山と渓谷社により「花の百名山」に選ばれていて「花の山」として人気の高い赤坂山では5月中旬から6月中旬にかけてドウダンツツジの季節になります。
山系には紅色の花が釣鐘のように咲くベニドウダンと、基部が淡黄色で先端が淡紅色で縦に紅色の筋が入るサラサドウダンが咲きます。
赤坂山の麓にあるマキノ高原の「温泉さらさ」はサラサドウダンに因んで名前が付けられるほど当地に根付いた花です。
実際のところ、赤坂山にはベニドウダンは沢山咲いているものの、サラサドウダンは三国山の方に多く群生しています。
三国山方面には赤坂山の山頂から明王の禿を経由して行くことになりますが、ピストンだとかなり距離があります。
そこで今回は黒河峠から三国山に登ってサラサドウダンを探しに訪れました。
黒河峠は県道533号線から林道に入り、舗装道が途切れる辺りに車を停めて、登山口まで林道を歩いて行きます。
黒河林道には熊出没の情報があり、地元の方に聞いてみたら“会ったことあるけど熊の方が逃げていったよ。”と逞しいのやら、恐れ知らずなのやら。
林道を約30分歩き切ると、登山口のある黒河峠(標高567m)へ到着。
ここにはトイレ施設がありますが、マキノ高原側の登山者のにぎわいと比べると登山者は少なめの印象を受けます。
林道では偶然出会った地元の方といろいろ話しながら歩きましたので、単調な未舗装林道も退屈することなく登れました。
その方が登山口からもう少し一緒に行くと言って下さいましたので、登山開始の頃は2人での登山となりました。
道の両端の草が被ってしまっている道をしばらく登ると、細く使われていないような未舗装の林道に出ます。
林道を横切ったところにある次の登山口から登山再開となり、ここで地元の方とはお別れします。
2つ目の登山口の入口にはヤマボウシが咲いていて、花のお迎えです。
ここまでの林道にはコアジサイが咲いていましたが、登山道へ入ると標高が高くなってまだコアジサイは咲いておらず、高さによる花期の違いを実感します。
道は急勾配の道はほぼないものの、やや狭めの道が崖沿いに続きますので足元注意が必要かな。
そして道に木の枝が被っている場所が多く、身長高めの当方は3回頭をぶつける羽目となってしまいました。
山頂までの登山道で唯一あった鎖場です。
足を掛けるように岩が削られていますので、鎖を使って楽々と登れます。
景色が見渡せる広場のような所もあって、野坂山地の山々が一望出来ます。
晴れたり曇ったりの繰り返しの転機でしたので見渡せる範囲は狭いですが、もう少し標高の高い場所まで登ると琵琶湖がよく見えるようになります。
正面の山は乗鞍岳(滋賀)で一番手前のピークが黒河峠の辺りでしょうか。
岩場の後方には斜めに割れ目が入った巨石があり、高さと幅が約5mほどあるので写真で見るより大きく感じます。
この岩は「アザラシ岩」と呼ばれているようで、見ようによっては目と鼻の孔と空いた口のように見えないことはないですね。
いままで山登りをしてきた中で見たことがなかったのが湿原の木道です・
三国山湿原と呼ばれる場所にはよく整備された木道が設置されており、この辺りには初夏にキンコウカの花が咲くそうです。
ちなみにこの木道の終点近くにはサラサドウダンの巨樹があります。
根元から何本も枝分かれして広がっており、花も沢山付けていました。
三国山が近くなってきたのが分かるのが、木段が増えて急登を登るようになった頃。
黒河峠(林道)からここまでそれほど急な道はありませんでしたが、ここからの約400mは最後のひと踏ん張りになります。
直前の分岐は三国山と明王の禿に分かれていましたので、この分岐で赤坂山への道と三国山への道に分かれる。
そして三国山山頂の標高876.3mに到着です。
赤坂山より約50mほど高く、寒風と比べても30m近く高いので、野坂山地系の山で当方が登ったことのある山の中では最高峰です。
山頂部はあまり広くはないけど座れる石があるのが助かります。
三等三角点、点名:三国が横にあって、ノータッチで写真のみ撮影。
