午前8時の気温は、マイナス6度。深々と雪が降り積もっておりまする。きょうから師走入りして、いよいよ本格的な冬でござる。
11月中、延々と引きずっておった鼻かぜ、まだ完治しておりませぬ。なのに、こんなにいい雪が降っちゃって…スキーの手入れもまだというのに、なんとはなし、ウキウキしている真冬の朝でござります。
さて、ハニーさんはきのう、「チェルノブイリへのかけはし」というNPO法人代表、野呂美加さんという方の講演を聞いてまいりましたです。
今日はそのお話なのじゃ。そもそもこのNPOは、チェルノブイリの子どもたちを20年近くにわたって、ニッポンに招いたりしておった組織だそうな。
で、その野呂さん、今年3月27日に福島県郡山市を訪ねたという。その時、市役所前で測った放射能数値は、8.788マイクロシーベルトだったそうな。
この数値、チェルノブイリの「立ち入り禁止地域」より、はるかに高い数値だけれど、地元の父と子は、自転車の二人乗りをして休日を楽しんでいたという。
ニッポン国、なんか、おかしなことになってます。
野呂さんによると、チェルノブイリ原発から180キロ離れた「廃村」で、1994年に測った数値が1.412マイクロシーベルト。今年6月の飯館村で測った数値が、22.49マイクロシーベルトだったそうな。
かの地では、通常1マイクロシーベルトを超えるようなところには、必ず立ち入り禁止の看板が立っておるそうな。
つまり、チェルノブイリ周辺では、放射能汚染地帯が厳重に管理されておるという。ところがフクシマでは、チェルノブイリ周辺では、立ち入ることのできない高い線量のところで、住民がごく普通に生活しておるという異常でござる。
アメリカの原子力防災計画の避難地域は半径80キロですが、我がニッポンでは10キロだそうな。アメリカの放射能と日本の放射能に違いがあるってのか???
フクシマ原発事故直後、アメリカ政府は、自国民をすぐに80キロ圏内から脱出するように指示を出しておる。ところが、わが国では、「ただちに健康に被害はない」って政府発表をうのみにし、皆さん現地にとどまった。
このことがどんな結果をもたらすのでしょうか。チェルノブイリでは、事故から3年後に子供たちの甲状腺がんがジャンジャン出てきた。
シグナルは鼻血だそうだ。チェルノブイリでは子供の目がかすんで黒板が見えないという子が、8割も出たそうな。同じことやそれ以上のことがこれからフクシマで起きまする。
この責任を、東電と政府はどうとるつもりなのか。ハニーさんから講演の内容を聞いて、おぢは愕然といたしましたです。
セシウムの年間摂取限度量は、ドイツで4ベクレル、ウクライナではその10倍の40ベクレル。そしてなんと我がニッポン国は、いま500ベクレルだそうな。
ニッポンは巨大な放射線被害の実験場となりましたです。しかもヒロシマ、ナガサキに次いで、これが2回目でござる。
野呂さんによると、現在の関東レベルの汚染でも、子どもたちの保養が必要だそうな。なにしてんだ!! ニッポン政府。
北関東や首都圏にお住まいで、お子さんがある方は、子どもの鼻血に要注意でござる。避難するのは今からでも遅くありません。