

最後に彼の実写の葬儀があるのですが、本人とクーパーさんは区別がつかないほどでござった。

戦争がどれだけ人間の心を痛めるのか、よくわかる映画なのでした。

いわば反戦映画。

そんなことですから、ユダヤ人が支配するアメリカ映画の世界では、アカデミー賞の「音響編集賞」とか、取って付けたような受賞しかしておりません。

ですが、心に残る反戦映画でもありました。

お勧めでござる!!