もう少しすっきりとした天気だとよかったのですが、クリアーな空だったら伊吹山や琵琶湖がはっきりと見えたことでしょう。
では、これから下山して途中で見つけた何ヶ所かで咲いていたサラサドウダンを見ながら下山しましょう。
赤坂山~明王の禿、黒河峠~三国山にはベニドウダンがあちこちに生えていますが、サラサドウダンは三国山の登山道に多いように感じました。
これまでに見たドウダンツツジはおそらくベニドウダンと思われるものが大半で、これぞサラサドウダンと言えるものは少なかったと思います。
ベニドウダンは紅色のもの、薄い紅色のものがあり、見る方の期待値がサラサドウダンに傾いているので同定に迷いがありました。
しかし、今回はこれぞサラサドウダンと言い切れる花に沢山出会えて、一年越しの希望が叶いました。
サラサドウダンには先端部の紅色が強いものと全体に白っぽいものがあり、どちらの色目も味わいが深い。
今まで見ていたベニドウダンとは見かけも異なれば、大きさも違いサラサドウダンの方が大きく、先端部が開いていて明らかに形が違う。
ベニドウダンやサラサドウダンが多くなってきた登山道では当方も含めて偶然に出会った3組4人で盛り上がりながらの花探しです。
最初はベニドウダンばかりでしたが、最初のサラサドウダンを見つけると次々に見つかり、“サラサだ!サラサだ!”とはしゃぐのは大人気ないけどね。
同じサラサドウダンでも一番紅が濃いと感じたやつです。
ちょうど時期も良かったのでしょう、落下した花弁も僅かにありましたが、どの枝にも鈴なりのサラサドウダンが吊り下がっていました。
木の本数としてはベニドウダンの方が多いのに撮らないと“扱いが悪いぞ!”とベニさんに怒られてしまいそうなのでパチリです。
ベニドウダンにも紅色が強いのとピンク系のベニドウダンがあるようですね。
サラサドウダンを満喫!登山を満喫!と相成り、気分は爽快でした。
この山域は北に乗鞍岳、南に大谷山があり、少し位置関係が掴めてきましたので、高島トレイルの分割コース歩いてみるのもありかもしれませんね。
山系には紅色の花が釣鐘のように咲くベニドウダンと、基部が淡黄色で先端が淡紅色で縦に紅色の筋が入るサラサドウダンが咲きます。
赤坂山の麓にあるマキノ高原の「温泉さらさ」はサラサドウダンに因んで名前が付けられるほど当地に根付いた花です。
実際のところ、赤坂山にはベニドウダンは沢山咲いているものの、サラサドウダンは三国山の方に多く群生しています。
三国山方面には赤坂山の山頂から明王の禿を経由して行くことになりますが、ピストンだとかなり距離があります。
そこで今回は黒河峠から三国山に登ってサラサドウダンを探しに訪れました。
黒河峠は県道533号線から林道に入り、舗装道が途切れる辺りに車を停めて、登山口まで林道を歩いて行きます。
黒河林道には熊出没の情報があり、地元の方に聞いてみたら“会ったことあるけど熊の方が逃げていったよ。”と逞しいのやら、恐れ知らずなのやら。
林道を約30分歩き切ると、登山口のある黒河峠(標高567m)へ到着。
ここにはトイレ施設がありますが、マキノ高原側の登山者のにぎわいと比べると登山者は少なめの印象を受けます。
林道では偶然出会った地元の方といろいろ話しながら歩きましたので、単調な未舗装林道も退屈することなく登れました。
その方が登山口からもう少し一緒に行くと言って下さいましたので、登山開始の頃は2人での登山となりました。
道の両端の草が被ってしまっている道をしばらく登ると、細く使われていないような未舗装の林道に出ます。
林道を横切ったところにある次の登山口から登山再開となり、ここで地元の方とはお別れします。
2つ目の登山口の入口にはヤマボウシが咲いていて、花のお迎えです。
ここまでの林道にはコアジサイが咲いていましたが、登山道へ入ると標高が高くなってまだコアジサイは咲いておらず、高さによる花期の違いを実感します。
道は急勾配の道はほぼないものの、やや狭めの道が崖沿いに続きますので足元注意が必要かな。
