hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

大石芳野写真展を見て、「カフェ ミミ」で一服

2021年11月07日 | 日記

 

コピス吉祥寺A館7階の武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の大石芳野写真展「瞳の奥に ―戦争がある―」を見た。

 

裏の冒頭にはこうある。それにしても長い文章だ。

写真家・大石芳野は約40年にわたり、戦争のぎせいになった人々を取材し、悲惨な傷痕に苦しむ声に向き合い、レンズを向けることで、平和の尊さを問い続け、子どもたちの悲しみやつらさ、悔しい思いを全身で受け止め、その未来をもカメラに収めてきた。

 

入館料は300円だが、65歳以上は無料。ただし、年齢を証明できるものを提示する。私は、帽子を取って証明しようと思ったが、相方がにらむので、運転経歴証明書を提示した。

 

3室ほどの展示場に並ぶのは、ベトナム、ラオス、カンボジア、アフガニスタン、コソボ、スーダンの破壊された建物、傷を負った子どもたちなどの写真と、戦禍のなかの少年少女時代として東京、沖縄、広島、長崎の戦争体験者の写真などだ。

 

ロビーには、日本で最初に空襲された現武蔵野市にあった「中島飛行機武蔵製作所」で被害にあった人たちの写真などが展示されていた。

 

白黒写真が悲惨さをあらわにし、人間は何で懲りずに愚行を繰り返すのかといやな気持ちになってしまう。生き延びたお年寄りたちの写真と、孫が何人などとの記述を見ると、ほっとする。

説明の文字が小さすぎるけど。

 

ヘタレな私は、時代や教育で変わってしまう主義主張などは「へのカッパ」、攻めて来たら手を上げた方が被害が少なくなると思ってしまう。例えば中国が攻めて来たら、いやだけど降参した方が何人も死に、何年も破壊され続けるよりマシじゃないかと思ってしまう敗北主義者だ。

 

 

歩き疲れて、吉祥寺の末広通りにある「カフェ ミミ」で一服した。よく店の前には子供の椅子がついたママチャリが並んでいて、たまり場になっている。

 

 

店主の、多分フランス人の奥様がテーブルで向かいのご婦人のフランス語会話を教えていた。身振り手振りが大きいこと。

 

 

なんで店内で、洗濯物を干しているのかと思ったら、売り物だった。

 

 

井の頭公園池のスワンボートのピンバッチや、

 

カワイイバッグ、値段が2,200円と可愛くないが、や、

 

73歳?で亡くなったゾウの花子のTシャツなど吉祥寺グッズが並ぶ。

 

二人で600円とお安い、ひととき。

 

 

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ComPho(コムフォー)でランチ

2021年11月05日 | 食べ物

 

 

吉祥寺東急の行ったついでに、ヘリコプターがグルグル回ってうるさかった吉祥寺の陥没現場を見学。場所は吉祥寺東急の北側で、老舗レストラン・葡萄屋の跡地の工事現場に接する西一条通りの南端だ。

地上2階、地下2階のガラス張りの飲食店などの商業ビルが2022年7月末にできる予定だったのだが、どうなることやら。

ちょうどトラックが入っていって、土を運び入れていた。マスコミのカメラが並び、通りすがりの野次馬(含む私)が覗き込み、スマホを向ける。

 

用を済ませたら、12時過ぎてしまい、コピス吉祥寺の地下1階、米屋さんが始めたヴェトナムのフォーの店「COMPHO」でランチした。

店の宣伝には「日本初 国産米のフォー専門店」とある。ここは2019年3月に続いて2回目だ。

 

 

 

 

 

私は、「サイド&ドリンクセット」で、野菜フォーに、米麺入り鶏スープとホットジャスミンティー。

 

 

ジャスミンティーは多すぎて飲み切れないし、鶏スープはわずかにフォーが入っているだけでいまいち。

肝心の野菜フォーは淡白過ぎてなかなか食が進まない。そこで、テーブルの上の調味料5種を全部入れてみた。

 

 

 

