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水のある場所は、時には心地よく、時には厳粛な緊張感があり、時には怖く感じて逃げ出したくなるような不気味な場所があったりもします。
暑い日が続く中、涼を求めたい気持ちもあり、迫力のある水流を見たい気持ちもあり、ということで坂内川・揖斐川が流れる岐阜県揖斐町に訪れました。
山越えの国道や県道は、何ヶ所かで片道規制や通行禁止の道があり、岐阜県に入っても時間帯による全面通行禁止区間がある中、奥いび湖の横山ダムにまず到着。
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横山ダムは、古来より氾濫を繰り返していた揖斐川の治水対策として建設されたダムで、1964年6月に完成したといいます。
建設にあたっては上流にある徳山ダムと同様、水没する藤橋村の住民の反対運動があったようで、ダム建設には村が消滅してしまう問題が伴うため、反対されるのは当然のことでしょう。
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横山ダム湖から揖斐川に沿って「道の駅 星のふる里 ふじはし」まで来ると、まだ道の駅は開店していないにも関わらず、ツーリングの人などが大勢集まって休憩をしておられます。
国道303号線はカーブも多く、山と川の間を縫っていくような道ですのでツーリングはさぞや気持ちのよいことでしょうと思いつつ、国道からそれて林道へ入ってみる。
少し進むと緑に包まれた山肌の奥に黒々とした岩の上を落ちる滝に遭遇。
水量はあまり多くはないものの高さは10mほどあり、ひっそりとしながらも岩の黒さが印象に残る滝です。
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この林道だけでなく、揖斐川沿いの一帯は水が豊富な場所ということもあって、湿度が高く感じます。
また、セミの声からは滋賀とは季節の進み方が違うような感じがして、ヒグラシの大合唱や滋賀では訪れた時期にはまだ鳴いていなかったツクツクボウシの声が盛んに聞こえる。
桜のシーズンなどでも岐阜と滋賀の開花時期はかなり違いますので、隣県にありながらもその土地による地域差があるようです。
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滝の下部の方には大きな巨岩が落下しそうになりながらも留まっています。
この滝の個性を表すアクセントのような岩かと思います。
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地図ではこの辺りに「白糸の滝」が表示されていましたので、周辺を探してみたらそれらしい滝があった。
「白糸の滝」は直瀑の滝で落差40mといいますので、この滝のことかと思います。
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上部は人工的な感もありますが、糸のように一筋になって流れ落ちており、「白糸」の名称そのままの姿です。
滝の直下まで行けそうな道が見当たらないので、遠くから眺める。
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この辺りには草木に覆われていたり、枯渇してしまっている滝などもありましたが、滝が幾つか点在している一帯です。
林道があったので入口まで行くと、ゴロゴロとした岩の間から流れ出る清流に出会う。
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大きくは2筋の流れがあり、途中で合流しているが、水は透明感があって透き通るように美しい。
太陽を遮る樹木が少ないこともあって、木漏れ日に照らされた水流の白さに魅了される。
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旧久瀬村界隈は、山に囲まれた谷あいの渓谷の続く場所ですから山から流れ落ちる滝や渓流が多い場所ですが、ここは見渡せる場所が広いこともあり、なかなかの隠れスポットかもしれません。
気ままに移動していると、名もない場所に癒されることがありますね。
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こちらは人工のダムですが、ちょうど放流をしている最中で、もの凄い水流でした。
「久瀬ダム」という中部電力管理のダムで、電力会社の広報車が“ダムが放流中ですので水辺に居る人は水位の上昇に注意して下さい。”と放送しながら巡回していた。
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轟音が響くようなこの勢いで放流したら、一気に水嵩が増して川遊びしている人はさぞや驚かれるのではないでしょうか。
さほど大きくはないサイズのダムとはいえ、この水量で放流されていると水流に圧倒されてしまいます。
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少し高いところから揖斐川を見降ろしてみます。
この辺りの流れは緩やかですが、谷あいを流れる峡谷の美しい場所です。
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同じ揖斐川でも流れの激しいところでは渦巻くような凄い流れの場所もあります。
この勢いで流されたら成すすべもないような激流です。
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この先に行きたい場所があったのですが、土地勘が全くないのと進めども工事全面通行禁止に何度も出会い、行き着けず帰路につくことになりました。
国道303号線を八草峠に向かって進むと、三国岳を源流とする坂内川の渓流に沿った道となり、美しい渓流が続きます。
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坂内川には岩がゴロゴロと転がっていて渓流の魚や小動物の多そうな川です。
渓流釣りの方もちらほらと見かけましたが、何が釣れるのでしょうか?
鮎とかイワナやアマゴ、ヤマメとか?釣りのことは素人ですのでよく分かりませんけど...。
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