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八幡山(鶴翼山)縦走!前編~八幡山・高取の峠・八王子山・北ノ庄山・望西峰・岩崎山~

2024-12-19 06:25:25 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 近江八幡市の八幡山(鶴翼山)は標高272mの低山ですが、近江八幡市のシンボルとも言える山で、羽柴秀次の居城があったことで知られています。
秀次の築いた城下町は商業都市として発展し、近江商人発祥の地のひとつとして八幡伝統的建造物群保存地区が現在も残ります。

時代劇の舞台としてよく登場する八幡堀は、かつては近江商人が利用した水運として、現在は観光地として観光に訪れる人が多い場所です。
八幡堀の横には「左義長まつり」「八幡まつり」で有名な日牟禮八幡宮があり、神社は八幡山縦走のスタート地点になります。



日牟礼八幡宮は主祭神に誉田別尊・息長足姫尊・比賣神を祀り、室町時代には足利将軍家や六角氏より寄進を受けたという。
秀次の時代には八幡山城を建築するため山頂から麓の社に合祀したといい、近江商人の守護神として八幡さんは崇敬を集め現在に至ります。



日牟礼八幡宮をスタートして山を縦走して百々神社に下山する予定ですが、百々神社から日牟礼八幡宮へのロード歩きが1時間ほどかかります。
そこで何度か登ったことのある八幡山まではロープウエイを利用してショートカットで4分間の観光の旅です。



山頂に到着するとまず「西の丸址」へ向かいます。
天気は良かったものの気温は低く、風が強い日でしたので帽子を飛ばされそうになりながら景色を撮ります。

眼下には平野が広がりその向こうには青い琵琶湖。
右は長命寺山で左は水茎岡山城跡、対岸の比良山系もこの日は綺麗に見えていました。



平野部に目をやると、右奥に比叡山が望め、左に三上山が見えます。
この山を縦走すると何ヶ所も展望台があるので、山の上からの景色を楽しみたい人には打ってつけの山です。



山の下からも目にすることが出来る出丸跡の石垣は、1585年の築城当時のものだといいます。
石垣の周囲が登山道になっているのですが、冷たく強い風に吹きさらされて中々の苦行でした。



出丸跡の石垣の進行方向には三上山。戻ってくると今度は長命寺山が見えます。
ここから見る琵琶湖は、対岸に比叡山と比良山系が見えるのですが、琵琶湖の水面が青く見えたのがこの日の特典でした。





城跡を石垣に沿って進んで行くと八幡山(鶴翼山)の頂上に着きます。
山頂は271.9mとあり、山頂部の城跡を一周すると約30分くらいの散策コースになっているようです。





山頂部で「西の丸跡」から「出丸跡」を経て「北の丸跡」に行くと、今まで見えていなかった「西の湖」側が見える場所があった。
朝のうち西南の琵琶湖側は晴れていたものの、東南側は曇り空。
手前は晴れているのに安土の辺りは曇ってるので、景色は雲のご機嫌次第ってところになるかな。



北の丸跡からは石垣に沿った道を歩いて行き、分岐から登山道に入ります。
八幡城跡では何組かの観光客が城跡を散策されたり「村雲御所瑞龍寺門跡」に参拝されたりしていましたが、ここから先は一人っきりでした。





分岐から先は歩きやすい城跡とは打って変わって、登山道へと変わります。
少し紛らわしい場所があったが、いくつもテープが貼ってあって分かりやすい道なのでコース通りに登れます。



「北ノ庄沢展望台」からは紅葉の残る山の向こうに西の湖が見えます。
この辺りにはシダが多いため、シダと紅葉がグラディエーションになっている。



登山道はアップダウンを繰り返しながら3つあるピークの前後は急坂となる。
しかし道は整備されていて各所にロープが張ってあるので登り下りの時に頼りになります。
坂以外の道は尾根筋になり、道の両方に低木が生えているため風を遮ってくれるので、急坂ではむしろ汗ばんでくる感じであった。



「高取の峠」を越えて、まず最初にあるピークは「八王子山(標高220m)」となる。
この八王子山の山頂からは長命寺山と奥津山がよく見え、対岸の比良山系がよく見えます。





八幡山(鶴翼山)縦走!はまだまだ続くのですが、長くなりそうなので前編と後編に分けます。
後編は「北ノ庄山」から「望西峰」を経由して「岩崎山」へ縦走して、百々神社へ下山します...続く。



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