「う~ん、いける!」。もともとレモンが入っているのにレモン汁を入れ過ぎたので少し酸っぱいが、コクがでておいしい。

皆さん! ぜひ、お好みの調味料を入れましょう。

 

 

相方は、期間限定(10月31日までと書いてあったのだが)の「真鯛の和フォー」

少々、お相伴に預かったが、文句なしにこれは美味しかった。

 

しめて¥2060なら「いいじゃない!」

狭い店で、量は少ないが、年寄や、子ども、若い女性にはお勧めだ。

 

 

 

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「吉祥 吉祥寺」でランチ、6回目

2021年11月04日 | 食べ物

 

吉祥寺駅からJRの北側に沿って西荻方面に伸びる道を数分、第Ⅱ大栄ビルの2階に「Kissho KICHIJOJI」がある。

前回は2020年8月、今回で6回目。(4

 

いつも目立つ、部屋の中央の巨大な生け花、1週間で取替だそうだ。

 

壁際にも。

 

私は「5周年記念 ランチミニコース(洋食)(5味5色5法で味わうモダン料理)」

 

まず運ばれてきたのは、
前菜Ⅰ:しめさばのカルパッチョ ルッコラとハーブのサラダ

 

中央の野菜を摘むと、しめさばのカルパッチョが顔を出す。ほとんど生のサバが新鮮でおいしい。

ところがギッチョン(古語)、周りの野菜は箸で摘めない。ガラスの皿の下に入っていて、見るだけなのだ。う~ん!

 

 

次は、前菜Ⅱ:秋鮭のミキュイ。 ミキュイとは、「半生」という意味のフランス語で、生食が可能な魚や肉の低温調理法らしい。

 

上のビーツを摘むと、サーモンが顔を出す。

 

 

肉料理:大山鶏のムネ肉の低温 栗のスープ 塩柚子。 鶏を味噌のように見えるスープに絡めて食べるとおいしい。

 

食事:黄色のフォカッチャ ピクルス。蒸しパンのような食感のフォカッチャをオリーブオイルに付けて食べる。

 

デセール:中も黒いバスクチーズケーキ ブラックココア ブラックベリージャム。
黒いチーズケーキは初めてだ。柔らかく、アイスクリーム状。

 

 

コーヒーが出てきて、

 

ココナッツの実が、何故?

 

開けてみると、プティフル:白いマカロン ホワイトチョコ ココナッツ

 

本当に、プティフル(一口大の大きさに仕上げたお菓子の総称)なマカロンだった。

 

 

 

相方は、「5周年記念 ランチミニコース(和食)」

 

前菜:柿の白和え 河豚皮煮凝り 絹かつぎ

 

 

椀盛:まい茸真丈(紅葉大根 人参 柚子)

 

 

焼物:すずき若狭焼 焼前

 

 

煮物:真鱈の野菜餡掛け

 

 

食事:焼きおにぎりの味噌茶漬け(香の物)

 

 

甘味:黒豆のババロアと、コーヒー。

 

 

お土産のお菓子、クッキーと最中を頂いて、二人で5千円足らずなら言うことなし。

 

 

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外山滋比古『思考の整理学』を読む

2021年11月03日 | 読書2

 

外山滋比古著『ワイド版 思考の整理学』(2017年1月25日筑摩書房発行)を読んだ。

 

筑摩書房の宣伝文句

『思考の整理学』は1983年に刊行、1986年に文庫化した学術エッセイです。
自分の頭で考え、アイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは。
広い視野とシャープな論理で知られる著者が明快に提示します。
2008年に東大・京大生協の書籍販売ランキングで1位を獲得して以来たびたび1位を獲得し、
根強い支持を得ている「思考法」入門書です。

 

外山滋比古氏の代表作である本書は累計発行部数253万部を超え、刊行から30年以上経った今も、大学生の必読書として読み継がれているという。

この作品は1983年筑摩書房より「ちくまセミナー1」として刊行され1986年にちくま文庫として刊行されたものを大きな活字にしたワイド版だ。

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

さすがのロングセラーも40年近く経過すると時代の移り変わりによるずれが目立つ。例えば、今や知識は先達に聞いたり、百科事典で苦労して調べるものでなく、ネットで簡単に探し出せる時代になっている。自分の頭で考えることが一番大切であることは変わらないが、周辺事情が違い過ぎて、のめり込んで読むことはできない。

