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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

基準を変える時-将来のために発想転換-

2007-12-22 21:44:13 | 徒然
今日、グッドウィルが事業停止命令を受けた
「日雇い派遣」の会社として事業を拡大してきたが、むしろ企業名を有名にさせたのは西武球場のネーミングライセンスの取得だったと思う。

このグッドウィルと言う企業を率いていたのは、この春問題になった「訪問介護企業・コムスン」折口さんだ。
折口さんは、バブルの頃「ジュリアナ東京」を仕掛けた人物でもある。
お立ち台で羽扇子、超ミニボディコンで踊り狂う若い女性たちの姿は、ある種時代を象徴していたように思う。
その折口さんのはじめたビジネスが、今年次々と「業務停止・事業停止」によって市場から淘汰されようとしている。

グッドウィルの人材派遣は、昔なら「口入屋」とか「手配師」と言われるような仕事と言っても良いだろう。
その延長線上のような感覚で訪問介護を考えていたように思えるのだ。
そこには、「(仕事を依頼する企業も含めて)人を物のような感覚で使う」と言う印象がある。
今年数々と発覚した企業の「偽装問題」も、同じような発想があったのでないか。
その背景にあるのは、「お金に基準を置いた発想」があるように思えてならない。

企業イメージアップのために、スポーツのスポンサーになることは有効な方法だ。
しかし今の生活者は、イメージだけで企業を判断するわけではない。
その企業がどんな企業なのか?どんな意識で社会や生活者と関わりたいのか?そんなコトを、注意深く見ているのではないだろうか?
企業が利潤を追求することは、決して間違いではない。
むしろ、企業命題だと言っても良いだろう。
だが、その利潤をどのように得て、使うのかと言うことにも生活者は注目しているのだ。

2、3年前から「企業は誰のものか」と言うコトが、盛んに言われるようになってきた。
そのキッカケとなったのは、ライブドアの堀江さんだったり、「モノ言う株主」こと村上ファンドの村上さんだった。
その頃から企業は、株主の顔を伺うような風潮が起こり始めたように感じる。
そろそろ、シッカリと軸足を地に付けて、社会全体を見回して、将来の企業の姿を示すような企業(当たり前だが、政治や行政・官僚も)基準に、変える時がきているのではないだろうか?