午前6時の気温はマイナス1度。
家の前にある街路灯が消えたのは午前6時20分のことだ。
そんな暗くて寒々しい北海道の上空には、12月上旬並みの寒気が入っておるそうな。
予報ではこの秋一番の寒さといわれたけど、ご当地はそんなに冷え込んではいないようじゃ。
もっとも、道北地方の旭川ではマイナス5度と冷え込む予報でした。
我が家の薪ストーブはというと、オレンジ色の炎をメラメラ燃やして、ただいま巡航運転中じゃ。
食事の終わったニャンコは、この寒さの中、デッキで箱座りしておりまする。
家の周りを飛びまわっておる小鳥でも狙っておるらしい。
でもって、たまにニャンコの餌食となる可哀そうな小鳥がいる。
我が家のニャンコ、野生の生き物と互角以上に闘うのです。
ヘビの青大将と闘う姿も見たことがある、と以前も書いた。
ところが最近はというと、弱いものばかり狙っておる。
こすっからいニャンコになってきたのだ。
そんなことで、動物好きのハニーさんは、ときにニャンコのかたをもったり、小鳥に思い入れしたりと、あの場面やこの場面で心を痛めておる初冬の今日この頃なのでござる。
さて、
福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」、原子力規制委員会はこれを運営する「日本原子力研究開発機構」(JAEA)という組織には「能力がない」と過日判断したそうな。
20年間に1兆円の税金をつぎ込んでも、1度も動かないのだから当然といえば当然だ。
「もんじゅ」は、国がいうところの「核燃料サイクルの主役」でござる。
これがさっぱりうまくいってない。
原発は、依然としてトイレのないマンションのままじゃ。
下の写真は、先日北電さんが電気メーターチェックしていった際に置いて行った「あなたのでんき」というチラシの一部。
「知ってほしい」の下に「原子力発電で使用した燃料の約95%はリサイクルが可能です」としっかり書かれておる。
ですが、これについての説明は一切ない。
説明なんぞ、できるわけがない。
この使用済み燃料の95%リサイクル可能というのは、あの「もんじゅ」がちゃんと動いたときのお話。
いまは架空の話、希望的観測に過ぎないのでござる。
世界的にも例がない「核燃料サイクル」、これが20年間さっぱり動かないのに、いまも税金をじゃぶじゃぶつぎ込んでおるのがニッポン政府だ。
そんなことで、「絵に描いた餅」なのに、さも核燃料がいまリサイクルできるような見出しを書いておるが今月の「あなたのでんき」じゃ。
もしこれを正確に書くとしたら、「原子力で使用した核燃料の約95%はリサイクルが可能と一部でいわれてますが、世界中どこを探してもこれに成功したためしはない」とすべきだね。
先月は、飛行機が原発にぶつかるイラストを描いて、「故意による大型航空機衝突に備えた設備対応」と書いた。
だけど、見出しと一切関係ない記述が下にあるだけ。
しかも書いておるのは貯水設備やフィルター付きベントのことで、これは大型航空機の衝突とはまるで関係ない。
いずれも、見出しだけを読んだ人は、大型飛行機が原発にぶつかっても大丈夫な設備があって、原発の燃料は95%再生可能だと思ってしまう。
そう思うのは読む人の勝手だから、チラシを作った北電に責任はないとでもいうのだろうか。
北電さんよ、こんな酷いプロパガンダしていいのかね?
御社には企業としての「社会的責任」ってのはないのですか?
北海道民を小バカにするようなチラシを全戸配布などしていいのですか?
できゃしないことを、さもできるように広報するって、サギの手口と似たりごんべ。
東証第一部に上場する企業が、こんなことしていいのか?
原発を再稼働したいからとはいえ、こんなもんを放置しておくとは、なんと「恥知らずな経営者だろう」と申しておく。