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フジテレビの問題は、オールドメディアという問題ではない

2025-01-24 21:37:36 | ビジネス

昨日、フジテレビの副会長である遠藤龍之介氏が、記者会見を行った。
NHK:【会見ノーカット】フジ 遠藤副会長「企業風土の改善が必要」 

NHKのニュースサイトのリンクを紹介したのは、遠藤副会長の会見がノーカットで見られるからだ。
FNNプライム(フジテレビ)をはじめとする民放のニュースサイト動画は見られるのだが、このような記者会見はノーカットで見なくては意味がないからだ(NHKを信用している訳ではない)。

今回の発端となったのは、フジテレビに所属している女性アナウンサーが、中居正広さんに対して接待要員として上司にあたるフジテレビ幹部から連れ出され、性的なことを強要された、という点だった。
中居さんからすれば、「いつものこと」のような感覚だったのかもしれないし、女性アナウンサーを連れ出したフジテレビ幹部も、同様の感覚だったのだろう。
それが「仕事の一環」だと思って疑わなかった、ということのように思える。
事実、遠藤副会長は会見で本音ともとれる発言をしている。
週刊女性PRIME:フジ副会長・遠藤龍之介氏「ついつい本音が・・・」中居正広騒動に言及も、視聴者が聞き逃さない決定的な“言い間違い”

とすれば、遠藤副会長が会見で話した通り「企業風土」として、そのような企業文化があり、その根底にあるのは「女性蔑視」や「女性に対する支配欲」のようなモノがある男性が企業幹部にいたし、そのような男性が出世してきた、ということになるだろう。
それが「企業文化」となり、企業内で当たり前となってきた、という経緯が垣間見れる。

何となくだが、このような企業文化があり、それが「企業風土」となっているのは、いわゆるキー局と呼ばれる在京テレビ局なのでは?という、気がしている。
その理由の一つは、スポンサーとなる大企業が、キー局となる東京に集中しているからだ。
トヨタのように、本社は地方にあっても広報や広告を担当する部署は、東京に事務所を構えている企業は、少なくない。
当然、芸能事務所等も大手と呼ばれる事務所は、東京にある。
「東京にあるから問題になった」というのではなく、問題となる舞台がいくつもある、ということなのだ。
当然、大企業をスポンサーとして契約できる為、番組制作でもそれなりの経費をかけるコトができる(と言っても、主な制作そのものは、安い制作費で下請けにやらせている可能性は、十分にあるのだが)。

だからと言って、テレビ局=オールドメディアだからダメだ、と言い切れないような気がしている。
そう感じる理由は、Tverのような見逃し配信サイトで、地方局制作の番組にはキー局制作のような、「嫌味感」をあまり感じないからだ。
MCが出演者をディスるようなこともないし、少ない予算の中で視聴者に楽しんでもらえる番組を、模索しながらつくっている感がある。

そう考えると、オールドメディアの一つである「テレビ局」がダメになったのではなく、かつてもてはやされ、バブルの頃と変わらない感覚を持っている在京テレビ局がダメになっている、ということなのだと思う。
その一つが、フジテレビであった、ということに過ぎないのではないだろうか?



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