hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

ハワイ島(2) キラウエア火山

2011年08月14日 | 海外
日本にも押し寄せてきて地震の元凶になっている太平洋プレートのほぼ真ん中にあるのがハワイ諸島だ。そのハワイ諸島の東南にHot Spot がある。
Hot Spotといっても心霊のたぐいではない。地中深くのマントルからのマグマの噴出場所のことで、ハワイ島の南東の海底にあり、Lohiと呼ばれる海底火山を作っている。もともとこのHot Spotがカウアイ島、オアフ島、モロカイ島、マウイ島、ハワイ島と徐々にハワイ諸島を作り出してきて、太平洋プレートの日本方向への動きに連れて、それらが北西に点々と動いてきたのだ。この太平洋プレートのベルトコンベアの動きは意外と早く一年に約10cmだという。

ハワイ島のなかでも中心より北にあるマウナ・ケアのマグマの噴出口は閉じかけており、より南東にありHot Spotに近いキラウエア火山への噴出口が活発に活動している。そしてそのうち、より活発な海底火山Lohiがハワイ島の南東海上に顔を出すだろう。

キラウエア火山の火口周辺は立ち入り禁止だが、クレーターからの煙は間近に見ることが出来る。





ビジターセンターに噴火の映像や溶岩などの展示がある。女王ペレの髪と名のついた溶岩や、



ペレの涙という溶岩が展示されている。



いづれも溶けた溶岩が空中に噴出するときの固まりぐあいでできたものだ。

火口から Chain of Craters Road を南へ下ると溶岩流地帯にでる。ハワイの溶岩にはpahoehoeと ‘a’a の2種類あって、化学的には同一だが、前者はスムーズで粘着性なので早く流れて表面にシワがよる。後者は流れが遅くギザギザな形状となる。

最初に見えたのは遅い流れの溶岩で、生えていた木のところでしばらく止まって盛り上がり、木を燃やしてしまった跡だ。



次は遠くに見える噴火口から噴出した一面の溶岩大地だ。



流れの早い溶岩の跡で、近くで見るとシワがよっている。



Chain of Craters Roadをさらに下って海まで行くと赤く溶けた溶岩が海に入っていく光景が見られるのだが、大型バスでは行けないとのことでここまで。
溶けた溶岩の写真は例えば「Hawaiian Volcanoes: Beauty & Terror」にある。



このあと、溶岩が作ったトンネル Thurston Lava Tube(Nahuku)へ行った。
入口の脇には日系人だけが食べるという芽が。(何者かは忘れた)



見事に丸く掘られたトンネル。



数分歩くと、出口に。



なぜこんなトンネルが出来たかが看板に説明してあった。溶岩の表面はゆっくり流れて冷えて厚くなる一方で、中心の流れは早いままとなる。やがて表面は固まり、中は流れ、氷結した川のようになる。噴火が止まったとき、中央の溶岩はトンネルから排出されて表面の下が空になった暗渠となりトンネルができる。

次に連れていかれたのが、クレーターだ。キラウエアの煙を遠くに見て大きなクレーターを見下ろす。数時間はかかるという火口内の道を歩いている人がいる。



夕方ヒロ空港からホノルルに戻る。飛行機からマウナ・ケア山頂の天文台群が見える。この中にきっと日本のすばる望遠鏡もこの中にあるのだろう。









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