僕はびわ湖のカイツブリ

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“男のためのガーデニング”改め

ササユリを求めて繖山に登る!

2024-06-27 06:30:30 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 ササユリは日本特産のユリ科の植物で、10~15cmの大きな花を咲かせ、葉は笹のように見えることからその名の由来になっているといいます。
花期は6月初旬から下旬にかけてとなりますが、近年ササユリは減少してきていると言われます。

森林の伐採がされなくなり光が当たらなくなって苗の成長に影響しているといいますが、鹿が増えて保護していても鹿の食害にあうことも多いといいます。
繖山には鹿はいないようですので鹿の食害はないものの、人が花を摘んだり、根っこから掘り起こして持ち帰る人もいるとのことで保護している人を悩ましているとか。



ササユリは安土町側の「近江風土記の丘」から繖山の山頂手前の辺り、地獄越から雨宮龍神社の辺りにありそうだと当たりを付ける。
北腰越から繖山山頂を目指すものの、30℃を超える猛暑日の上に、無風で湿度が高く、吹き出す汗に心が折れ、繖山山頂までのピストンに予定変更。

このコースには西国三十三観音霊場の石仏が祀られた「石仏の道」があり、番外札所・結願の華厳寺から始まり、霊場を第一番まで遡っていきます。
道は途中で繖山の山頂方向と桑実寺方向に分岐し、第二十六番の一乗寺より番号の若い札所は桑実寺への道に続いて行きます。



登り始めてすぐの所にある鳥居には2躰の「子授け地蔵」が祀られており、後方には「海上安全」と彫られた石の祠があります。
麓には西の湖があり、かつては内湖が広がっていたと想像されますので、湖上(海上)の安全を祈念したのではないでしょうか。





石仏は西国三十三観音霊場の石仏以外の仏もあります。
大きく立派な石仏は三尊石仏を祀り、光背には7躰の化仏を造られた年代などは分かりませんが、立派な石仏です。



当方の西国三十三観音巡礼は札所32寺と番外札所3寺を巡礼を済ましましたが、第27番札所の圓教寺だけが未参拝となっています。
予定していた時にコロナが蔓延して見送ったままになっており、いまだ結願出来ていませんので、取り合えず石仏にだけお参りする。



繖山に登る道は複数ありますが、どこも木段が続いて距離以上にしんどく感じ、歩きながら花を探すのが気休めになります。
最初に見つけた花はオカトラノオで、ちょっとした群生になっていました。



白い5弁花の花はノイバラでしょうか。(違うような気もする)
見分けるポイントが分かると同定出来るようになるのですが、ポイントが分からないと誤った同定をしてしまいますね。



数は少なかったものの、これも季節の花のコアジサイが咲いていました。
同じ季節でも山が違うと開花のスピードがかなり違うのが興味深いところです。



登山道の途中からササユリを見かけるようになり、この日の時点では満開もしくはいくつか蕾のものがあり、ちょうど見頃という感じでした。
最初に出会ったのは白いササユリで、ササユリは支柱で固定されていましたので誰かお世話されている方がおられるようです。



このルート上のササユリはシロバナが多かったのですが、薄ピンクの花もあります。
まだ蕾ながらも赤味のあるものがありましたので、咲けばピンク色の花を咲かせるのかと思います。



ササユリのトリオは花盛りの三姉妹のように見えます。
このトリオが咲いていた場所には群生のようにササユリがいくつも咲いていました。



ここまでいくつもの木段を登ってきましたが、山頂が近づくと木段の傾斜がきつくなり、汗が吹き出してきます。
頬をつたった汗が道に落ちるのが分かるようなサウナ状態でしたので、登るのは山頂までとし、その先の地獄越~雨宮龍神社への縦走は諦めることにします。



つい2週間前にもやってきた繖山の山頂(433m)に到着。
岩の上に腰かけてやっと休憩です。



タッチしないけど三角点もパチリ!
1時間足らずで山頂まで来れる山ですが、猛暑日の低山の暑さはこれからの季節は難敵ですね。



山頂を少し下ったところに景色の広がっている場所がありました。
眼下には西の湖、その手間には安土山があり、西の湖の奥には八幡山や長命寺山。
湖東側の山の蔭になって霞んでいますので琵琶湖は見えませんが、奥にある高い山脈は武奈ヶ岳など比良の山々でしょう。



下山して脇道を安土城考古博物館に向かって歩いていると、タイサンボクの大きな群生地があり、沢山の大きな花を咲かせていました。
最初はホオノキかと思いましたが、花は「タイサンボク」といい、モクレン科の常緑高木で北米南東部原産でアメリカ合衆国東南部を象徴する花木だといいます。



今の季節は街角や家の庭などでもアジサイの花が咲いているのを見かけますが、次は蓮や睡蓮やヒツジグサなど水辺の花がにぎやかになってくるのでしょう。
ホオノキやタイサンボクの大きな花を見ていると、蓮の大きな花を連想してしまいますね。



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