おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

治療の遅れが「大事」に至る

2015年09月26日 | Weblog

 

午前7時の気温はプラス14度。

雲が低く垂れこめた曇り空の朝でござる。

今日は終日こんなお天気らしい。

きのうはいとこの13回忌でござった。

そこで朝から札幌に行っておりましたです。

49歳の若さで亡くなったいとこは、札幌南高、道教育大を経て、道庁に勤めておりました。

おぢと違って生真面目な男でしたね。

その妹に言わせると、少々「ビビり」だったそうですけどね。

いとこのKは、12年前の8月末、自宅で突然下血して入院、約1か月後にあっという間に亡くなったのでした。

死因は肝臓がん。

酒を大量に呑むというような男ではありませんでしたし、不摂生するような男でもありません。

奥さんと海外旅行を楽しむ穏やかな男でござった。

ただし、数年分の健康診断書が、当時の職場である出向先の札幌医大で発見されますが、長期間にわたり肝臓の数値であるGOTが基準値を大きく超えておったそうな。

肝臓の異変を長期間放置しておったのです。

肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、病気になっても、痛くも痒くもない。

だから放置したまま、いきなり「下血」で気が付いた時は、末期だったというのです。

怖くて病院に行けないビビりだったということもあるかしらん。

だけど、血液検査の数値が異常値を示していたわけで、何年か前に再検査して、しっかり治療しておれば、事なきを得たはずでござった。

しかも当時の勤務先は札幌医大だったわけで、なんとも皮肉なことなのでした。

兄弟のいないおぢにとって、4歳年下の彼は弟のような存在でしたゆえ、あまりに突然のことで、ショックは大きく、その時の衝撃はいまも忘れられないのでした。

また、24日に亡くなった女優の川島なお美さんは、胆管ガンと分かってから、手術するまでに約半年をようしたとか。

川島さんは、病気が分かってからも「降板できないから」と舞台出演の予定をこなしたそうな。

胆管ガンは早期でも「黄疸が出る」「便が白くなる」とも…

ガンは早期発見すれば治る時代といわれておるのに、いとこも、川島さんも、なぜもっと早く治療をしなかったのか…

世間には、仲間と酒を呑めば「オレは高血圧だ、オレは高脂血症、いやいやオレは動脈硬化だ」と病気自慢するアンポンタンな中高年が、けっこういたりする。

とりあえず、痛くも、痒くもないためだ。

だけど、おぢに言わせれば、すでに病の兆候が数値に出ておるというのに、すっかり病気を舐めておる。

病気自慢の皆さんが、治療しないで放置しておれば、早晩、取り返しの出来ない事態に進行する可能性は、きわめて大きい。

まずは健康診断の数値に、多少なりとも異変のある時は、どうしたら改善するのか、ソッコー医者に聞いてみる。

ネットで病名をあれこれ調べてみるのもよいかもしらん。

そして、早め早めに数値を改善させて、病気を未然に防ぐのが大切じゃ。

「未病」のうちに治療しておくこと、そこらあたりに尽きるのです。

気が付けば「手遅れ」じゃぁ、本人も周囲の人々も、のちのち悔いが残ることになるのです。

そこんとこ、数少ない読者もヨロピクね!!