隣の植山－Hana戦（角落ち）は、Hanaちゃんが居玉で果敢に仕掛けたが、さすがに無理筋。中盤で差がつき、あとは指しているだけになってしまった。
これから大切な対局を控えているHanaちゃん、もうちょっと実戦を大切にしてほしい。
という私も居玉で戦いになり、のっぴきならないことになっている。
以下の指し手。▲５五角△同飛▲同飛△同金▲８二飛△４二銀▲５二銀△３一金 まで、植山七段の勝ち。
私は▲５五角と切った。飛車交換はできぬから△同金とくるだろうが、▲５三歩△同飛▲６四銀で下手優勢、が読みだった。
ところが植山悦行七段は堂々と△同飛。これには面喰らった。勢い▲同飛から▲８二飛の王手だが、△４二銀と受けられ、手が止まってしまった。予定の▲８一飛成は△２八飛が厳しい。
私は仕方なく▲５二銀だが、△同金と応じてくれるはずもなく、△３一金とかわされ、ここで投了した。以下▲５一銀不成は△９五角▲７七歩△５一角と銀を抜かれる。その後▲５三歩や▲８一飛成とする手はあるが、指し手の流れがおかしい。指導対局としては、ここまでだろう。
簡単に感想戦を終えたあと、「大沢さん、遊んでるでしょ」と苦笑された。植山七段に教えていただくと、ときどき短手数で終わることがある。アンタ本気を出して指しなさいよ、というわけだ。
もちろん私は一生懸命指しているので、完敗も実力ということである。
続いて美少年クンと一局。私の後手で、横歩取らせ△２三歩～△２五角。しかし▲３二飛成△同銀に▲１六歩が定跡とはいえ好手で、△４四歩▲６五角に△３一飛と手放さざるを得ないようでは苦しくなった。以下△１一の香を取られ、それを▲８三香（飛車取り）と打たれたところで投了した。
△４四歩では、△２四歩だったか。
時刻は５時15分を過ぎている。大野教室は５時までだが、定時で終わることはない。続いてMa君と一局。振り駒で私の先手で、▲２六歩△３四歩▲２五歩と進める。Ma君は石田流が得意なので、それを外した。
Ma君はゴキゲン中飛車に構え、私は超速▲３七銀。
では中盤の一局面を以下に掲げる。
ここでMa君は△４四歩だが、ポカ。▲３五角と銀を取りつつ飛び出して先手優勢。以下△４五歩▲６二角成△同金に▲２一歩成が、▲５四桂を見て、また先手。△６一金の辛抱に私は▲３三歩成△同金▲４二銀と嵩にかかって攻めたが、これはイモ手だった。相手の金を取っても成銀が遊ぶから、大した得になっていない。また悪い癖が出てしまった。
それでも私がまだ指せていたが、Ma君必死の反撃に逆転負けを喫した。
続いてHanaちゃんとの一戦。私が入室したとき、Ｗ氏が
「きょうは大沢さんが大庭美樹さんになったつもりで、Hanaちゃんと指してください」
と言った。Hanaちゃんは日レスインビテーションカップで、美樹女流初段と対局するのだ。しかし私は私の将棋を指すしかない。
Hanaちゃんはゴキゲン中飛車が得意なので、私は▲２五歩を早々と決める。Hanaちゃんは角道を止めた中飛車に構えた。
私は▲９八香とイビアナの意思表示。
「ボクは（ここ10年以上）イビアナの勝率10割なんだよ。あまり知られてないけど」
と、Hanaちゃんを脅かしておく。
「それは大沢さんがイビアナを指さないからじゃないの？」
と外野の声。半分当たっているので、相手にしないでおく。
Hanaちゃんも穴熊に潜る。相穴熊を指すのは久しぶり、というか、人生初めてかもしれない。私のイビアナには、いつも相手は美濃囲いだったので、これは予定が狂った。
大野八一雄七段が見守る中、息づまる終盤戦が展開されたが、▲５一竜と王手しようとしたら、△３三に角がいるのをうっかりした。秒読みでもあったし、ここで戦意喪失して投了。十数年ぶりに、イビアナで負けた。
Hanaちゃん、植山七段との指導対局はスットコドッコイだったが、これは読みの入った、いい将棋だったのではないか。
一方の私もおかしかった。感想戦で、▲６四桂△７一金▲７二歩△６一金のとき、私は▲４三馬と金取りに当てたのだが、これが４四から動いたものと錯覚しており、「▲４三馬なんてしないで、▲６二歩成とすべきだった」と嘆いた。
実際は３二にいた馬をひとつ引いて▲４三馬としたので、▲６二歩成とはできない。Hanaちゃんにキッチリ負かされ、私もかなり動揺していたようだ。
これできょうの対局は終了。指導対局２局を含め０勝５敗。これは初めての戦績だった。
大野七段に、横歩取り▲１六歩に対する応手を聞いたところ、やはり△２四歩が有力、とのことだった。
６時40分から食事会。参加者は大野七段、植山七段、Ｗ氏、Is氏、Fuj氏、Minamiちゃんと私で、天ぷら定食屋へ入った。
こちらのテーブルは大野七段、Is氏と私。オーダーして待っている間、政治経済の話になったので、文字どおり閉口した。私はこの手の話には、とんと疎いのである。
マグロづけ丼定食を美味しく食べて、近くのモスバーガーへ。冒頭でも書いたが、なんで七夕の夜に、こんな濃いメンバーと将棋談議をしなければならないのだ。
紅一点・Minamiちゃんがいるのだけが救いだった。
ところで、先日の「中井広恵女流六段バースデーパーティー」の飲食代は私がすべて立て替えたが、きょうはその参加メンバーがほとんど集まったので、回収できた。
