午前6時、あたりはまだ真っ暗でござる。
気温はマイナス1度。
雪はありません。
当たり前ではありますが、時間が経つにつれ、少しづつ明るくなってまいりました。
この時期、緯度の高い北海道は、沖縄に比べりゃずいぶんと日が短い。
気象庁国立天文台のデータによれば、きょうの札幌の日の出は6時35分で、日の入りが16時06分だ。
一方、沖縄県那覇市はというと、日の出が6時52分で、日の入りは17時38分だそうな。
なんだかんだ、沖縄と札幌では日の出で17分、日の入りではなんと1時間半以上違うのです。
ようするに、きょう札幌は沖縄より約2時間も日が短く、暗い時間がそんだけ長いってことになる。
冬至は今年12月22日だそうですから、まだまだ日が短くなる北国。
おまけに雪がないと、ますます暗いんだなぁ、これが…
さて、
130人が亡くなった、パリの同時多発テロだ。
これで妻を亡くしたフランス人男性の「テロへの手紙」が世界から共感を得ておるという。
フェースブックに綴った手紙は「君たちに憎しみを与えない」と題し、「私は決して、君たちに憎しみという贈り物を贈らない。君たちはそれを望むだろうが、怒りで応えることは、君たちと同じ無知に屈することになってしまう」としておる。
奥さんを亡くすなど悲惨な目にあっておるというのにまことに冷静で、世界の共感を得るのは至極当然だと思いまする。
そこで想起されるのが、アメリカで起きた2001年の9.11同時多発テロだ。
ニューヨークのツインタワーに旅客機が突っ込むなど、空前絶後のテロじゃった。
ブッシュ大統領はすぐさま「テロとの戦い」を宣言し、アフガニスタンやイラクと戦争をおっぱじめた。
アメリカ、イギリスを中心とした多国籍軍と、聖戦を呼びかけるアルカイダやタリバンとの泥沼の紛争の始まりじゃ。
特にイラクについては、フセインが「大量破壊兵器を隠している」として、アメリカはバグダットを空爆し、とうとう制圧した。
ところがギッチョン、アメリカが戦争の大義に掲げていた「大量破壊兵器」は、結局どこにも見つかりませんでしたわ。
大量破壊兵器なんぞ、ハナっからなかったわけで、これはブッシュとCIAによる大ウソだった。
アメリカと一緒に戦争したイギリスも、当時のブレア首相が議会でこの事実を認めておりましたです。
そして我が自衛隊はPKOでイラクへ派遣されたのでした。
その9.11から15年経って、今回はパリで同様に同時多発のテロだ。
フランスのオランド大統領は早々と「フランスは戦争状態にある」と宣言、ISへの空爆を開始した。
ブッシュとオランド、なんだか似ておって気持ち悪いです。
ニッポンだって、この渦に巻き込まれかねないので、おぢは大した怖い。
だけど、我がニッポン国はそもそも十字軍のキリスト教とも、イスラム教とも、丸きり違う宗教と国民性じゃ。
ニッポンにはニッポンの立ち位置ってもんがあるんではないのかね。
どんだけ空爆をしたところで、対テロ戦争に終わりなんぞがあるわけがない。
空爆に巻き込まれた子どもや無関係の人々の憎しみを買うだけではないのかね。
無関係だった彼らの怒りの矛先が、再び十字軍と呼ばれる西欧諸国に向くのではないのかね。
不毛な戦いの連鎖が起きるのです。
彼らが先行き、テロリストになって、またまた世界各地でテロを繰り返す可能性があると想像できませんかね?
何度でも書きますが、十字軍でもイスラムでもない我がニッポン国は、どちらでもない、まったくスタンスの違う「特殊な国」なのです。
安易に十字軍に追随するのはいかがなものか。
そして、テロそもそもの原因は「格差や貧困」ではないのかね。
今回のパリのテロだって、容疑者たちはフランス人だったりベルギー人だったり。
オランドはテロとの戦争というけど、フランスの国内問題ではないかと、先ほどのサンデーモーニングでどなたかが申しておったけど、そこはおぢも共感するね。
フランスにアメリカ、そこへ旅客機を爆破されたロシアも加わって、イラクなどISへの猛烈な空爆が続いておるとか。
いずれにせよ、儲かるのは軍需産業だ。
ギリシャを発端にしたEUの経済危機も、この状況に打ち消されてしまいましたわ。
そして、待ってましたとばかり、フランスの爆撃機への引き合いが諸外国から殺到しておるいう。
「テロとの戦い」も「テロとの戦争」も、一見、大義はあるかしらん。
だけど、ますます悲しみ深く、怒りに震える人を増やす一方で、しっかりカネ儲けでウハウハする人もいる。
妻をテロで亡くしながら、冷静を保っておるフランス人映画ジャーナリストの言葉を、為政者はも少し噛みしめてみてはいかがかね。
そして、キリスト教でもイスラム教でもない我がニッポン国は、いわば中立立場を保ち、中東の避難民や国民に、文字通りの人道支援をするのがよろしいかと思いますです、ハイ!!