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己高山は霊山として山岳信仰が栄えた地とされており、奈良からの仏教・北陸からの白山信仰・比叡山からの密教の影響を受けながら独特の観音信仰が栄えたとされています。
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「保延寺」は寺院の名称にみえますが実際は地名のことをいい、現在使われている「阿弥陀堂」についても正式な名称はよく分かっていないそうです。
保延寺阿弥陀堂のある場所には白山神社があり、かつては隣接する白山神社の神宮寺だったとういう説もあるようです。
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白山神社の鳥居は通れなくなっていたため、別の入口から入るとすぐに観音堂が見えてきます。
観音まつりには周回バスが巡回していて、バスが停車した直後には人で溢れる状態となり、この観音堂へ着いた時はまさしくそれでした。
堂の外にまで人があふれていましたので、休憩所でお茶をいただいてしばらく時間を潰します。
あまり待ち時間なくバスは巡回してきますので、少し待てば堂内はほぼ貸切状態になりますからね。
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予備知識なく行き当たりばたりなのも時には幸いして、観音堂で仏像を最初に観る瞬間が堪らない。
厨子の中には3躰の「阿弥陀如来坐像」。その前には小さな「千手観音立像」が安置されています。
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阿弥陀如来は中尊と右が「定印」を結び、左は「来迎印」を結びます。
製作時代は中尊と右が室町時代、左が江戸期ということでしたが、これだけの仏像がなぜこの観音堂に安置されているのか不思議になってきます。
湖北の観音様はどこから、誰が、どうやってと考えると信仰心だけでは説明のつかなくなりますね。
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とっても小さな「千手観音像」は本来は保延寺観音堂に安置されていたそうですが、台風21号の影響により、今回は保延寺阿弥陀堂の方に移ってきています。
像高17cmといわれる観音様は奈良の長谷寺から頂いたものと伝わりますが、まるでミニチュアのような観音様です。
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保延寺阿弥陀堂の境内は放生池の奥に阿弥陀堂と白山神社が並ぶように配置され、己高仏教圏をよく表していると思います。
せっかくなので白山神社の拝殿の方へも参拝を致します。
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田園地帯の真ん中にあるような寺社ですが、本殿は大変立派な造りとなっています。
白山神社と名の付く神社は多いのは知っているとはいえ、詳しい話は全く知らないのは縁がなかったのかもしれませんね。
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保延寺観音堂は“小谷城落城の折、戦死した武士の菩提を弔うために建立されたと伝えられる。”
“白鳳時代、観音堂の近くは花寺という大寺院が栄えていたといい、当時の瓦などが出土する。”
などの話が念持仏カードに書かれています。
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「念持仏カード」
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