2日(日)はかなり…本当にかなり迷ったのだが、「大野・植山教室」に行った。
教室に行く道すがら考えたのだが、先週火曜日の「東十条囲碁将棋教室」の植山悦行七段との感想戦は、「△6九銀不成▲6七玉」の変化で、植山七段が「△5六金」を指摘していたような気がしてきた。それで、「結局逆転はしていなかったんですね。最初から最後まで、下手が負けていたんですね」と私が嘆息した記憶が蘇ってきた。
Fuj氏も強いが、植山七段もさすがにプロだったということだ。
教室には午後1時半少し前に入った。洋間では大野八一雄七段が3面指しの最中。奥の和室では植山七段が2面指しの最中だった。
人数的には植山七段に教わるべきなのだが、とりあえず大野七段の前に座る。この判断が間違えていたかもしれないのだが、それは結果論であろう。
大野七段に角を引いていただき、対局開始。相居飛車から私は早めに▲3五歩と位を取り、▲2六飛と浮き飛車に構える。
△8六歩▲同歩△同飛~△8二飛(の一手が入っていたと思う)の局面で、私が▲7七桂と跳ねたのが疑問手。すかさず△7四歩と▲7五歩を拒否され、一遍に指しにくくなった。▲7七桂では、先に▲7五歩を突くのだった。
和室ではひとり対局が終わり、指導対局は1面指しになっている。それなら私が最初アチラに入ればよかった。
局面。ここから私は、桂頭のキズを気にしながら指すハメになる。とりあえず▲6七金右と守り、△7五歩▲同歩△同金。先週だったらノータイムで▲9七角とやったのだが、似て非なる局面である。
ここで▲9七角は、△8六歩(打)▲同角△同金▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲7五金△8二飛▲7四歩(桂取り)となれば下手も指せる。しかし▲9七角に△7四金とじっと引かれると、次に△9五歩があるから下手も忙しい。
それで私は▲9七角とせず▲7六歩と謝ったが、△8六歩(打)が当然の合わせ。以下私は徐々に駒損を重ね、いつも通りの大敗となった。
感想戦では、▲9七角の変化に大野七段が△8六歩と打ったので、上記の変化で下手が指せる局面になり、クサッタ。なまじ△7四金の正着?を読んでしまったのが、私の不運だった。何か将棋を指したような指さないような感じで、こんなことなら植山七段に先に指導を仰ぐべきだったと反省したが、もう遅い。
この将棋は30分ほどで終わり、植山七段に指導を仰ぐ。
もちろん角落ちで、私はまたも▲3五歩~▲2六飛。私は同じ作戦を続けるケがある。植山七段は△4四銀と対抗し、△8六同飛▲8七歩には、△8五飛とひとつ引いた。植山七段は右腕の調子がわるく、きょうはサウスポーでの指し手だ。
次に△3五銀の狙いで、本譜もそれが実現し、飛車を殺されてしまったのはマズかった。
もちろんそれを防ぐ手はあり、▲7七桂と飛車を追うべきだった。以下△8二飛▲4六歩(次に▲4五歩の銀取り)に△7五歩の桂頭攻めが気になるが、▲4五歩と銀取りに突き出し、飛車の横利きが通るから問題ない。
それにしても、前局では桂跳ねが疑問手だったのに、本局では桂跳ねが正着とは、将棋は本当に難しい。
本譜は▲6八銀~▲6九玉が悠長で、△7三桂との交換は下手大損。前述のように飛車を殺され、将棋は実質ここで終わった。
以下は飛車金交換の駒損になり、その金を▲5三金と打ったが、冷静に△4一金と引かれ、指す手がない。自分の弱さに呆れはて、ここで投げた。
棋士2人に惨敗はいつものことだから仕方ないが、きょうは読みが全然入っていない。前日に深夜3時すぎまで起きていたのがまずく、頭がやや朦朧としている。
ここで3時休みとなる。Hon氏やFuj氏が来て、多少賑やかになったが、きょうはそんなに生徒は多くなかった。
休みが終わり、ここからはリーグ戦となる。W氏も見えたので、手合いを付けてもらう。
まずは小学生のU君と。さっきの指導対局では大野七段に角落ちで勝ったというから、相当の猛者だ。その彼に私が角を落とすというのが、よく分からない。
