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「使うお金に名前があるわけではないが…」‐自民党の2000万円のゆくえ‐

2024-10-24 19:30:59 | 徒然

今週末の衆議院の投票日に向け、各政党が舌戦を繰り広げている。
もちろん、立候補者もそれぞれの選挙区で、選挙カーから「頑張っています。皆様のお力添えをお願いします」風なうぐいす嬢の声が、聞こえる毎日だ。
いくら選挙カー走行中は、名前の連呼しか許されていない、にしてももっと違うやり方があるのでは?と、思ってしまう。
毎日新聞:名前を連呼する選挙カー 苦情あっても生き残り続ける意外な理由 

例えば、東京都知事選に出馬した安野貴博さんがAIを使い、選挙そのものの在り方を変えようとしたような、方法も今後は検討されるべきかもしれない。
朝日新聞:AIで選挙をアップデート 安野貴博さんが考えるデジタル民主主義 

このような話題になると、必ず「高齢者が切り捨てられる」ということが言われるのだが、高齢者にも様々な障害を持った人にも参政権を行使できるようなシステムづくり、という点で検討すべきなのでは?と考えるし、選挙カーで名前を連呼されるよりも、「有権者が考える」という点でメリットがあるのでは?

そんな最中、共産党の機関紙「赤旗」が、自民党の非公認候補者の支部に対して2000万円の活動費を渡していた、とスッパ抜き今日話題となっている。
日経新聞: 【衆議院選挙】石破茂首相「選挙資金に使わない」非公認候補支部に2000万円 

今回の衆議院選挙の発端となったのは、自民党の裏金問題があった。
この裏金問題について、自民党としての説明責任はもちろん、該当議員からの説明がないことで、政治不信を呼び岸田前首相は退陣。
変わって石破さんが首相になったのだが、この裏金問題の審判を国民にゆだねるとして、今回の衆議院選挙に打ってでた、という流れになる(あくまでも私の理解だが)。

このような不祥事が発覚する度に言われることは「政治と金の問題」という言葉だが、本当は「選挙と金の問題」なのではないだろうか?
まともな政策論争をかわすことなく、一部の国会議員はスマホチェックをしていたり、雑誌を読んでいたり、あるいは眠っている議員の姿も以前からあった。
このような人達が、選挙になると「お願いします」と、街頭に立ち頭を垂れるのだ。
政治活動としての実績があるわけでもなく、世襲議員と呼ばれる人たちのようにご先祖様の力で議員になっている人達にとって、モノを言うのは「お金」なのではないだろうか?
「買収行為」そのものは、公職選挙法などで禁じられているはずだが、地元で選挙活動を手伝ってくれる人達(=地元議員事務所の人達)に渡るお金があり、その先に至っては分からない。
石破さんがいくら「選挙資金に使わない」といったところで、お金に用途名があるわけではない。
非公認と言えども選挙支部に渡ってしまったお金の使い道は、わからないのでは?
それでなくても、「裏金議員」と呼ばれた人達が公認候補として、選挙に出ているのだ。
疑念を払しょくするには、石破さんの言葉では足りない気がする。