hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

一つ上の立場に立って考えてみよう

2007年01月04日 | 会社生活
あなたはプロジェクトリーダのもとで一つのプロジェクトを数人で進めていたとします。リーダから新しいタスクをやってくれと言われました。あなたはそのタスクは他の人がやるべきだと思いました。そんな時、あなたはどうしますか?

あなたが課長で、人が絶対的に足りないのでせめて新人でもと期待していたのに、部長から「今年の新人は他の課に回すから」と言われたらどうしますか?

私だったらまず自分の意見を感情的にならないように主張します。しかし、たいていの場合、その意見がそのまま通ることはまずありません。上司だって当然そんなことは想定していたでしょうから。多分上司からは、十分な理由の説明もなく、「君の話は分かったけど、まあ、それでもいいからともかくやってくれよ」と言われるでしょう。そんな時、私は、一度上司の立場に立って考えて見ます。

仮に私がプロジェクトリーダだったとして、新しいタスクは技術的に誰が適任と思うか、誰が手をわずかでも空けることができると思うかを考えます。
仮に私が部長になったとして、どの課を強化したいと考えるか、新人の育成はどの課でやらせたいかなどを考えてみます。

その結果、上司の言うとおりだったら、不本意ながら、上司に「わかりました」と言うでしょう。
逆に、一度上司の立場に立って考えてみても、上司の言うことに納得できなければ、上の立場からもおかしいと、もう一度、少なくとももう一度だけは、反対意見を主張します。徹底的に自分の意見を主張するかどうかは、そのときの私の立場、状況、上司の雰囲気、正しいと思う確信度などによります。

一義的には、自分自身、あるいは自分の管理する組織の利益を優先し、他人、他組織や上司に意見をぶつけるのは当然です。しかし、それだけでは、組織全体がスムーズに動きません。仮に一つ上の立場に立ってみて、ことの是非を判断してみる。そして、自分の組織の利害とのバランスをとって再考してみる。このことは、組織全体のためでもあり、組織人としてあなたが成長していくためにも必要なことだと思います。

もちろん平社員や課長のあなたが、いきなり本部長や社長の立場で考えることは適当でありません。社是や社長の言うお題目は抽象的であり、小さな問題を判断する具体的基準にはなりません。一つ上の立場で十分だと思います。

また、機動的な対応が必須な時代に、数ヶ月前に決めた管理目標を基準にすべての事柄を判断するのも、私はどうかと思います。目標管理は、実情をしっかり把握し評価できる優れた管理者が少ない現状では、強弁できる人の言い訳の道具にしかなっていないと私は思っています。



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