今日は健康診断を受けに行ってきた。
俺は1964モデル、古さでいえば、ウチの乗り物の比じゃないし、故障箇所だって負けていない。
フレーム、つまり骨格だけみたって、骨折1回、椎間板ヘルニアあり、オスグッドシンドローム、変形性関節症、等々。
エンジン=内臓も、胃は2/3切除、小児喘息の名残でX線写真には必ず肺に影が出るし。
配管や配線類も劣化の一途をたどっている。
なのに、数年前から胃X線検査の造影剤である、いわゆる「バリウム」にアレルギーが出て、検査ができなくなってしまった。
もともとアレルギーが強いほうなので、こればかりは仕方ない。毎年のX線をやめて、1-2年おきの胃カメラにしているのだが、あれはあれで楽じゃない。ファイバースコープも、20年前に比べれば格段に細くて、呑みやすくはなったが、所詮は異物。べっ・・・別に泣いてるわけじゃないんだからねっ! とか思いながら、涙ブッちょちょ切らしてしまうのだ。
そういや、ちょっと前から、いわゆるメタボ検診が追加になって、腹回りを測られたり、BMIをあげつらわれたりするようになった。
俺は、腹の出っ張ったいわゆる「メタボ体型」じゃないけど、やや太り気味で、しかも骨格が大きくて、極端な鳩胸だ。鳩胸だから、腹が出ないのかもしれない。
どのくらい鳩胸かっていえば、ピンクのベストで七三分けの彼なんてメじゃなくて、ラピュタの親方とか海賊兄弟に近い。
実はたいした筋肉量じゃないんだけど、骨格からそんなだから、一見ゴリゴリのマッチョにも見えちゃって、脱いだら残念なタイプかも。
腹周りを測られるときは、シャツを自分で上げて、ナースがメジャーを当てる。で、質感(ははは)の割に腹が出てないためか、
「もっとお腹の力を抜いてください」
などと怒られたりする。いや、力抜いてるんですけど・・・。で、仕方なく、わざと腹を凹ませてみせて、再び力を抜いて、納得してもらった。
胸郭が異常にでかいので、腹を凹ますと、肋骨の下に、ちょっとありえない感じの凹みができるのだ。
で、腹周りは、というと、メタボ基準を超えている。
しかしあの基準も、どうかと思う。性差や人種的な差異に関してすでに疑問が上がっているらしいが、体格差も考慮されていないんじゃないか。身長160cmくらいで腹囲85cmなら、客観的にもかなりの太鼓腹かもしれないが、俺みたいに183cmとか、もっと背の高いやつなら、腹囲85cmは決して太すぎじゃないのでは、と思う。
メタボをきちんと評価するなら、まずは内臓脂肪を正確に評価すべきだろう。
BMIも不思議な数字だ。
ご存知の通り、BMIは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) で算出されるが、結果についてkg/平方mという単位は用いず、単位なしの指数となる。男性の標準値は22で、25を超えると、肥満とされ、人間のクズ扱いだ。
これでみると、86kg弱の俺は、若干肥満になる。理想体重は74kgあたりになるか。
しかし、周りの人で確認してみてほしいが、俺くらいの背丈で74kgというと、これはかなりスマートなほうだ。あ、芸能人のデータはあてにしてはいけないよ。えてして背は高く、体重は軽くなってるらしいから。
極端な例として、われらが地元、北海道日本ハムファイターズの選手でみれば、ショートの名手、恐怖の9番の金子選手が185cm-84kg。人気者の森本選手が180cm-80kg。阪神から来たリストラの星、代打の切り札、坪井選手は177cm-79kg。頼れるキャプテン、稲葉選手が188cm-85kg。
BMIでは、みんな「軽度の肥満」、坪井選手なんかは完全に「肥満」になる。でも皆さん、均整の取れたスマートな体型だ。
もちろん俺は彼らのようなアスリートじゃないから、単純な比較はできない。でも数字ってのはそんなもんで、それだけが一人歩きしてしまうのはバカげている。数字だけ見てあれこれうるさいこと言う前に、もっとまともな基準を作らなきゃダメだな厚労省。
そのベースデータになる体重の測定も、下着やシャツはもちろん、分厚い革ベルト巻いたジーンズ履いて、セーター着た状態で測って、測定結果から服の分として-0.5kg、だって。
どんだけ軽い服なんだよ。朝にパンツ一丁で測ったより1kg以上も多いんですけど。そこから飲まず食わずなんですけど。
先ほど、入浴前に測ってみたら、測定時に身に付けていた衣類の重さは、合計1.8kg。ジーンズとベルトで1.2kg、セーターが0.4kg。
ウチの体重計は0.2kg刻みの表示だからアレだが。それにしても、1.7-1.9kgは重くなっていたと考えられる。
そこから考えれば、体重は85.2-85.4kgあたりということになる。どっちにしてもBMIは「肥満」領域だけど。
体重に限らず、測定というやつは、条件をきちんと整えなければ、結果の数値が無意味になる。無意味な測定に時間をとられたわけだ。
形ばかりの健康管理。誰の、誰のための健康管理なのか。
まあ、会社などあてにするのがそもそも間違いだ。自分のことは自分で守るしかない。
去年まで単身赴任で、不摂生を続けて増えてしまった体重を、この一年で8kg以上落とした。そこはドクターにも感心されたけどな。
