goo blog サービス終了のお知らせ 

日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地デジ化後のテレビ

2011-08-28 21:01:12 | ビジネス
地デジ化完全実施(東北地方は除く)から、1ヶ月が経った。
相変わらず、我が家にはテレビが無い生活が続いている。
テレビ無し生活も慣れてしまえば、余り生活に問題が無い。
唯一問題だと感じているのは、趣味の一つであり仕事にも関係する「CMウォッチ」が出来ないこと。
それも今では、企業のサイトに行くことで大抵のモノが見られる。

そんな生活であっても、週末に入る大手家電量販店の折り込みチラシには目がいってしまう(笑)。
特にテレビについては、「一体どんな動きになっているのだろう?」と興味が湧いてしまうのだ。
やはりどこかで「テレビが見たい!」欲求があるのだろう。

そんな大手家電量販店の折り込みチラシを見て、感じることがある。
それは「これから先のテレビはどうなっていくのだろう?」というコトだ。
地デジの完全実施前は、とにかく「地デジテレビに買い換えましょう」という動きだった。
エコポイントが実施されていた頃は、リビングなど「家族が集まる場所」向きの大型(32型)などが中心だった。
エコポイント終了後は、「2台目のテレビ」というコトで、20型前後の「パーソナルサイズ」の売り込みが折り込みチラシなどから見ることが出来た。

しかしそんな「テレビ需要」も地デジ完全実施で、一休みというトコロだ。
だからと言って、テレビを売らないわけにはいかない。
そろそろ「秋・冬モデル」と呼ばれる、新しいテレビも店頭にお目見えする頃だ。
そんなコトを考えなが折り込みチラシを見ていると、「テレビの在り方」というよりも「映像機器の在り方」の変化のようなモノを感じることがある。
その一例が、話題倒れ感のある「3Dテレビ」は無く、「外付けHDD対応テレビ」だ。

チラシ上では「3Dテレビ」は健在だが、店頭に行くと「3Dテレビ」の前には余りお客さんがいない。
むしろ「外付けHDD対応テレビ」の方が、集客している場合が多いようだ。
外付けとはいえ「録画できるテレビ」。
となると、多くの家電メーカーはブルーレイやDVDレコーダーを作りつつ、「録画テレビ」を作っているというコトになる。
ある種の矛盾を抱えながら、テレビという家電を作っているといえるのでは?

その様に考えると、テレビという家電ではなく「映像機器」として、テレビやブルーレイやDVDレコーダーをどう位置付けるのか?というコトになるような気がするのだ。
個人的には、テレビという家電だけの問題ではなく映像を提供するテレビ局にも関わってくる問題のような気がしている。
言い換えれば「繰り返し見たいテレビ番組製作」が増えてこなくては、「録画テレビ」の意味は薄れてしまうのでは?
一方、ブルーレイやDVDレコーダーは、「レコーダー」機能を持たずに、テレビ局が売り出す人気ドラマなどのDVDを見るための「プレーヤー」となるかもしれない。
では、この夏民放が発表した「オンデマンド放送」は、どうなってしまうのか?

そんなコトを、大手家電量販店の折り込みチラシを見ながら、考えてしまった。
ちなみに私が欲しいテレビは「番組さえ見られれば良い(正しくは、CMが見られれば良い)」だけの、シンプルテレビだ。