おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

現行の皇室典範は「明治憲法ができた当時のまま」

2016年08月22日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス22度。

雨が降ったり止んだりしておって、空は真っ暗じゃ。

台風11号は釧路方面に昨夜上陸したあと、オホーツク海に抜け温帯低気圧になったそうな。

でもって、あすは台風9号がやって来るそうだ。

今年は台風の当たり年か!?

いまんとこ、ご当地は台風の西側に位置しておるので、たいした被害はございません。

ですが、下手な鉄砲同様、数撃てば当たるわけで、なんだかイヤなかんじ。

そんなきのうは午後2時過ぎから恒例スポーツジムへ。

北海高校が1点を先取し、その後、ボコボコに打たれるのを見届けてから出かけたのでした。

ベンチの様子をNHKテレビが写しておりましたけど、北海ベンチは声を出すどころか、どんよりうつろな表情であ然としましたわ

こりゃダメだ」と思って、そそくさとジムに出かけたのでした。

テンションを上げるとか、モチベーションを高めるとか、逆境でどう戦うとか、そんなことだったような気がしますけど…

捲土重来を期していただきたいね。

さて、

天皇陛下が生前退位の意向をにじませたお気持ちを表明し、これに対する世論調査の結果が報道されておる。

生前退位を認めるべきとの声は国民の8~9割になる。

そんなもんは認めないというのは「日本会議」など右翼の皆さんらしい。

これについて、立花隆さんが文藝春秋9月特別号で「天皇制の限界」として、以下のようなことを書いておる。

「私は今回の天皇生前退位騒動の一番の核にあるのは、現行の象徴天皇制の根底にある人間学的無理だと思う」として、人間は生身の存在だから、一定限度以上は象徴的存在たりえないという。

そして「今回の騒ぎの根底にあるのは、現行の皇室典範に、天皇引退(譲位)あるいは休業などの規定がなく、死ぬまで休みなしに働き続けるのが当然の前提とされていることだと思う」としておる。

そうなんだ。

現行の皇室典範は、天皇に死ぬまで働き続けなさいと言っておるそうだ。

だったら、そこを変えりゃぁいいって話ですわ。

立花さんによると現行の皇室典範は、明治憲法ができたときのまま、なのだそうだ。

昭和憲法ができた際、皇室典範も変えるべきだとする論議が昭和21年12月の貴族院で行われたそうです。

そのときの議論のひとつが、東大総長だった南原繁議員から出されたそうな。

皇室典範には、天皇の退位ないし、譲位に関する規定が欠けているので、その欠陥を補うべしという主張だったそうな。

さすが「知の巨人」、よく御存じですわ。

つまり、天皇という職務をやめたくなったら、やめる自由をちゃんと確保してあげるべきだというのだ。

というのも当時、昭和天皇は太平洋戦争の道義的責任のとり方として、退位する決断があるかもしれないけど、それを規定なしにしておいていいのか、と言う話だったのだそうだ。

昭和天皇ご自身もそういう気持ちになっていたことは、加藤恭子の『昭和天皇「謝罪詔勅の草稿」の発見』(文藝春秋)にはっきり記されているそうだ。

だけど天皇の退位は、当時の宮内庁高官、吉田首相、マッカーサー元帥が同意せず、いつのまにか立ち消えになったという。

そんなこんながあったというのです。

ようは皇室典範という法律の改正で、天皇が職務をやめたくなったらやめられる、わけだ。

わざわざ憲法をどうのこうのという話ではないってこと。

人間天皇なのですから、死ぬまで仕事をさせるというのも、おかしな話だ。

やめる自由を確保してあげるのが、最善の道だと、おぢも思うわけなのです。

これをきっかけに憲法がどうしたという動きがあるか知らんけど、どうやら「皇室典範改正」で済む話だ。

なにするかわからん怪しい安倍政権ゆえ、キチンと見ておかないと、ダメってことらしいです。

騙されないようにしないといけませんです、ハイ!!