 

私はこの本を読んだことがなかったので、かなり古い本だが読んでみた。しかし、本書は2007年に書店員・松本大介さんの「もっと若い時に読んでいれば……」という店頭のポップをきっかけに注目されるようになったというのだが、もはや齢80になろうとする私が今読んでどうなるものでもないだろう。

 

私は、書店に山と積まれたハウツウ本はほとんど読まない。一般論でしかも抽象化されていては説得力がないからだ。この本をそんな類の本と一緒にしてはいけないが、やはり第一次情報でなく、昇華された第二次、第三次情報が並んでいて、汗のにおいがしない。なるべく例を挙げているのだが。

 

 

 

外山滋比古(とやま・しげひこ)

1923年~2020年7月。文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文科卒業。

『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている。

著書に『思考の整理学』『ことわざの論理』『「読み」の整理学』『知的生活習慣』『伝達の整理学』(筑摩書房)など多数。

 

 

 

いくつか抜き出してみる。

人間にはグライダー能力と飛行機能力とはある。受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを発明、発見するのが後者である。(p13)

 

どうして、「一晩寝て」からいい考えが浮かぶのか、よくわからない。…しばらくそっとしておく。すると、考えが凝固する。それには夜寝ている時間がいいのであろう。(p38)

 

ニュース、具体的で即物的な思考や知識は、第一次情報であり、一次情報をふまえて高度の抽象を行ったメタ情報が第二次情報だ(p75)。…整理、抽象化を高めることによって、高度な思考となる。…(一方で、)誤解の多いコミュニケーションを救うには、抽象のハシゴをおりて、二次的、三次的情報を一次的情報に還元するのが有効である。
(字数が限られるネットにおいて、強引な決めつけや、レッテル張りにより不必要に激しい争いになりがちなのは、低次元な二次的情報のやりとりに終始するからではないか? かといって、一次情報に還元すれば有効な論争になるのだろうか?)

 

考えをまとめようとして、なかなか思うように行かなくて、いらいらすることがある。…

そういうときには、

「とにかく書いてごらんなさい」

という助言をすることにしている。(p135)

 

気心が知れていて、しかも、なるべく縁のうすいことをしている人が集まって、現実離れした話をすると、触媒作用による発見が期待できる。

 

現代のように、第二次的現実が第一次的現実を圧倒しているような時代においては、あえて第一次的現実に着目する必要がそれだけ大きいように思われる。人々の考えることに汗のにおいがない。したがって活力に欠ける。(p195)

 

 

 

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知念実希人『硝子の塔の殺人』を読む

2021年11月02日 | 読書2

 

 

知念実希人著『硝子の塔の殺人』(2021年8月10日実業之日本社発行)を読んだ。

 

実業之日本社による内容紹介(前半の推薦文をカットしました)

作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!

 

本格ミステリとは、謎解きやトリックの面白さに特化し、リアリティを求めるというよりも、むしろ純粋な知的ゲームを楽しむものだ。

雪崩で陸の孤島化したガラスの館、集まったのは癖の強い10人、連続して起こる密室殺人、ダイイングメッセージ。医療ミステリで知られる知念実希人が作家デビュー10年目で初めて手掛けた本格ミステリ、構想20年の大部、約500頁の力作。

 

大富豪で著名な科学者、世界的なミステリコレクターである神津島太郎は、円錐形の硝子の塔の10階で暮らしている。彼は、その館に名探偵、ミステリ作家、月刊誌の編集長、霊能力者など9名を招待し、ミステリの歴史を覆すような未公開原稿を発表するという。だが神津島は専属医の一条遊馬に殺されてしまう。
引き続き、遊馬とは無関係の第二、第三の殺人事件が起こり、自信満々の名探偵の碧月夜(あおい・つきよ)は、よりによって遊馬を助手役にしてゲストたちを追及するが、事態は混迷を深め、あげくは最終段でも‥‥。

 

本格ミステリのお定まり文句「私は読者に挑戦する。…必要な情報はすべて開示された。…ぜひそれを解き明かして欲しい。…諸君の良き推理と、幸運を祈る」が、p342と、p426に2度出てくるのだ!

