毎日畑に行く。
今年は風が強い。吹きさらしの畑で作業をしていると、飛ばされそうなときがある。大きな自然の力を教えようとするかのような風だ。しかしその風に抗いながら作業を続ける。
畑に立つと、体全体で自然を感じる。今日の風は冷たかった。昨日、隣の畑で作業をしていた女性が、沈む太陽の美しさを讃えていたことを思い出した。大きな太陽がゆっくりと消えていった。
鳥のさえずり、土の中から顔を出すミミズ、そして蛙。
もうじき赤タマネギ、ジャガイモが収穫の時期を迎える。ジャガイモの花が咲き、風に揺れている。根元を見ると、ジャガイモが少し顔を出していた。ボクはすぐに土で隠した。
『浅羽町史』を執筆していた時、大正期の青年団の雑誌を読んだ。そこには都会へのあこがれ、都会にでていった青年に対する羨望などが記され、田舎に残る自分自身を鼓舞する文が綴られていた。田舎に残るということは農業をするということ、農業で収入を得て生きていくということだ。
だが、それは決して豊かな生活ではない。彼らは自らを包む自然を感じることができたのだろうか。ひょっとしたら、彼らを包む自然は、憎悪の対象であったのかもしれない。
ボクは農業の収入で生きているわけではない。自分が食べるため、近所にお裾分けするだけの生産である。
ゆとりがあるから、ボクは自然を感じられるのではないかと思う。
ボクは、大正期の青年のように、都会にあこがれることはない。だが時に都会へ行く。今度は6月7日(土)、大学のサークルの同窓会、おそらく「現代」を嘆く場となる。
今年は風が強い。吹きさらしの畑で作業をしていると、飛ばされそうなときがある。大きな自然の力を教えようとするかのような風だ。しかしその風に抗いながら作業を続ける。
畑に立つと、体全体で自然を感じる。今日の風は冷たかった。昨日、隣の畑で作業をしていた女性が、沈む太陽の美しさを讃えていたことを思い出した。大きな太陽がゆっくりと消えていった。
鳥のさえずり、土の中から顔を出すミミズ、そして蛙。
もうじき赤タマネギ、ジャガイモが収穫の時期を迎える。ジャガイモの花が咲き、風に揺れている。根元を見ると、ジャガイモが少し顔を出していた。ボクはすぐに土で隠した。
『浅羽町史』を執筆していた時、大正期の青年団の雑誌を読んだ。そこには都会へのあこがれ、都会にでていった青年に対する羨望などが記され、田舎に残る自分自身を鼓舞する文が綴られていた。田舎に残るということは農業をするということ、農業で収入を得て生きていくということだ。
だが、それは決して豊かな生活ではない。彼らは自らを包む自然を感じることができたのだろうか。ひょっとしたら、彼らを包む自然は、憎悪の対象であったのかもしれない。
ボクは農業の収入で生きているわけではない。自分が食べるため、近所にお裾分けするだけの生産である。
ゆとりがあるから、ボクは自然を感じられるのではないかと思う。
ボクは、大正期の青年のように、都会にあこがれることはない。だが時に都会へ行く。今度は6月7日(土)、大学のサークルの同窓会、おそらく「現代」を嘆く場となる。