そして道に木の枝が被っている場所が多く、身長高めの当方は3回頭をぶつける羽目となってしまいました。
山頂までの登山道で唯一あった鎖場です。
足を掛けるように岩が削られていますので、鎖を使って楽々と登れます。
景色が見渡せる広場のような所もあって、野坂山地の山々が一望出来ます。
晴れたり曇ったりの繰り返しの転機でしたので見渡せる範囲は狭いですが、もう少し標高の高い場所まで登ると琵琶湖がよく見えるようになります。
正面の山は乗鞍岳(滋賀)で一番手前のピークが黒河峠の辺りでしょうか。
岩場の後方には斜めに割れ目が入った巨石があり、高さと幅が約5mほどあるので写真で見るより大きく感じます。
この岩は「アザラシ岩」と呼ばれているようで、見ようによっては目と鼻の孔と空いた口のように見えないことはないですね。
いままで山登りをしてきた中で見たことがなかったのが湿原の木道です・
三国山湿原と呼ばれる場所にはよく整備された木道が設置されており、この辺りには初夏にキンコウカの花が咲くそうです。
ちなみにこの木道の終点近くにはサラサドウダンの巨樹があります。
根元から何本も枝分かれして広がっており、花も沢山付けていました。
三国山が近くなってきたのが分かるのが、木段が増えて急登を登るようになった頃。
黒河峠(林道)からここまでそれほど急な道はありませんでしたが、ここからの約400mは最後のひと踏ん張りになります。
直前の分岐は三国山と明王の禿に分かれていましたので、この分岐で赤坂山への道と三国山への道に分かれる。
そして三国山山頂の標高876.3mに到着です。
赤坂山より約50mほど高く、寒風と比べても30m近く高いので、野坂山地系の山で当方が登ったことのある山の中では最高峰です。
山頂部はあまり広くはないけど座れる石があるのが助かります。
三等三角点、点名:三国が横にあって、ノータッチで写真のみ撮影。
もう少しすっきりとした天気だとよかったのですが、クリアーな空だったら伊吹山や琵琶湖がはっきりと見えたことでしょう。
では、これから下山して途中で見つけた何ヶ所かで咲いていたサラサドウダンを見ながら下山しましょう。
赤坂山~明王の禿、黒河峠~三国山にはベニドウダンがあちこちに生えていますが、サラサドウダンは三国山の登山道に多いように感じました。
これまでに見たドウダンツツジはおそらくベニドウダンと思われるものが大半で、これぞサラサドウダンと言えるものは少なかったと思います。
ベニドウダンは紅色のもの、薄い紅色のものがあり、見る方の期待値がサラサドウダンに傾いているので同定に迷いがありました。
しかし、今回はこれぞサラサドウダンと言い切れる花に沢山出会えて、一年越しの希望が叶いました。
サラサドウダンには先端部の紅色が強いものと全体に白っぽいものがあり、どちらの色目も味わいが深い。
今まで見ていたベニドウダンとは見かけも異なれば、大きさも違いサラサドウダンの方が大きく、先端部が開いていて明らかに形が違う。
ベニドウダンやサラサドウダンが多くなってきた登山道では当方も含めて偶然に出会った3組4人で盛り上がりながらの花探しです。
最初はベニドウダンばかりでしたが、最初のサラサドウダンを見つけると次々に見つかり、“サラサだ!サラサだ!”とはしゃぐのは大人気ないけどね。
同じサラサドウダンでも一番紅が濃いと感じたやつです。
ちょうど時期も良かったのでしょう、落下した花弁も僅かにありましたが、どの枝にも鈴なりのサラサドウダンが吊り下がっていました。
木の本数としてはベニドウダンの方が多いのに撮らないと“扱いが悪いぞ!”とベニさんに怒られてしまいそうなのでパチリです。
ベニドウダンにも紅色が強いのとピンク系のベニドウダンがあるようですね。
サラサドウダンを満喫!登山を満喫!と相成り、気分は爽快でした。
この山域は北に乗鞍岳、南に大谷山があり、少し位置関係が掴めてきましたので、高島トレイルの分割コース歩いてみるのもありかもしれませんね。
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