 

 

全登場人物

一条遊馬:主人公。第一殺人の犯人。神島の専属医。のワトソン役に立候補。ALSの妹・美香を看護する。

碧月夜(あおい・つきよ):探偵ではなく名探偵。20代半ばの女性。ミステリ・オタク。

神島島太郎(こうづ):蝶ヶ岳にある館の主人。数年前まで大学工学部教授で遺伝子治療製品トライデントを発明して大金を稼いだ。重度のミステリフリーク、コレクター。

加々美剛:長野県警捜査一課の刑事。

老田真三(おいた):執事

巴円香(ともえ・まどか):メイド。20代後半だが童顔。

酒泉大樹(さかいずみ):料理人

夢読水晶:自称霊能力者でテレビ番組に定期的に出演。

九流間行進(くるま):小説家。本格ミステリ界の重鎮。73歳。

左京公介:「月刊 超ミステリ」編集長

冬樹大介:13年前に発覚した「蝶ヶ岳神隠し」の犯人だが逃走し行方不明。

摩周真珠:昨年の冬、蝶ヶ岳に登山中に行方不明。

 

 

初出:「アップルブックス」配信2021年6月から7月まで連載

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

私はもともと本格ミステリが好みではない。リアルさがなく論理遊びだけで、楽しみが少ない上に、著者に操られ、「どうだ、分からないだろう」とおちょくられているような気がするからだ。

 

この本で謎を解くためのすべての情報は読者に開示されていると言うが本当だろうか? 例えばダイニングの窓ガラスや、加々美の事情などはあらかじめ開示されていなかったと思うのだが。

 

これは八つ当たりだが、私は作家というものは権力に批判的であって欲しいと願うし、とくに安倍前首相や自民党を支持するような精神構造の作家の存在価値は低いと決めつけたい。

でも、そう思いながら、この本を読んでしまったのが悔しい。

 

 

知念実希人(ちねん・みきと)の略歴と既読本リスト

 

 

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個室焼肉 神戸亭でランチ

2021年11月01日 | 食べ物

 

吉祥寺に2021年10月4日オープンした「個室焼肉 神戸亭」でランチした。Instagramはこちら

 

吉祥寺駅北口から中央線に沿って西荻駅方面へ進み、2本目のファミリーマートを左(北)に曲がり、図書館へ行く道の途中、右側、焼き肉店の隣りだが、怪しげの看板には私は関係ありませんという顔をして階段を上がる。

ヨドバシカメラ裏の、このあたりは吉祥寺唯一の歓楽街。武蔵野市が、後から文教地区にしようと図書館を建てたが、あまり効果はなく夜はけばけばしい地区のまま。

 

 

通常はディナータイムのみの営業だが、日曜日だけは11時半からランチ営業している。

靴を脱いで上がると、全室個室に案内される。部屋の中心には焼肉の煙を吸い取る装置がぶら下がる。

 

 

私は「和牛タンのハンバーグ(¥1200)」を頼み、

 

 

相方は、「神戸牛のビーフシチュー(¥1000)」。間違いだと思ったのだが、サラダを取り下げられた。

 

飲み物は、グレープフルーツジュースとウーロン茶。いずれもセットドリンクで¥200

 

さすがに肉は美味しいし、スープも飲んだ後、底を見るとさまざまな香料(?)が沈んでいて、複雑な味でけっこうでした。

個室というのが落ち着くし、コスパ良好でお気に入りとします。

ただし、夜はスタンダードコースで¥7,800と豪華なようだし、ネオン輝く夜にあの看板の下を通る勇気はないので近づかないようにしよう。

 

 

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