グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

村役場の杜

2010年11月19日 | 歴史・文化

 このところ、年末の頃の寒さになったり、気温の変化が激しいですね。体調管理をしっかりしたいものです!

 今日は、島に唯一残る村役場のご紹介です。

 大島町が出来る前、伊豆大島には6つの村がありました。波浮港村、差木地村、野増村、元村、岡田村、泉津村、この6つの村。今では、旧六ケ村(きゅうろっかそん)とも呼ばれます。

 1955年(昭30)年に合併して、町制が施行され、大島町になりました。それ以前は、村役場が6ヶ所あったわけですが、現在残されているのは、差木地(さしきじ)の旧差木地村役場だけです。

 旧村役場は、集落の北側の小高い場所にあります。大きな木々に囲まれた静かな所です。見出し↑は、近くにあるビャクシン(イブキ)の並木。

 こんな↑一抱え以上もあるビャクシンが何本もあります。集落を季節風から守るために植えられたのでしょうか。 

  大きく枝を広げた太いタブノキ↓も多いこと!

 暑い夏でも、ここへ来ると、木陰で涼しい風を感じられますよ。

 で、肝心の村役場の建物は、こちら↓です。

 この村役場庁舎は、1913年(大正2年)に総工費1200円で建築されたそうです。もうすぐ100歳ですね。

 1955年(昭和30年)4月1日に、大島町になってから9年間、町役場差木地支所としても利用されていました。

 こちらは、出入り口(玄関)。なかなか風格があります。でも、結構小さいんです。建物の総面積は、153㎡ほど(約46坪)。そして、大島町の記念建築物でもあります。

 現在は、老人クラブの方々が管理されているようです。 

 周囲には、こんな感じの古い石垣↓があって・・・

  苔むして、マメヅタやイノモトソウなどのシダ植物も見られます。

 杜(もり)といった感じの太い・・・スダジイ、イヌマキなどの木々も見られます。

 都道からは、ちょっと奥まっているので、分かりにくいですが、差木地公民館の近くを探してみて下さい。

(なるせ)

コメント
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