一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

九州旅行2014・6「吹上浜・砂の祭典」

2014-11-29 14:17:03 | 旅行記・G.W.編
きのうは、歌手・中島啓江(これで「けいこ」と読ませるんですね)の訃報が報道された。
しかし私は、その片隅でひっそりと報道された、劇画家・石川フミヤスの訃報のほうが、衝撃的だった。
石川フミヤスは、さいとう・たかをの片腕で、いままで数々の劇画を世に送り出してきた。あの「ゴルゴ13」も、石川フミヤスの力によるところが大きい。お二方とも、心よりお悔やみ申し上げます。

(きのうのつづき)
「吹上浜・砂の祭典in南さつま」は、「砂丘の杜きんぽう」内の特設会場で行われる。今年は2日から31日までの長期開催で、天候に左右されない砂像の特徴がよく表れている。
会場は「メイン会場」と「サテライト会場」に分かれているが、サテライト会場は砂像制作体験などが主なので、メイン会場だけ観ればよい。
まずは会場内を見て回る。団体制作は25基。祭り、姫路城、歌舞伎、力士…等々、著名作家による巨大砂像が設置されている。雪像のような清冽さはないが、砂はココアパウダーのようにキメが細かいので、作家の緻密な技術が堪能できる。
辺りのイベントスタッフの数も充実しており、イベントに懸ける意気込みが伝わる。
午後4時になり、テント下で恒例のビンゴゲームである。私も1枚買う。一昨年までは町のオジサン風?の人が巧みに司会をこなしたが、昨年は地元の若手お笑いコンビが務めた。今年は年配の女性で、日吉ミミ風の趣がある。
今年の特等は自転車だ。ビンゴが始まったが、私はビンゴで早めに上がったためしがない。今年もスロースタートだ。
司会の女性は話し方に妙な
クセがあり、独特の味を醸し出している。
一番手のビンゴ者が出た。女性がインタビューすると、彼は大阪の人だった。
「この自転車どうします?」
「大阪までこいで帰ります」
と、ここはお約束のやりとりである。
私はなかなか開かない。リーチにも届かない感じで、そのまま最終ビンゴ者まで進んでしまった。今年は縁がなかったということだ。
会場の奥に、5階建て相当の展望台がある。私は高所は得意ではないが、追加料金がかからないので、登る。ここからの景色が素晴らしい!! 金峰の杜と遠くの山々が、見事なコントラストをなしている。
地上に降りると、スタッフさんがいたので、写真を撮ってもらう。私は自分が嫌いなので、自分の写真を撮ることはあまりないのだが、きょうは特別である。
腹が減ったので、出店で「かけうどんとおにぎりのセット」(500円)を注文した。うどんは上品な出汁で、美味かった。
展望台のピロティ―では、常潤高校が出店していた。今年はここにいたのか。ここが授業の一貫?で製造している、100%のオレンジジュースが売られているが、これを買うのもお約束である。今年のジュースも、美味かった。
小・中学生制作の砂像までしっかり鑑賞し、今年の砂の祭典も堪能した。個人的には、どこが制作したのか、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を彷彿とさせる、波しぶきの砂像が最も印象に残った。
さて残る問題は、このあと午後7時45分から行われる「音と光のファンタジー」を見るかどうかである。音楽と光、花火のコラボレーションは一見の価値があるが、男ひとりで見るのも虚しいものがある。
夜までの時間ももったいなく、今年もこれで失礼することにした。
17時30分に、鹿児島中央駅へ直行する特急バスが出ている。所要時間は1時間10分だから、直線距離で結んでいるイメージだ。
会場を出て、バスの到着を待つ。ところが、「敬老パス、友愛パス、SUN Qパス」の使用はできません」の張り紙があり、のけぞった。料金を見ると、1,030円である。
ここでこんな出費はできないが、ほかに手段がない。ヒトの足元を見おって…と、私はしぶしぶバスに乗り込んだ。
さて、きょうは宮崎まで行っちゃいたいと思う。宮崎までは、鹿児島中央駅発18時35分という最終バスがある。時刻表的には間に合わないが、特急バスは定刻より早く着く場合がままある。ちょっとこれに賭けてみようと思った。
バスは山道を突っ切るが、車窓からの景色が素晴らしい。これもバス料金のうちだと思えば、鑑賞する目にも力が入るというものだ。
バスは鹿児島市内に入り、見覚えのある景色が目に入ってきた。しかし、バスは定時運行に近いように思われる。
バスが鹿児島中央駅バスターミナルに近づく。と、前方に、宮崎行きの高速バスが、ターミナルを出るのが見えた。
間に合わなかった…!! でも、私はどうしても宮崎に行きたいのだ。そういうイメージができてしまったのだ。さりとて列車は使いたくない。私はこれからどうする!?
(12月4日につづく)
コメント
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