フジテレビが、問題になっている。
ことの発端は、元SMAPの中居正広氏による「セクハラ?疑惑」だ。
既に中居氏は、相手に対して9,000万円という高額な示談金を支払い、謝罪文まで出している。
これから先、中居氏の問題は相手女性との話し合いではなく、社会的制裁?ということになっていくだろう。
そして現在、フジテレビがこの問題にかかわっている、としてSNS上で炎上し続けている。
一部雑誌報道なので、ご存じの方も多いと思うのだが、この中居氏の問題に大きく関わっているのが、フジテレビの幹部とされている男性だからだ。
フジテレビ側は、中居氏の問題が発覚してからダンマリを決め込み、「我関知せず」という姿勢を貫いてきた。
それが逆に、フジテレビというテレビ局全体を揺るがすような問題と発展してしまったのだ。
事実、フジテレビで流すテレビCMをトヨタをはじめとする企業が、当面見合わせるという状況になっている。
朝日新聞:トヨタや日生、フジテレビのCM当面見合わせ 中居さん問題を受け
テレビCMの放送によって、収益を得るカタチの民放局にとって、テレビCMを流してくれる大手企業の放送見合わせは、ダメージが大きいだろう。
契約として、既に支払われていたとしても、テレビ局側の不祥事によって企業イメージ(あるいは商品や製品イメージ)の悪化をつくり出すようなコトになれば、損害賠償等の問題も出てくるかもしれない。
それほど、テレビCMの放送を一時的でも取りやめる、ということはテレビ局側にとっても大きなダメージなはずだ。
ところで、我が家にテレビが無くなって14年ほどになる。
そして昨年、怪我をして入院をしていた時久しぶりにテレビ番組を見た。
当然、民放局の番組を見れば、テレビCMを見ることになるのだが、10年以上ぶりに見るテレビCMが、全く面白くなくなっていることに気づいた。
名古屋という土地柄もあるのだが、パチンコ関連のCMが以前より目立つようになってきているのだ。
パチンコ店のCMが悪い訳ではない。
ただ、その流される量の多さに、大手企業と言われる企業のテレビ離れを実感した、ということなのだ。
代わりにYoutubeなどのネットへとCMを流す場を変えているのか?という、印象を持つほどだった。
そして今日、子供向けではないYoutubeを見ていたら「食玩」のCMが流れてきて、ビックリした。
「食玩」というのは、主に「玩具付きお菓子」のことを指す。
子どもがおやつを食べながら、遊びもできる、という内容のお菓子だ。
そのような商品なので、かつては幼稚園や小学校から帰宅してきた子どもたちがテレビを視聴する時間帯である、午後3時位から夕方5時位に盛んに流されていたCMだ。
それが、Youtubeで流されること、しかも大人が見るような内容の動画であっても、関係が無い、ということに驚いたのだった。
今後は、CMを流す企業側も動画内容に合わせるような契約となると思うのだが、そう考えるとテレビ局はテレビCMを流す企業側にとって、既に魅力が減ってきた広告媒体なのでは?という、気がしたのだ。
そして今回のフジテレビ局の件で、加速度的に企業CM離れが進むかもしれない。
「中居問題」は、セクハラという問題だけではなく、それを野放しにしてきたテレビ局にも大きな影響を与え、結果事業収益の柱ともいえるCM収益も手放すことになるほどに拡大することになるのでは?と、考えている。