退職前
1998年ごろから2005年までの私の読書記録を見ると、7年近くの82箇月で1041冊の本を読んでいる。月平均12.7冊を読んでいることになる。その後も丹念に記録をとってあり、2001年までは週3冊のペースで本を読んでいた。テーマや著者を決めて何冊も読んだり、手に入る本は何でも濫読したり両方の読み方をしていた。
買い物ついでに土日に図書館に行き、5冊ほどの本を借りてくるのが日課になっていた。
勤めていたときは、短い時間に集中して読書し、それが気分転換になっていたようだ。
退職後
退職してからは読書三昧になるかと思っていたが、思っていたほど本は読まない。朝から晩まで本を読んでいることなどとてもできないし、本を読むと集中してしまう癖があり、長時間の読書は体力、気力的に無理になっている。
退職した2005年には113冊、2006年は約60冊とむしろ読書量は減少している。退職後は、年に3ヶ月以上海外にいるので、その分を差し引いても、それぞれ、12.5冊/月、6.7冊/月で大幅減である。今年は、読書記録をつけるのさえ止めてしまった。
海外でものんびりしているので、本でも読むかと思って最初の長期滞在時に本を数冊持参したが、まったく読まなかった。海外の川べりのベンチや、芝生に寝転んで余裕をこいての、ちょっとわざとらしい読書をしているイメージがあったのだが、パースや、バンクーバーの見事な自然はただぼんやりと見ている方が良い。
家に居るときも、食事など家事の手伝い、庭仕事などでバタバタしていて、落ち着いて読書する雰囲気になかなかならない。たまに、ゆっくり本を読むかと思っても、寝転がると、ついついそのまま寝てしまう。集中力が衰えているようだ。そのくせ、ネットでいろいろ調べたり、他人のブログを読んだり、数時間も続けてから、目がぼんやりして止めることも多い。TVも思っていたほど見ない。一日一時間程度だろうか。TVの映画もあまり見ないかわりに、ネットでの映画はときどき見る。読書、TVがネットに移ったのだろうか。
荷物を減らし身軽になるため、ここ10年くらいほとんど本は買っていない。図書館を利用している。
近年、横浜市の図書館サービスが向上し、図書館のホームページにアクセスし、本を検索、予約し、借りられるようになるとメールが来て、駅にある出張所で受取れるようになった。きわめて便利であるが、予約は一人6件までで、人気の本の予約数は数百件になることもあり、延々とまたされる。したがって、予約枠は常にほぼいっぱいで、結局図書館に行っていたときより借りる本は少なくなっている。
本はやはり手にとってパラパラ見て選ぶのが一番よいようだ。思わぬところで面白い本に遭遇したり、興味なかった分野の面白みが分かったりする偶然の出会いが図書館にはある。
ずっと家に居座って3年になろうとしている。奥さんが何か言い出す前に一人で図書館にでも出かけることにするかな。