グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

弱肉強食

2010年11月24日 | 海の生物
陸上同様海の中も生き残るために、食べられる者と食べる者がいます。
ただ陸上と違い水中はそこに留まっている時間や、環境はそんなに簡単ではありません。
もちろん空気もありませんし、冬になれば冷たい水中で長くいる事も出来ません。
そんな短い時間の間に弱肉強食の世界が時折観察できます、ただそれは時間や場所が決まっているわけでもなくダイバーの運次第です。
私達ダイビングガイドはほぼ毎日の様に海に入り、そういったシーンを見る機会は多いとはいえそれを記録として残すには撮影技術も必要になります。
今回お見せする写真は海の中で起こったほんの一瞬を撮影したものです、強者と弱者の力関係も気にして見てみてください。

一枚目はエソの仲間がフグの仲間であるキタマクラを捕食したシーンです。
キタマクラは名前から想像できるように毒を持っています、でもエソにはそれがきかないようですね。



二枚目もエソの仲間ですが、食べられたのはトラギスの仲間ですね、口の中に目が見えるはずです。
ただこの場合尻尾から食べてしまった為に、なかなか飲み込めず四苦八苦していました。



三枚目はキイボキヌハダウミウシ(大きくて白い方)がアオウミウシ(小さくて青い方)を食べています。
このキイボ~はウミウシを食べるので有名ですが、時に同じ種類の仲間も食べるそうです。
以前自分より三倍も大きなウミウシに喰らい付いているシーンを見たことがありますが、非常に貪欲で大食いなウミウシですね。



四枚目はアオリイカがイソカサゴを捕まえたシーンです、まだ食べる前ですね。
このイソカサゴも背鰭に毒を持ちますが、アオリイカには関係ないようです。



五枚目はよ~く見てくださいアカハタ(大きい方)がイソカサゴ(口の中)を咥えていますが、そのイソカサゴも実は小さなエビを咥えています。
つまりイソカサゴがエビを捕まえてしてやったりの所を、アカハタがまんまとイソカサゴを捕まえたのでしょう。
ほんの数秒の間に生死の境目が二度も訪れたのです、これはかなり稀なシーンでしょう。



次はいつ訪れるか分らない貴重なシーンを今後も撮りつづけていきたいと思います、そのときはまたお見せしますね。

担当 石田
コメント (2)
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