対局開始。相居飛車でU君の矢倉。私は3五と4五の位を張り、△4四銀~△3四銀~△3三桂~△2五歩~△2一飛としては、不敗の態勢になった。
ところがここから私がふるえる。簡単な決め手があったはずなのだが、下手の指し手に丁寧に付き合っていたら、形勢が接近してしまった。
上手:1三歩、2四玉、下手:1八飛、2七桂の局面で、U君は▲2二銀。私は△1四香と打ったのだが、▲1五歩と冷静に香取りに来られ、参った。△1四香では、△1二香と下から打つのだったか。
もっともそれでも私がよかったのだが、△2六桂と飛車を攻めたのがイモだった。▲1六飛△2五玉に▲1七銀が当然ながら好手。
次に▲2六飛があるから、私は△3五金だが、桂の利きにあえて金を手放すようでは、勝機に見放される。いよいよ形勢混沌、否、上手が悪くなった。
さらに、上手:4七と、6四桂、7三桂、7六歩、8五歩、9四歩、下手:6五桂、6六歩、6七銀、6八金、8七歩、8八玉、9六歩、9九香…の局面で、私が△5九角と打ったのがダサかった。下手は▲6九香と受けたが、△5七との瞬間がやや甘い。数手後の△6八とが王手にならず、最後は接戦の末、負けた。
遡って△5九角では、△5七とと、こちらを先に指すべきだった。▲同金なら△6八角で、△5七角成と△7七歩成の両狙い。こう指すべきだった。
リーグ戦は全勝するつもりでいたので、この敗戦は痛かった。
あとで聞いたら、U君は某道場で、四段で指しているという。その彼にどうして私が角を落とすのか、よく分からぬ。それでも私が勝勢だったのだから、この不満は通らなかった。
逆転負けのキズが癒える間もなく、続けてS君との一戦。前回のリーグ戦本割では私が角を引いて幸いしているが、いまのS君は私を与しやすしと見ているだろう。果たしてお望みの手合いを聞いたら、「平手振り駒」と返答され、クサッタ。
私の後手番で、私は石田流三間飛車を採る。S君はお約束の▲7七角~▲8八玉~▲7八金~▲9八香。当然の手順だった。
(つづく)
教室に行く道すがら考えたのだが、先週火曜日の「東十条囲碁将棋教室」の植山悦行七段との感想戦は、「△6九銀不成▲6七玉」の変化で、植山七段が「△5六金」を指摘していたような気がしてきた。それで、「結局逆転はしていなかったんですね。最初から最後まで、下手が負けていたんですね」と私が嘆息した記憶が蘇ってきた。
Fuj氏も強いが、植山七段もさすがにプロだったということだ。
教室には午後1時半少し前に入った。洋間では大野八一雄七段が3面指しの最中。奥の和室では植山七段が2面指しの最中だった。
人数的には植山七段に教わるべきなのだが、とりあえず大野七段の前に座る。この判断が間違えていたかもしれないのだが、それは結果論であろう。
大野七段に角を引いていただき、対局開始。相居飛車から私は早めに▲3五歩と位を取り、▲2六飛と浮き飛車に構える。
△8六歩▲同歩△同飛~△8二飛(の一手が入っていたと思う)の局面で、私が▲7七桂と跳ねたのが疑問手。すかさず△7四歩と▲7五歩を拒否され、一遍に指しにくくなった。▲7七桂では、先に▲7五歩を突くのだった。
和室ではひとり対局が終わり、指導対局は1面指しになっている。それなら私が最初アチラに入ればよかった。
局面。ここから私は、桂頭のキズを気にしながら指すハメになる。とりあえず▲6七金右と守り、△7五歩▲同歩△同金。先週だったらノータイムで▲9七角とやったのだが、似て非なる局面である。
ここで▲9七角は、△8六歩(打)▲同角△同金▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲7五金△8二飛▲7四歩(桂取り)となれば下手も指せる。しかし▲9七角に△7四金とじっと引かれると、次に△9五歩があるから下手も忙しい。
それで私は▲9七角とせず▲7六歩と謝ったが、△8六歩(打)が当然の合わせ。以下私は徐々に駒損を重ね、いつも通りの大敗となった。
