hiyamizu's blog

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日本の仏とお寺研究会『日本の仏さまとお寺』を読む

2020年06月14日 | 読書2

 

新らたの予約もできなければ、書庫にも入れない図書館。窓口の傍らにテーマだけ書いてあり、具体的な題名がわからない数冊の本を入れた福袋。少ない選択肢の中で選んだのが「お寺を巡ろう(?)」とかいう袋。『御朱印でめぐる関東の百寺』に続き、本書『日本の仏さまとお寺』を読んだので以下ご紹介。

 

 

日本の仏とお寺研究会著、カワグチニラコ絵、ロータスさわこ文『イラスト丸わかりガイド  日本の仏さまとお寺』(2019年4月19日KADOKAWA発行)を読んだ。

 

文庫『イラストでわかる日本の仏さま』がロングセラーになったので、仏さまがあるお寺も追加した。

可愛らしいイラスト入り、というかイラストがメインで文が添えられたページが続く。

 

仏は、悟りに至った「如来部」、悟りへの修業中の「菩薩部」、如来の化身の「明王部」、もともとインドの鬼や悪神だった「天部」の4階層ある。

その他、日本古来の神が仏教と習合した「垂加部」、釈迦の弟子や高僧だった「羅漢・祖師」。

 

如来

経典で定められている特徴は三十二相。

頭の肉が盛り上がる「頂髻相(ちょうけいそう)」、長く白い渦を巻く毛が眉間にある「白毫相(びゃくごうそう)」、偏平足な「足下安平立相(そくげあんびょうりゅうそう)」、手足の指の間に金色の水かきのようなものがある「手足指(+いとへんにまんじゅ)網相(しゅそくしまんもうそう)」など。

装飾品のない質素な身なり。例外は大日如来で、宝髻(ほうけい)を結って宝冠をかぶり、たすきがけの条帛(じょうはく)、肩から胸側に垂らす天衣(てんね)、ネックレスの瓔珞(ようらく)などで、菩薩のように飾る。

 

明王

穏和な如来では言うことをきかないような業の深い者を調伏(ちょうぶく)するため、恐ろしい外貌と怒りの表情をしている。大日如来の変化の一つと考えられている。多面多臂(ひ)が多く、手には多くの武器を持つ。

 

六波羅蜜:菩薩が如来になるために行う6つの修業。

布施(ほどこし)、持戒(戒律を守る)、忍辱(にんにく、耐え忍ぶ)、精進(不断の努力)、禅定(心を落ち着かせる)、般若波羅蜜多(はんにゃはらみつ、悟りの智慧)

 

鳥枢沙魔明王(うすさまみょうおう)

インドの火の神・アグニ。不浄や悪を焼き尽くし、清浄なものに転換させる。民間信仰では便所の守護神(トイレの神様)。加賀前田家2代目利長の菩提寺・瑞龍寺(高岡市)

 

歓喜天(聖天)(かんぎてん(しょうてん))

頭が象、身体は人。2体が抱き合う像が日本では主流。男天が女天に体を求めたら、女天は実は十一面観音の化身で、仏教に帰依したらという条件を出した。男天は仏法を守る善神になった。夫婦和合や子宝の利益がある。

 

善光寺

全国でも珍しい無宗派の寺院。宗派を問わず、男女平等に受け入れる。

 

もくじ

第1章 仏さまとお寺の基礎知識
第2章 如来の世界
第3章 菩薩の世界
第4章 明王の世界
第5章 天の世界
第6章 垂迹の世界

第7章 羅漢・祖師の世界

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

パラパラとイラストを楽しみながら、仏像に詳しい人は復習、そうでない人はフムフムと眺めるには「いいじゃない!」  意外と細かい所も詳しいのでイラストがメインの175ページだが、読みではある。

 

 

カワグチニラコ(イラストレーター)
実用書の挿し絵からコミックエッセイまで幅広く手がける。京都へ遊びに行くうちに東寺の帝釈天と出会って仏像世界にハマり、以来、日本の神社仏閣めぐりが趣味となる。

ロータスさわこ(ライター・エディター)
お寺取材をきっかけに、お寺や神社の奥深さ、仏や神の魅力に目覚める。日本国内の寺社めぐりをはじめ、タイ、カンボジア、ラオス、インドなどでも寺院を訪ね歩く旅を経験。将来の夢は四国お遍路。祖先は神主らしい。

 

 

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