hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

台風の思い出

2007年09月07日 | 昔の話


昨日の台風9号にはまいった。夜中中、雨戸がガタガタし、ガラス戸を激しくたたく雨音が間欠的で、途中で目が覚め、寝付かれず、インターネットの映画を2本も見てしまった。久しぶりに大きな台風が関東地方を直撃したのではないだろうか。

子供のころ台風が来るといえば父親が、開き戸にしんばり棒をかったり、木の雨戸に板を打ち付けたりしていたのを思い出す。時々雨漏りがしてあわてて洗面器を置いたり、また、台風の夜は停電にも良くなった。居間に集まった家族がローソク一本の光のもとで過ごしたのも今は懐かしい。家の前の道もよく川のように水がながれていた。新聞でも各地で川が氾濫して洪水になった写真がよく載っていた。
子供のころには、東京にも毎年もっと台風が来ていたような気がする。最近に比べると、台風の影響や被害が大きかったので印象が強いためだろうか。

明治以降、最悪の被害をもたらした台風は伊勢湾台風のようだ。1959年(昭和34年)9月26日、潮岬付近に上陸、近畿・中部地方を襲った。死者・行方不明者は5千人、負傷者約4万人、全壊家屋36千棟、床上浸水15万棟、船舶被害13千隻と甚大な被害をもたらした。そういえば、昔の台風の上陸地点は、足摺岬と潮岬が多かったような気がする。
伊勢湾台風の被害の多くは、3.5mにもなった高潮によるものだった。名古屋港の貯木場から流出した大量の木材が高潮に乗って名古屋市南西部の住宅地を襲い、多くの人命、家屋が失われた。

私は当時高校2年生で、修学旅行で奈良・京都へ行く途中、伊勢湾台風直後の名古屋を通った。まだ新幹線はなく東海道線だったのだが、窓からゴロゴロならぶ材木が見えた。あわててデッキへ行き、支え棒に捕まりながら顔を出すと、名古屋は水上都市化していて、材木が一面に浮かぶ中に壊れた家屋がいくつかあり、ひざまで浸かった人々がなにやら作業していた。修学旅行に行くのに、何か居心地が悪かった。



コメント
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