上野千鶴子「老人介護学を上野千鶴子が社会学する」の中に「人間は自分の意思でうまれてきたわけではないのだから、自分の意思で死にたいというのは傲慢だ」と言う主旨の文章がある。
上野さんは生まれたときはともかく、生きているうちはほとんど自分の意思を貫いて、私などから見ると貫き通して、生きてきているのだろうから、「自分の意思で死にたいというのは傲慢だ」と言っても良いのだろう。
一方、私を含め、多くの人は自分の意思を殺しつづけてきて、死に至る。だから、もう、後のことを気遣い、心配しなくても良い死ぬときぐらい自分の意思を貫きたいと思うのである。