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“男のためのガーデニング”改め

御朱印蒐集~滋賀 野洲市 御上神社~

2016-07-20 19:56:16 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 日本には古くから「富士信仰」というものがありますが、その影響もあって「郷土富士」と呼ばれる山が日本各地にあるようです。
富士山に形が似ているという理由が多いようですが、その数は全国で300から400の山があるとの説があり、日本人の富士山への憧れが強さが伺われます。

滋賀県にも「富士」の愛称が付けられた山があり、「近江富士こと三上山」が郷土富士になります。
三上山(標高432m)の麓には三上山を神体山として祀る御上神社がありますので参拝をしてきました。



御上神社の創建は第七第孝霊天皇の時代(紀元前200~300年?)に天之御影命が三上山に御降臨され、三上山を御神体として祀ったのが始まりとされています。
その後、奈良時代初期の718年に藤原不比等により現在地に造営・ご遷祀され御上神社となったようです。
祭神は「天之御影命(あめのみかげのみこと)」。天照大神の孫で鍛冶を司る神で鍛冶職人たちの守り神でもあります。



この三上山には伝説があって、「俵藤太のムカデ退治」という話があります。
俵藤太は正式には藤原秀郷という平安時代中期の武将だそうですが、ムカデ退治の話は民話や昔話として語り継がれているような話ですね。



石鳥居の奥に楼門が見えてきますが、この楼門は鎌倉時代の後期に造営されたものとされていて、国の重要文化財に指定されてます。
茅の輪くぐりを左回り・右回りと2度くぐって、3度くぐってから楼門へ向かいます。



まず拝殿から参拝致しましたが、この拝殿は旧本殿の部材を再利用して建立されたものとされています。
その影響か、本殿とよく似た様式になっています。この拝殿も国の重要文化財に指定されています。



本殿は国宝に指定されていて、滋賀県の神社建築の国宝の第一号で風格のある建物です。
建築様式は御上造と呼ばれる神社・仏堂・御殿の3様式が混合された変わった構造となっています。



境内には本殿を挟むように摂社 若宮神社本殿と末社 三宮神社本殿が祀られています。
若宮神社は鎌倉時代後期の建立とされ、こちらも重要文化財に指定されています。御祭神は菅原道真公ですから学問の神様ですね。



せっかくなので近江富士(三上山)を撮りたかったのですが、神社前の悠紀斎田からだと山の角度が富士らしくない。
帰り道に民家の間から富士の形に見える場所があったので記念撮影。



御上神社の周囲には樹木が生い茂る森が広がっていて、神の森とも鎮守の森とも呼べる非常に気持ちの良い場所です。
もし機会があれば、三上山の山頂にある奥宮と磐座にも参拝してみたいと思います。



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