浮酔絵師・小倉宗さんから「浮酔絵展」のポストカードが届いたのは2月初旬の某日のこと。
毎年、長浜市で開催されるアートインナガハマでお会いできるのが例年の常でしたが、今年は新型コロナによりイベント自体が中止で小倉さんの絵を見るのは2年ぶりになります。
個展を開かれたりされているようではありますが、如何せん遠方で開かれる美術展が多く、滋賀での開催は実にありがたい。
「浮酔絵展」と題されたギャラリー展が開催されるのは、近江鉄道「愛知川駅」の新駅舎として建てられたコミュニティハウス「るーぶる愛知川」のギャラリーです。
「るーぶる愛知川」には駅ギャラリーの他にも郷土物産展示スペースや物産品の販売、情報交換スペースなどが併設され、かつての宿場町の趣を残す小さな美術館となっています。
愛知川駅ギャラリーでは一か月ごとに作家さんを変えながら展示されているといい、一人の作家のギャラリーとしてはちょうど納まりのよいスペースではないかと思います。
小倉さんの作品は約20点ほど展示されていましたが、既に「売約済」の紙が貼られている絵もあり、相変わらずの人気の高さが伺えます。
久しぶりに見る小倉さんの絵は、新型コロナにより自粛期間の2年間で少し作風(言い換えると趣向)が変わった絵があるように感じられました。
当方が小倉さんの絵を見たのは2007年からですから、約15年もの間には趣向が変わった絵が描かれるのは当然かもしれませんけど...。
ギャラリーに入ってすぐに目に入ってくる「てっぺん」という大作にはユミンが8匹。
2013年の作品のようですが、見様によっては母ユミンをてっぺんに子ユミンが群がり、父ユミンが下の方でマンドリンのような楽器を奏でている。
小倉さんも気に入られておられるのか、この作品には値段は付いていませんでした。
今回、面白いなぁと思ったのは「卑弥呼」のシリーズです。
「卑弥呼」と名付けられた女性が年代ごとに3枚の絵で描かれており、絵は「卑弥呼19歳」から始まります。
髪飾りと首飾りは卑弥呼のようであり、服は現代風の服という姿からは、特別な存在の女性が卑弥呼のイメージとなっているように感じられます。
「卑弥呼27歳」ではユミンを膝の上に乗せた女性が、色鮮やかな朝顔の花の服を着られています。
2作品ともに服のデザインが割烹着かエプロンのように見えるところに安らぐような想いが伝わってきますね。
卑弥呼シリーズ?の3作目は「卑弥呼49歳」。
何となく餓鬼のような姿勢をしており、目の前にあるのは土器のような器と骨?
絵は見る人が感じるままに見たらよいのだと思っていますが、お尻の模様が火焔型土器のように見えてしまうのは当方だけでしょうか。
「卑弥呼」シリーズは並んで展示されているわけではなく、別々の場所に展示されているにも関わらず、目を引きます。
2020年、コロナ渦の中で小倉さんが想いを込めて描かれた作品なのでしょう。特に印象に残った3枚でした。
小倉さんの絵には鯨や鳥の絵があり、麒麟を描いた大きな絵も展示されていました。
「美日華瑠」と名付けられた絵には2頭の麒麟と2つの三日月。バランスが抜群ですね。
オグラオレンジに彩られたユミンの美しい作品は「阿留九と理夏縄」。
ユミンの来ている黒い服の生地に薄く描かれた黒い模様が隠し味で、グラデーションのように描かれた文字は絵のタイトルのようです。
ところで、小倉さんから送っていただいたポストカードで気になることがありました。
葉書には武装した埴輪の切手が貼られていたのですが、これには興味津々になりました。
何の切手か検索してみると『国宝シリーズ 第一集「考古資料」』の切手です。
さっそくこの国宝シリーズ「考古資料」の切手を注文しましたが、この切手の驚きもあって「卑弥呼」シリーズにグッときたものがあったのかもしれません。
余談ですが、このところ埴輪とか古墳とか好きになってきていて、埴輪のアイテムが増えてきています。
ちょうど納まりがいいのでPCの前に並べていますが、実際は箸置きや指サックを飾っているだけ。
小倉宗さんの絵は今までアートインナガハマで見るしか機会がありませんでしたので、個展で見るのは初めてのことになりました。
ギャラリーの外から中の様子が見えた時は、ワクワクした気持ちとなり、どこから見ていこうかと悩ましくなる。
想像していた以上の作品数が展示されていたこともあって、随分と満たされた気持ちになってギャラリーを後にすることになりました。
