4月16日(日)12時。東京は良い天気。早や、綿菓子のようなモクモクの夏の雲。
15時10分、黒い雲が西から襲ってくる。
西の空はもう雨雲で、激しい雨音がする。
16時。雨雲は東へ去ろうとしていて、西の空は明るくなってきた。
16時40分。雨が塵も、黄砂も(?)取り払ってさわやかな空気に。
富士山は残念ながら見えないが、丹沢の山々が見えてきた。
17時30分。東の空は再び夏を取り戻した。
雲を見ているうちに思いだした。子供の頃、よく激しい夕立があった。裏道での三角ベース野球を止めて恨めしく軒下から空を見ているうちに晴れて来て、まだパラパラ降っているのに「よし、またやろうぜ!」と始めたものだった。
あれは、夏だったのだろうか、小学生の頃なのか、坊主頭の少年の姿がぼんやり浮かぶ。70年近く昔なのだから記憶がはっきりしない。夢のような、幻のような。楽しかったという想いはあるのだが、なんだか甘酸っぱくなってきた。