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サンバートラック。ブログ開設早々から故障ネタがあるっていうんだからいやはやなんとも・・・。
サンバーの左のテールが、ブレーキ踏むと消えてしまう、という現象発生。
その際、左のブレーキランプも点かない。つまり真っ暗。スタンドに給油に寄ったときに見つけた。
なお、テールが点いていなければ(つまりはライトを点けなければ)ブレーキランプは点灯するが、やや暗い。
これは割によく起こるトラブルだ。
サンバーのテールランプには、ダブル球などと呼ばれる、ひとつの電球に大小2本のフィラメントが付いた電球が使われている。
バイクのテールなんかも大概そうだな。12V23/8Wとかって表示されるようなタマだ。
ダブル球のケツには、二つの接点が並んでいる。通常この接点が各フィラメントの+極になり、二つのフィラメントのアース(-極)は、電球のボディに共通で落とされている。
そのW球のアースが悪くなったために、テールかストップのどちらか片方だけが点灯するときに、点灯していないほうのフィラメントがアースになってしまっているのだ。本来のアースよりも抵抗が大きいため、点灯してもやや暗くなる。
この状態で両方のフィラメントに電力がくると、同じ電圧同士でカチ合ってしまい(大雑把に言えば、だけど)、どちらも点灯しなくなってしまうのだ。
さて、理屈はかように明快なのだが、アースのどこが悪いのか、をつきとめなければ、解決にならない。これが往々にして厄介なのだ。
サンバーのテールライトは、ウインカーと一体のプラスチックケースになっている。プラスチックは普通は電気を通さないから、ウインカーとテール/ストップのソケットからは、各々アース線が伸びていて、+ライン3本と共に、4極カプラ(4本のコードを一度に接続できるコネクタ)で車体ハーネスとつながれている。まずはそのカプラを切り離してみる。
カプラの中身は、平端子のタイプだ。後輪の撥ね上げの影響範囲(泥よけの陰で直撃はないけど、巻き込みにより濡れる)にあるカプラなので、4本すべてが錆びて、2本は折れかかっていた。
これじゃどのみち長いことない。4本とも切断して、ギボシ端子でつなぎ直すことにした。
さて、腐った平端子はカプラボディから抜けそうにないので、ボディをプライヤで潰して壊し、配線を取り出した。平端子は根元で切断し、配線の先端の被覆を剥いてみる。
配線も、水分の影響で、やや黒っぽく錆びていた。しかしこれは、サンドペーパーで撫でれば地肌が出るレベル。
で、ペーパーで地肌を出し、テスターでソケットとの導通をチェック。案の定、テール/ストップのソケットと、アース線の導通がなくなっていた。アース線は、プラのランプケースと、そこに埋め込まれたソケットの間から、ケースの穴を通して出されている。このどこかが切れているのだ。
線が新しければ、被覆の内部で芯線が切れていたら、そこでクニャッと折れ曲がったりするので、断線を見つけやすい。しかし、20年近い車体で、しかも雪がちらつく寒さ。配線のビニール被覆はカチカチに硬くなっている。
こういうときは、もう配線全とっかえが手っ取り早くて確実だ。
てことで、古いアース線を根元から引きちぎった。新しい線を用意し、ソケットに半田付けしてやることにする。
しかしこれがなかなか、作業性が悪いのだ。ソケットの内側に半田付けはできない(電球入らないもね)から、外側に付けなきゃなんないんだけど、ソケットとプラケースの間が狭い。アースの通るとこだけ3mmくらいの隙間があるだけなのだ。
半田付けするには、下地をきれいにしてやらなければならない。普通はペーパーで磨いたりするのだが、3mm四方の隙間ではそれも無理。
そこで、ガラクタの山の中から、ワイパーブレードの芯だったステンレスの細い平棒を見つけてきた。ソケットに当ててみると、隙間に程よく入るサイズだ。
そのステンの先端を一度180度曲げて、曲げ戻すと、曲げたとこで折れる。その折れ口を隙間に入れて、ソケットをガリガリ引っ掻いて、下地を出すのだ。
引っ掻くことしばし、頃合を見て、引っ掻いたあたりに半田付け用のペーストを載せる。新しいアース線は先端を半田メッキして、所定の位置にセット。長年愛用しているガス半田ごての「コテライザー」をあたため、ケースを溶かさないように注意して、半田付け。
一発で決めた。
あとは相手方のカプラも壊して、接続部にギボシをかしめる。このとき、+線の車体側にはギボシの♀を使うと、切り離しているときにも万一のショートを防げる。
さて、ギボシを仮につないで、作動点検。テール/ブレーキ、ウインカーともOK。
あとは復旧。ついでに排気温度センサーのカプラも腐っていたので補修。気休めに、つないだとこにシリコングリスを塗っておいた。
こういうブログは写真を入れたりすれば大変見栄えがいいのだが、氷雨まじりの雪がちらつく寒さで、日没も迫っていたので、正直写真撮ったりする余裕はなかった。
まあだいたいいつもそんなもんだ。寒かったり、手が油でベトベトだったり。何しろ一人で黙々とやってるからね。
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