秋の終わりを飾る花が見ごろを迎え、虫達は花の回りをしきりに飛び交い
夢中になって蜜を吸ったり、花粉を食べたりしています。
数日前のノコンギク
ハチやら蝶やらハナムグリやら、様々な虫が集まってきて賑やかでした。
キタテハは2匹で仲良く飛び回り、時々花に止まって翅を広げていました。
ところでキタテハの幼虫の食草は、クワ科のカナムグラだそうです。
ハテ?大島にカナムグラってありましたっけ?
私は見た記憶がないのですが…。
2匹仲良く風に乗って、本土から飛んできたのでしょうか?
それとも、大島にカナムグラが存在しているのでしょうか?
あるいは大島ではカナムグラ以外の物を食べるように幼虫が食草を変えたのでしょうか?
キタテハを見たことで、疑問がフツフツと湧いてきました(^_^;)
花の回りを飛び交う蝶の数は、さすがに夏より少なくなりましたが
まだまだ頑張っている蝶もいます。
島の中のいたるところで見ることのできるイチモンジセセリ。
蝶の中ではかなり地味ですが、写真に撮ってしみじみ見たら
ボディが様々な色に輝いていて、以外に綺麗な事に気づきました。
数が多い分、他の生き物の餌になる事も多いみたいですが…。
ところで、このイチモンジセセリの幼虫の食草は、ススキなどのイネ科植物です。
そして、食料となるススキで上手に家を造ってその中で越冬します。
大島には無数にあるとも言えるススキを利用して生きているから
とても沢山のイチモンジセセリがいるのですね。
昨年、イチモンジセセリの巣をさがして歩いた事があります。
根気良く諦めずに探した時だけ、見つけることができました。
秋に見つけた巣はこんな形をしていました。
二つ折りにした葉をピタリとくっつけて、じつに上手に巣を作っています。
これなら、冷たい冬の風からも身を守ることができそうですよね。
そして春に巣を開けてみた時は、中からこんな幼虫が出てきました。
何だか幼虫の、ぬいぐるみ的可愛さがないですが…(偏見はダメ?笑)
虫も花も少なくなるこれからの季節、生き物たちの冬越しの様子を探して歩くのは
とても楽しそうです。
秋の草花や虫達をもう少し楽しんでから、冬に向けての計画を立てようと思っています(^O^)
(カナ)