なお、Ｗ氏とKun氏には、中井女流六段へのプレゼントの協力金もいただいた。ここで改めて、御礼を申し上げます。
これから大切な対局を控えているHanaちゃん、もうちょっと実戦を大切にしてほしい。
という私も居玉で戦いになり、のっぴきならないことになっている。
以下の指し手。▲５五角△同飛▲同飛△同金▲８二飛△４二銀▲５二銀△３一金 まで、植山七段の勝ち。
私は▲５五角と切った。飛車交換はできぬから△同金とくるだろうが、▲５三歩△同飛▲６四銀で下手優勢、が読みだった。
ところが植山悦行七段は堂々と△同飛。これには面喰らった。勢い▲同飛から▲８二飛の王手だが、△４二銀と受けられ、手が止まってしまった。予定の▲８一飛成は△２八飛が厳しい。
私は仕方なく▲５二銀だが、△同金と応じてくれるはずもなく、△３一金とかわされ、ここで投了した。以下▲５一銀不成は△９五角▲７七歩△５一角と銀を抜かれる。その後▲５三歩や▲８一飛成とする手はあるが、指し手の流れがおかしい。指導対局としては、ここまでだろう。
簡単に感想戦を終えたあと、「大沢さん、遊んでるでしょ」と苦笑された。植山七段に教えていただくと、ときどき短手数で終わることがある。アンタ本気を出して指しなさいよ、というわけだ。
もちろん私は一生懸命指しているので、完敗も実力ということである。
続いて美少年クンと一局。私の後手で、横歩取らせ△２三歩～△２五角。しかし▲３二飛成△同銀に▲１六歩が定跡とはいえ好手で、△４四歩▲６五角に△３一飛と手放さざるを得ないようでは苦しくなった。以下△１一の香を取られ、それを▲８三香（飛車取り）と打たれたところで投了した。
△４四歩では、△２四歩だったか。
時刻は５時15分を過ぎている。大野教室は５時までだが、定時で終わることはない。続いてMa君と一局。振り駒で私の先手で、▲２六歩△３四歩▲２五歩と進める。Ma君は石田流が得意なので、それを外した。
Ma君はゴキゲン中飛車に構え、私は超速▲３七銀。
では中盤の一局面を以下に掲げる。
ここでMa君は△４四歩だが、ポカ。▲３五角と銀を取りつつ飛び出して先手優勢。以下△４五歩▲６二角成△同金に▲２一歩成が、▲５四桂を見て、また先手。△６一金の辛抱に私は▲３三歩成△同金▲４二銀と嵩にかかって攻めたが、これはイモ手だった。相手の金を取っても成銀が遊ぶから、大した得になっていない。また悪い癖が出てしまった。
それでも私がまだ指せていたが、Ma君必死の反撃に逆転負けを喫した。
続いてHanaちゃんとの一戦。私が入室したとき、Ｗ氏が
「きょうは大沢さんが大庭美樹さんになったつもりで、Hanaちゃんと指してください」
と言った。Hanaちゃんは日レスインビテーションカップで、美樹女流初段と対局するのだ。しかし私は私の将棋を指すしかない。
Hanaちゃんはゴキゲン中飛車が得意なので、私は▲２五歩を早々と決める。Hanaちゃんは角道を止めた中飛車に構えた。
私は▲９八香とイビアナの意思表示。
「ボクは（ここ10年以上）イビアナの勝率10割なんだよ。あまり知られてないけど」
と、Hanaちゃんを脅かしておく。
「それは大沢さんがイビアナを指さないからじゃないの？」
と外野の声。半分当たっているので、相手にしないでおく。
Hanaちゃんも穴熊に潜る。相穴熊を指すのは久しぶり、というか、人生初めてかもしれない。私のイビアナには、いつも相手は美濃囲いだったので、これは予定が狂った。
大野八一雄七段が見守る中、息づまる終盤戦が展開されたが、▲５一竜と王手しようとしたら、△３三に角がいるのをうっかりした。秒読みでもあったし、ここで戦意喪失して投了。十数年ぶりに、イビアナで負けた。
Hanaちゃん、植山七段との指導対局はスットコドッコイだったが、これは読みの入った、いい将棋だったのではないか。
一方の私もおかしかった。感想戦で、▲６四桂△７一金▲７二歩△６一金のとき、私は▲４三馬と金取りに当てたのだが、これが４四から動いたものと錯覚しており、「▲４三馬なんてしないで、▲６二歩成とすべきだった」と嘆いた。
実際は３二にいた馬をひとつ引いて▲４三馬としたので、▲６二歩成とはできない。Hanaちゃんにキッチリ負かされ、私もかなり動揺していたようだ。
これできょうの対局は終了。指導対局２局を含め０勝５敗。これは初めての戦績だった。
大野七段に、横歩取り▲１六歩に対する応手を聞いたところ、やはり△２四歩が有力、とのことだった。
６時40分から食事会。参加者は大野七段、植山七段、Ｗ氏、Is氏、Fuj氏、Minamiちゃんと私で、天ぷら定食屋へ入った。
こちらのテーブルは大野七段、Is氏と私。オーダーして待っている間、政治経済の話になったので、文字どおり閉口した。私はこの手の話には、とんと疎いのである。
マグロづけ丼定食を美味しく食べて、近くのモスバーガーへ。冒頭でも書いたが、なんで七夕の夜に、こんな濃いメンバーと将棋談議をしなければならないのだ。
紅一点・Minamiちゃんがいるのだけが救いだった。
ところで、先日の「中井広恵女流六段バースデーパーティー」の飲食代は私がすべて立て替えたが、きょうはその参加メンバーがほとんど集まったので、回収できた。
なお、Ｗ氏とKun氏には、中井女流六段へのプレゼントの協力金もいただいた。ここで改めて、御礼を申し上げます。
