吉行和子著『質素な性格-欲は小さく野菊のごとく』2011年6月講談社発行、を読んだ。
「性格が質素だと、欲が出なくて、不幸にならない」という吉行さんの日常が語られる。掃除・洗濯・料理などの家事、旅と俳句の話題などあっさり淡白でありながら、人と違うようにとこだわる。
「花福ござる」のイラストが共著といっても良いほどふんだんに挿入されている。
内容を少々。
毎日どうしても必要なもの以外は家に置いておきたくない。料理道具はナベ・フライパン1個、果物ナイフ・料理用ハサミ1本だけで、電子レンジはあるが、トースターはなし。食器もコップ2個、お皿は大中小1枚ずつ、茶碗1個、箸1膳、スプーン・フォーク1本。まあ、一人暮らしでほとんど外食なんだろうが。コンドミニアムもびっくりだ。
掃除が大好きという吉行さんは、ゴミ袋を出すとその分、部屋が軽くなると思う。
本は、小さな本棚に入る分だけに保っている。
部屋の壁や天井に好きな布を貼ってこだわりの部屋にしている。
シャワー派で、温泉に行ってもシャワー。バスタブには5分も入っていられない。
吉行和子(よしゆき かずこ)
1935年東京都生まれ。女優。
女子学院高校在学中に劇団民藝付属水品演劇研究所に入所。1956年、『アンネの日記』で主演デビュー。
日本アカデミー賞優秀主演女優賞、毎日映画コンクール田中絹代賞、紀伊國屋演劇賞個人賞など受賞。
1984年、『どこまで演れば気がすむの』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
兄は芥川賞作家の吉行淳之介、妹は詩人で芥川賞作家の吉行理恵(いずれも故人)。
母親のあぐりさんは、104歳。99歳で転んでからは歩けなくなり旅に行けなくなった。
私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
吉行さんのファン以外には物足りない内容だろう。私は欲を捨てて、しかし他人とは違うこだわりを持とうとする彼女の生き方には共感する。
「性格が質素だと、欲が出なくて、不幸にならない」という吉行さんの日常が語られる。掃除・洗濯・料理などの家事、旅と俳句の話題などあっさり淡白でありながら、人と違うようにとこだわる。
「花福ござる」のイラストが共著といっても良いほどふんだんに挿入されている。
内容を少々。
毎日どうしても必要なもの以外は家に置いておきたくない。料理道具はナベ・フライパン1個、果物ナイフ・料理用ハサミ1本だけで、電子レンジはあるが、トースターはなし。食器もコップ2個、お皿は大中小1枚ずつ、茶碗1個、箸1膳、スプーン・フォーク1本。まあ、一人暮らしでほとんど外食なんだろうが。コンドミニアムもびっくりだ。
掃除が大好きという吉行さんは、ゴミ袋を出すとその分、部屋が軽くなると思う。
本は、小さな本棚に入る分だけに保っている。
部屋の壁や天井に好きな布を貼ってこだわりの部屋にしている。
シャワー派で、温泉に行ってもシャワー。バスタブには5分も入っていられない。
吉行和子(よしゆき かずこ)
1935年東京都生まれ。女優。
女子学院高校在学中に劇団民藝付属水品演劇研究所に入所。1956年、『アンネの日記』で主演デビュー。
日本アカデミー賞優秀主演女優賞、毎日映画コンクール田中絹代賞、紀伊國屋演劇賞個人賞など受賞。
1984年、『どこまで演れば気がすむの』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
兄は芥川賞作家の吉行淳之介、妹は詩人で芥川賞作家の吉行理恵(いずれも故人)。
母親のあぐりさんは、104歳。99歳で転んでからは歩けなくなり旅に行けなくなった。
私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
吉行さんのファン以外には物足りない内容だろう。私は欲を捨てて、しかし他人とは違うこだわりを持とうとする彼女の生き方には共感する。
我が欲よ 野菊のごとく 小さくあれ
こうゆうのは自分にいいきかせているわけですよ。そうそう、私のモットーは「質素な性格」というのです。生活ではなくて性格です。
性格を質素にしておけば、あれが欲しい、これが欲しい、あの人が羨ましいとか、思わなくてすみますからね。イライラもしません。のんびり気儘に過ごせば心は平和です。しかし、ぜんぜん欲がないのは駄目。だから野菊ぐらいは要ります。
こうゆうのは自分にいいきかせているわけですよ。そうそう、私のモットーは「質素な性格」というのです。生活ではなくて性格です。
性格を質素にしておけば、あれが欲しい、これが欲しい、あの人が羨ましいとか、思わなくてすみますからね。イライラもしません。のんびり気儘に過ごせば心は平和です。しかし、ぜんぜん欲がないのは駄目。だから野菊ぐらいは要ります。