感想戦では、▲9七角の変化に大野七段が△8六歩と打ったので、上記の変化で下手が指せる局面になり、クサッタ。なまじ△7四金の正着?を読んでしまったのが、私の不運だった。何か将棋を指したような指さないような感じで、こんなことなら植山七段に先に指導を仰ぐべきだったと反省したが、もう遅い。
この将棋は30分ほどで終わり、植山七段に指導を仰ぐ。
もちろん角落ちで、私はまたも▲3五歩~▲2六飛。私は同じ作戦を続けるケがある。植山七段は△4四銀と対抗し、△8六同飛▲8七歩には、△8五飛とひとつ引いた。植山七段は右腕の調子がわるく、きょうはサウスポーでの指し手だ。
次に△3五銀の狙いで、本譜もそれが実現し、飛車を殺されてしまったのはマズかった。
もちろんそれを防ぐ手はあり、▲7七桂と飛車を追うべきだった。以下△8二飛▲4六歩(次に▲4五歩の銀取り)に△7五歩の桂頭攻めが気になるが、▲4五歩と銀取りに突き出し、飛車の横利きが通るから問題ない。
それにしても、前局では桂跳ねが疑問手だったのに、本局では桂跳ねが正着とは、将棋は本当に難しい。
本譜は▲6八銀~▲6九玉が悠長で、△7三桂との交換は下手大損。前述のように飛車を殺され、将棋は実質ここで終わった。
以下は飛車金交換の駒損になり、その金を▲5三金と打ったが、冷静に△4一金と引かれ、指す手がない。自分の弱さに呆れはて、ここで投げた。
棋士2人に惨敗はいつものことだから仕方ないが、きょうは読みが全然入っていない。前日に深夜3時すぎまで起きていたのがまずく、頭がやや朦朧としている。
ここで3時休みとなる。Hon氏やFuj氏が来て、多少賑やかになったが、きょうはそんなに生徒は多くなかった。
休みが終わり、ここからはリーグ戦となる。W氏も見えたので、手合いを付けてもらう。
まずは小学生のU君と。さっきの指導対局では大野七段に角落ちで勝ったというから、相当の猛者だ。その彼に私が角を落とすというのが、よく分からない。
対局開始。相居飛車でU君の矢倉。私は3五と4五の位を張り、△4四銀~△3四銀~△3三桂~△2五歩~△2一飛としては、不敗の態勢になった。
ところがここから私がふるえる。簡単な決め手があったはずなのだが、下手の指し手に丁寧に付き合っていたら、形勢が接近してしまった。
上手:1三歩、2四玉、下手:1八飛、2七桂の局面で、U君は▲2二銀。私は△1四香と打ったのだが、▲1五歩と冷静に香取りに来られ、参った。△1四香では、△1二香と下から打つのだったか。
もっともそれでも私がよかったのだが、△2六桂と飛車を攻めたのがイモだった。▲1六飛△2五玉に▲1七銀が当然ながら好手。
次に▲2六飛があるから、私は△3五金だが、桂の利きにあえて金を手放すようでは、勝機に見放される。いよいよ形勢混沌、否、上手が悪くなった。
さらに、上手:4七と、6四桂、7三桂、7六歩、8五歩、9四歩、下手:6五桂、6六歩、6七銀、6八金、8七歩、8八玉、9六歩、9九香…の局面で、私が△5九角と打ったのがダサかった。下手は▲6九香と受けたが、△5七との瞬間がやや甘い。数手後の△6八とが王手にならず、最後は接戦の末、負けた。
遡って△5九角では、△5七とと、こちらを先に指すべきだった。▲同金なら△6八角で、△5七角成と△7七歩成の両狙い。こう指すべきだった。
リーグ戦は全勝するつもりでいたので、この敗戦は痛かった。
あとで聞いたら、U君は某道場で、四段で指しているという。その彼にどうして私が角を落とすのか、よく分からぬ。それでも私が勝勢だったのだから、この不満は通らなかった。
逆転負けのキズが癒える間もなく、続けてS君との一戦。前回のリーグ戦本割では私が角を引いて幸いしているが、いまのS君は私を与しやすしと見ているだろう。果たしてお望みの手合いを聞いたら、「平手振り駒」と返答され、クサッタ。
私の後手番で、私は石田流三間飛車を採る。S君はお約束の▲7七角~▲8八玉~▲7八金~▲9八香。当然の手順だった。
(つづく)