nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

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山本一力「だいこん」

2011-08-20 21:56:05 | Weblog
小説の題名としてはなんとも妙、これで江戸時代の一膳飯屋の女主人「つばき」が主人公。商売のエッセンスが溢れている、いわく「商いを始めようてえやつは、だれでもが夢中になってて、ものがみえなくなってるもんだ。ところが醒めているおれには、岡目八目、急所がめえる」、いまならビジネスプランを作っただけで事業がうまく行くと思えるのと一緒、だからビジネスプランを誰かに見てもらい意見を聞くほうがいい。できればビジネスプランのコンテストなどに応募して厳しい評価をもらうことが事業の成功に結びつく。それでも新規の事業はプラン通りにはいかないもの、どれだけ知恵と勇気を出せるか、これが成功への道ではないかと思う。
SBIインベステメット主催のビジネスプランコンテストで優秀賞を受賞したが、それだけで事業が成功しない、いままさに知恵を絞りに絞って何とか形にしようとしている最中ですから。
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平岩弓枝「浮かれ黄蝶」

2011-08-20 00:08:37 | Weblog
読了。小説は読んで面白いから読むのだろうが、そのなかには感銘を受けることがあったり考えさせられえるエピソードがあったり知識として役立つこともあったりで、読む側の姿勢や読解力で小説の持つ有り様が違ってくる。
たとえば立場が人をつくるという例をこの平岩弓枝の「御宿かわせみ」シリーズでは随所に見ることができる。
たとえば「清水屋の人々」の章、冒頭のシーンには、「かわせみ」の女主人るいが帰ってきたが「そのるいは一ではなかった。
髪も着ているものも、すっかり濡れそぼった女を支えるようにして入ってくると、
『番頭さん、お吉を呼んで下さい』
るいから受け取った風呂敷包と傘を手に後に続いた嘉助にいいつける。
嘉助が心得て台所へとんで行き、るいは漸く東吾に気がついた」と。シリーズのはじめの頃のるいは東吾に恋する年増だったがいまでは女主人として使用人に差配をするまでに成長した姿を描いている。
人は役割や地位によって作られる、その立場にふさわしい人間にと成長することを教えてくれる。
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