幕末から明治にかけての庶民の生活を主に事件を絡めて描いている大河小説ともいうべき御宿「かわせみ」、巻を重ねるごとに登場人物も作者も歳を経る。この「浮かれ黄蝶」では宿の女主人るいは神林東吾との間に子供をもうけている。
この小説は歴史上有名な人物ちか事件を中心した物語ではないが長い時間を描いているので幕末という時代小説しかも大河小説に匹敵する。
作者は高齢に関心があるのか、幕末にも拘わらずボケとかを描写することがある。「猫と小判」では
「『ぼけちまった人間を治す薬ってのはないもんでございましょうねえ』
『年をとってぼけた者の治療法か』
「へえ」
『そいつはあんまり聞かねえが』」という会話を入れているなど。
この小説は歴史上有名な人物ちか事件を中心した物語ではないが長い時間を描いているので幕末という時代小説しかも大河小説に匹敵する。
作者は高齢に関心があるのか、幕末にも拘わらずボケとかを描写することがある。「猫と小判」では
「『ぼけちまった人間を治す薬ってのはないもんでございましょうねえ』
『年をとってぼけた者の治療法か』
「へえ」
『そいつはあんまり聞かねえが』」という会話を入れているなど。