グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

今日のツアーと最近の花

2010年11月18日 | ツアー

今日は鴻池、願法、私の3人で、大島支庁産業課の方達の2回目の三原山ツアーに行ってきました。

 

今回のツアーは、産業課の方達が「大島の火山や自然を勉強しよう」という主旨で、

交代でほぼ全員参加のツアーを企画してくださったもので、あと1回行われる予定です。

 

ツアー前半は、安永の縄状溶岩の横でウロウロしていたコニワハンミョウを、鴻池が粘り勝ちで捕まえて(^O^)

 皆で美しいメタリックブルーの体を観察したり、キラキラ光るススキ野原を眺めたり、

道沿いで見られる様々な、三原山の作った芸術作品を観賞したりしながら、山頂へ向かいました。

 

「天気も良いし、風も弱し、こんな良い条件はめったにないね~。」等と言いながら

ホルニト(溢れ出た溶岩が造った塚)とその向うのキラキラ光る海を眺めました。

 

 

迫力の火口もクッキリと見え、皆で雄大な景色を楽しみました。

「ここなら誰でもホールインワンするよな~。」ある方の発言に一同爆笑!

「確かに~。穴まで届けば。」そんな会話で盛り上がりました。

 

この後しばらくは快適に歩けたのですが、下山する頃からだんだん雲行きが怪しくなり、

真黒い雲が頭上を覆い始めました。

そしてついに一瞬、アラレ(?)というような大粒の雨が…。

 

今日は1日晴れとの予報を信じて疑わなかったのですが…さすが山の天気です。

軽くみすぎました(^_^;)

 

溶岩流に乗って流されたアグルチネートの、黒い彫刻の森のような風景は、

かつて経験した事が無いほど真っ暗で、ちょっと恐ろしいような不気味な雰囲気を漂わせていました。

後ろを振り返ると三原山の向うには青空が見えているのですが(^_^;)

 

しかしさすが現場で鍛えた産業課のメンバーです。

「これはコレでめったにできない経験かも。」という前向きな姿勢で(^O^)

周囲の観察も怠りなく、歩き通しました!

 

歩き終わりにはほぼ雨もやみ、美しい紅葉が私達を出迎えてくれました。

皆で立ち止まってしばし紅葉観賞~。

 

 

終了後、本日の雨降りツアーを記念して(?)皆で記念撮影しました。

 

雨の中でも笑顔の絶えない、素敵な時間でした。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

 

「島の事を勉強するぞ~!」という皆さんの意気込みが、とても嬉しいです。

また、機会がありましたらご一緒したいです。

  

さて、最後に今日のツアーの前後に見た植物の紹介です。

 

まずは妙に目立っていたイズホソバテンナンショウの実。

半分だけ鳥にでもかじられたのでしょうか?

赤い実が取れた跡も意外に綺麗な模様で残っていて、ちょっと飾っておきたい感じでした。(私だけ?

 

そして山の中腹の林道で見られるイズノシマダイモンジソウの花。

リボンのような可愛い花です。

私はこの花が咲く、森の中の湿った崖の、静かな雰囲気が大好きなのです。

 

雨が降っても風が吹いても結局のところ、今日も良い1日でした(^O^)

 

(カナ)

 

コメント
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