毎年、長浜市で開催されるアートインナガハマでお会いできるのが例年の常でしたが、今年は新型コロナによりイベント自体が中止で小倉さんの絵を見るのは2年ぶりになります。
個展を開かれたりされているようではありますが、如何せん遠方で開かれる美術展が多く、滋賀での開催は実にありがたい。
「浮酔絵展」と題されたギャラリー展が開催されるのは、近江鉄道「愛知川駅」の新駅舎として建てられたコミュニティハウス「るーぶる愛知川」のギャラリーです。
「るーぶる愛知川」には駅ギャラリーの他にも郷土物産展示スペースや物産品の販売、情報交換スペースなどが併設され、かつての宿場町の趣を残す小さな美術館となっています。
愛知川駅ギャラリーでは一か月ごとに作家さんを変えながら展示されているといい、一人の作家のギャラリーとしてはちょうど納まりのよいスペースではないかと思います。
小倉さんの作品は約20点ほど展示されていましたが、既に「売約済」の紙が貼られている絵もあり、相変わらずの人気の高さが伺えます。
久しぶりに見る小倉さんの絵は、新型コロナにより自粛期間の2年間で少し作風(言い換えると趣向)が変わった絵があるように感じられました。
当方が小倉さんの絵を見たのは2007年からですから、約15年もの間には趣向が変わった絵が描かれるのは当然かもしれませんけど...。
ギャラリーに入ってすぐに目に入ってくる「てっぺん」という大作にはユミンが8匹。
2013年の作品のようですが、見様によっては母ユミンをてっぺんに子ユミンが群がり、父ユミンが下の方でマンドリンのような楽器を奏でている。
小倉さんも気に入られておられるのか、この作品には値段は付いていませんでした。
今回、面白いなぁと思ったのは「卑弥呼」のシリーズです。
「卑弥呼」と名付けられた女性が年代ごとに3枚の絵で描かれており、絵は「卑弥呼19歳」から始まります。
髪飾りと首飾りは卑弥呼のようであり、服は現代風の服という姿からは、特別な存在の女性が卑弥呼のイメージとなっているように感じられます。
「卑弥呼27歳」ではユミンを膝の上に乗せた女性が、色鮮やかな朝顔の花の服を着られています。
2作品ともに服のデザインが割烹着かエプロンのように見えるところに安らぐような想いが伝わってきますね。
卑弥呼シリーズ?の3作目は「卑弥呼49歳」。
何となく餓鬼のような姿勢をしており、目の前にあるのは土器のような器と骨?
絵は見る人が感じるままに見たらよいのだと思っていますが、お尻の模様が火焔型土器のように見えてしまうのは当方だけでしょうか。
「卑弥呼」シリーズは並んで展示されているわけではなく、別々の場所に展示されているにも関わらず、目を引きます。
2020年、コロナ渦の中で小倉さんが想いを込めて描かれた作品なのでしょう。特に印象に残った3枚でした。
小倉さんの絵には鯨や鳥の絵があり、麒麟を描いた大きな絵も展示されていました。
「美日華瑠」と名付けられた絵には2頭の麒麟と2つの三日月。バランスが抜群ですね。
オグラオレンジに彩られたユミンの美しい作品は「阿留九と理夏縄」。
ユミンの来ている黒い服の生地に薄く描かれた黒い模様が隠し味で、グラデーションのように描かれた文字は絵のタイトルのようです。
ところで、小倉さんから送っていただいたポストカードで気になることがありました。
葉書には武装した埴輪の切手が貼られていたのですが、これには興味津々になりました。
何の切手か検索してみると『国宝シリーズ 第一集「考古資料」』の切手です。
さっそくこの国宝シリーズ「考古資料」の切手を注文しましたが、この切手の驚きもあって「卑弥呼」シリーズにグッときたものがあったのかもしれません。
余談ですが、このところ埴輪とか古墳とか好きになってきていて、埴輪のアイテムが増えてきています。
ちょうど納まりがいいのでPCの前に並べていますが、実際は箸置きや指サックを飾っているだけ。
小倉宗さんの絵は今までアートインナガハマで見るしか機会がありませんでしたので、個展で見るのは初めてのことになりました。
ギャラリーの外から中の様子が見えた時は、ワクワクした気持ちとなり、どこから見ていこうかと悩ましくなる。
想像していた以上の作品数が展示されていたこともあって、随分と満たされた気持ちになってギャラリーを後にすることになりました。
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