おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

もういらない「原発」、なのに次々再稼動するこの国の不思議

2016年08月14日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス15度。

晴れのお天気で、空にはすじ雲が走っております。

いましがた生ごみをゴミステーションに捨ててまいりましたが、あたりはすっかり秋の気配。

北海道では、お盆の声をきくともう秋でござる。

きょうのご当地、晴れの予報で最高気温は27度だ。

ですが、釧路など道東方面は台風の影響で、夜になってから雨になるらしい。

台風ですか…

季節は巡るのですなぁ、、、

写真は先日の小樽市の蘭島海水浴場。

本州では珍しいでしょうけど、北海道ではテントを張って海水浴を楽しむんですわ。

北海道の夏の風物詩でござる。

さて、

四国電力が再稼働させた伊方原発3号機が臨界に達したと日経新聞電子版が伝えておる。

9月上旬から営業運転を始めるそうですわ。

3.11の福島第一原発事故が発生して以降、すべて止まっておったニッポンの原発が次々再稼動じゃ。

これで3つ目です。

週刊現代合併号には「小泉純一郎大いに語る『日本人よ、目を覚ませ!』」というインタビュー記事が載っておる。

小泉さんはこう語っておる。

「日本はもう5年間、ほとんど原発に頼らずやってきた。この事実は重いですよ。『原発即時ゼロ』でも大丈夫なんだと証明されてしまっているんですから」

まことにごもっともでござる。

福島の事故直後から、原発推進派は、あれやこれやごたくを並べて、原発の必要性を説いておった。

曰く「原発が無くなればニッポン経済が立ち行かなくなる」とか「電力の安定供給」だとか申した。

この5年間、ニッポン経済は財政と金融緩和によって、最悪期は脱しておるかに見える。

ニッポン経済と原発の稼働は、ほぼ関係ないとニッポン国民こぞって知ってしまいましたわ。

原発は一部の「原発ムラ」だけが儲かる仕組みにすぎません。

ニッポン経済そのものとは全く関係ないと証明されてしまったのです。

太陽光発電など自然エネルギーもどんどん普及し、太陽光発電は倒産するほどの増加ぶりだ。

「電力不足だから、節電すべき」との声すらさっぱり聞かれない。

今年4月、ようやく電力も他の先進国並みに自由化されましたけど、競争原理が働いておるとは、まだ言えない段階じゃ。

なにせ大手電力会社から新電力への転換はまだ2%程度に過ぎないのです。

福島の事故以降、我が北海道電力は2度の値上げを行った。

このためでしょうかね、北海道は新電力への転換が東京、大阪など大都市に次いで進んでおる。

といっても2%に毛が生えた程度だ。

今後再稼動が始まれば、選択の自由を得た消費者を、原発を所有する電力会社から新電力へ導く動きも出てくるに違いない。

そう電力自由化で「不買運動」も可能なのですわ。

すっかり不要となった危険な原発を、次々廃炉するなら誰しも納得するけど、再稼動はわけがわからん。

あれこれごたくを並べても、結局誰かが儲かる仕組みなんだろう。

庶民にはまったく無関係。

薄汚い商売だなぁ、、、

しかしねぇ、北朝鮮の工作員が数人、深夜の原発敷地内に潜入して爆破、全電源を喪失させれば、原発は福島のようにあっという間にメルトダウンですわ。

テロの格好のターゲットが原発なのです。

テロリストに乗っ取られた航空機が、原発建屋に衝突して、それでも原発は安全、大丈夫といえますか?

そんな対応、ニッポンではできてませんぜ。

ヨーロッパでは、建屋を2重にするなどの防護策のある原発もあるやに聞きますが、これもコスト高でどもこもならん。

メルトダウンしないための「コアキャッチャー」もニッポンの原発にはありません。

これだって相当なコスト高につながる。

ずんずん安くなってきておる太陽光パネルを、沼や畑、高速道路沿いにバラバラ並べる方がよっぽどコストは安い。

以前紹介したように、フランスみたいに道路で発電も出来る時代でござる。

重厚長大にして危険極まりない原発、その歴史的使命はとっくに終えたと申しておきましょう。