おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

名ばかりの電力自由化!?

2015年09月03日 | Weblog


午前6時の気温はプラス17度。

雨上がりで、あたりはじめっとした空気に包まれておる。

どうやら雨も峠を越えたらしいのです。

それにしてもきのうはすごい雨ふり、風も強くて台風と見まごうばかりでござった。

当初の予報では、「弱い雨」かなんかでしたけど… 

ところで、

来年に迫った電力小売りの自由化ですが、大口需要者向けについては2000年から始まっておるのをご存知か?

しかし、自由化後の新規参入者のシェアは全体の5%にとどまっておるという。

なぜかというと、電力会社同士の地域を超えた競争が、無いに等しいからだそうな。

ようは、東北電力が北海道に進出する、な~んてことがないからだ。

その理由は、電気事業連合会(電事連)という大手電力会社の「談合組織」があるからだと、元経産官僚の古賀茂明さんは言う。

欧米なら独占禁止法違反といわれるようなもんが、いまだにニッポンでは生きておるのです。

これには背景があるそうだ。

経産省の官僚さまにとって、電力会社が「超優良天下り先」だから、なんだってさ。

大手電力会社同士が、熾烈な競争にでもなれば、天下りを受け入れる余裕もなくなるし、肝心の役員報酬が切り下げられる。

それでは困る。

だから談合も放置なのだそうな。

天下りの官僚さまのおかげで、熾烈な競争はなくなり、大手電力会社の経営は安定する。

だけど、そのため高い電気代を払うのは一般国民なのでござる。

情けないのぉ~

過日、関西電力が東電管内に進出と伝えられましたが、これは東電がすでに事実上国営となっておるため。

東電は、電力各社の談合からすでに「排除され」ておるのです。

いかにも「自由化」を装っておりますが、東電を除く電力各社の談合は、しっかり継続中なのだ。

たいしたアジャパーなことなのです!!

話は少し変わりますが、

この夏、電力需要がピークを迎えた時間帯に、電力がどう確保されたか、東京新聞が電力各社に取材したそうな。

現在は川内原発が稼働し始めておりますが、この夏ニッポンの原発は1基も動いておりませなんだ。

その結果、「太陽光発電が原発12基分」の計1000万キロワット超の電力を生み出し、供給を支えていたことが分かったという。

地域によってピークの日や時間帯は若干異なっておったそうだけど、四国電力を除く8社が需要を見越して準備した供給力の合計は約1億6600万キロワット。

首位は火力発電で、約1億2600万キロワット(75・4%)。

2位は、くみ上げておいた水を需要に応じて放水する揚水発電で約1800万キロワット(10・ 9%)。

3位は水力発電の約1200万キロワット(6・9%)だった。

太陽光発電は僅差の第4位、1100万キロワット弱(6・5%)だったそうな。

政府の事前予測は500万キロワット前後だったというから、太陽光発電の普及を甘く見ておって大ハズレだ。

東京新聞によると、「再生エネルギーの固定価格買い取り制度がスタートしてから3年で、太陽光発電が中心的な存在になった」という。

需要が高まる日中に、軌を一にするように発電するのが太陽光の特質だから、割高な石油火力の稼働を最小限にできる効果もあったとか。

世界的に見れば、下記図のようにドイツや中国で太陽光発電は大きく伸びており、ニッポンはそれに次いでおる。


おぢも日中使用するパソコンは、太陽光パネル1枚で賄っておる。

晴れておれば、終日使用可能でござる。

太陽光に限らず、あらゆる再生可能エネルギーの発電コストはどんどこ安くなっておる。

もっともニッポンは、再生可能エネルギーのコストが欧米の5倍という異常事態で、これが普及を阻んでおるそうな。

誰かが邪魔をしておるんだな。

誰だろ???