hiyamizu's blog

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マーラーの第2番「復活」を聴く

2007年01月22日 | その他

サントリーホールでマーラーの第2番「復活」を聴いた。マーラーと言えば壮大で長い交響曲のイメージがあり、あまり好みではないが、昨年末にハレルヤの合唱で有名なヘンデルのメサイヤを聴き(12月18日のブログ)、今回の「復活」と合わせ、声楽のある交響曲も良いものと思った。

NTTフィルハーモニー管弦楽団というアマ楽団の演奏であるが、楽器をひけない私には細かいところはわからないが、だんだん上手になり、セミプロ楽団としか思えない。考えていた以上に劇的で派手な第2番「復活」だった。

サントリーホールは、在京プロ・オーケストラのほとんどがここで定期演奏会を行っている音響の良さに定評のあるクラシック音楽のコンサート専用ホールである。客席が舞台を囲むように後ろにも客席があり、定員は約2千名で、世界最大級のパイプオルガンがある。

マーラーは、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレらと共に、世紀末ウィーンを代表する芸術家で、生前は作曲家としてよりも、指揮者として有名だったようである。

舞台の後ろの客席には、約160人の合唱団が座った。楽団も100名くらいいたのではないだろうか。例えば、いつもせいぜい2人のホルンも10名くらいいた。

まず、第1楽章の出だしでの弦楽器が劇的で、バロックになれた耳には不気味でもあった。
「第1楽章の後に「少なくとも5分間以上の休みを置くこと」というマーラーの指示があるが、ほとんどその通りに実行されることはほとんどない」とパンフレットにあった。今日も、指揮者は汗を拭いて、音合わせして、2,3分してもう第2楽章に入った。
第2楽章は、聴きなれたような美しい旋律で静かに終わった。第3楽章では何度か打楽器など全楽器がフォルティッシモ?で爆発した。
4楽章では短いがアルト独唱があり、5楽章では、金管楽器がオーケストラから離れ、ステージ裏で演奏する「バンダ」が行われた。舞台裏から聞こえるホルンと舞台上のフルートの掛け合い、そして合唱団のアカペラ、ソプラノやアルトの独唱、パイプオルガンも加わり、規模が大きくそれは華やかだった。

それにしても、往年のシュワルツコッフの上品な姿、艶やかな声には及ばないが、ソプラノの松尾香世子さんは美しい人だった。


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