我が「SUN Qパス」は3日間連続なので、使わなければもったいない。今夜鹿児島まで行ければ、1日分を十分使った計算だ。
途中、ドライブインで停まったので、「あいすまんじゅうもなか」を買う。この夜食が太るモトなのだが、ダイエットは帰京後でいい。
定刻を10分遅れの5日(月・祝)01時10分、特急さくらじま号は天文館バス停に着いた。
私は寄り道なしで「サイバック天文館店」に入る。ここが満室だったら投了だが、そのときはそのときだと思った。
幸いフラットスペースは空いていて、無事投宿となる。サイバックさまさまである。
ブースに入って、すぐにも仮眠したいところだが、ブログを書かねばならない。きょうから「世田谷花みず木オープン戦」の観戦記だ。聞き手の室谷由紀女流初段が欠席となり、テンションが下がったやつである。
眠気と格闘しながら書き、2時過ぎにアップして、そのまま倒れた。
朝。きょうの予定は、指宿の砂蒸し温泉を浴し、枕崎駅前のブティック「歩揺」でママさんに会い、吹上浜で「砂の祭典」を楽しむ。すなわち、いつもの定跡である。
「SUN Qパス」最終3日目。いつもは鹿児島中央駅前まで歩いていくのだが、今回はいきなりバスに乗れる。
いづろバス停から南国バスに乗ったが、鹿児島中央駅へは、やや遠回りのルートだった。
駅前からは鹿児島交通バスの山川桟橋行きに乗り、指宿の砂蒸し会館前に向かう。列車利用だと指宿から歩かねばならないが、バスなら施設前まで直行だ。
連休中だから車内も人が多いと覚悟したがそうでもなく、徐々に客が降りて気が付けば、客は先頭の席に座っているマニア系の男性と、私だけになってしまった。
右手には指宿枕崎線の鉄路が見えるが、あちらに浮気するわけにはいかない。もう少し鉄分を補給しなければと思う。
10時18分、砂蒸し会館前着。前夜はシャワーすら浴びなかったから、別の意味でも早くサッパリしたかった。ところが…。
「砂楽」受付の2階に上がると、物凄い客だ。これはちょっと想定外である。受付のお姉さんに待ち時間を聞くと、「90分」という恐ろしい数字が返ってきた。
私が硬直していると、お姉さんはすぐに別の仕事を始めた。即断しない人は相手にしません、のテイである。
何年か前も殺人的な混み具合のときがあったが、あのときは脱衣所まで行けても、ロッカーが足りず、往生したものだった。
今回はそれ以上の混雑が予想され、そこまでして入りたくない。残念だが、砂蒸し温泉はパスとした。今年はグッショリできなかった…。
さて指宿といえば、砂蒸し会館の近くに美味い中華料理を食べさせてくれる店があるのだが、行ってみたら準備中だった。
仕方ない、いくらか早いが、枕崎に向かうことにする。
枕崎行きバスは、10時54分のバスが運休で、11時04分のがあった。車内は、初老の夫婦1組と1人旅の3人。私が4人目で、さっきの喧騒がウソのようだ。
「鰻温泉」を通過した。旅番組で何度か登場している秘湯で、一度寄りたいのだが、その余裕がない。
夫婦は「開聞口」で降りた。これから開聞岳に登るのだろうか。私も学生のとき試みたことがあるが、水分を持たず旅行カバンをかけながら登ったため、途中で引き返さざるを得なくなるという、悲惨な結末になった。
12時09分、東大川着。そこは広い空地で、向かいに同じバスが停まっている。これが本当の枕崎行きで、私たちは乗り換えるのだ。しかしこの面倒臭さに味がある。
すぐにバスは発車し、12時41分、枕崎に着いた。JRの枕崎新駅舎は昨年建てられたが、今年はさらに改装が進んで、スロープが取り付けられていた。あれは、昨年はなかったと思う…。
「歩揺」に向かう。こちらのママさんの説明はいまさらするまでもないが、初めてお会いしたのが2007年だから、かなりの年月になる。ママさんは毎年バリバリ活動しているのに、私は無為な人生を送るだけ。いまじゃただのハゲデブだ。しかも今年はホームレスの気もあり、会うのがつらい気もする。
店に入ると、店番のオジサンがいた。数年前、ママさんの実家にお邪魔する機会があり、そのときクルマの運転をしてくれた方だ。
オジサンは私を忘れており(当然だ)、不審そうだ。ママさんは不在のようで、私も詳しく話さず、その場を後にする。
いやはや、きょうはここまで何の実りもない。観光案内所に寄ると、枕崎駅周辺は、さらに整備が進んだらしい。そこで改めて駅に戻り、眼下を眺めると、地面に枕崎周辺の地図がデザインされていた。
とりあえず昼食である。食事処Aに入るが、店内はほぼ満席で、忙しそうだ。私の姿は目に入っているはずだが、店員は知らんぷりである。
残念、今回は縁がなかったようだ。続いて食事処Bに入るが、ここも似たような応対だった。
……。枕崎での昼食は諦め、近場の喫茶店に入り、吹上浜方面行きのバスを待った。
13時45分、枕崎発。バスは集落に入り、「大野」「西村」という香ばしいバス停を通過する。バスは細い道をくねくね曲がり、路線バス旅の醍醐味を味わえる。
14時39分、定刻より11分遅れで、加世田バスターミナルに着いた。ここ加世田には、一公のという店名のラーメン屋があるはずだが、今年も時間がなくて行けない。
待合室で、「いわさきICカード」にチャージをしようと思う。これはいわさきコーポレーションが発行するICカードで、鹿児島県内のほとんどの公共交通に使用できる。1,000円のチャージで1,100円分使え、お得だ。
しかしそのカードを、自宅に忘れていた…!!
あすは鹿児島散策で使うかもしれないのに、何てことだ…。
気を取り直し、14時43分の連絡バスで、「吹上浜砂の祭典会場」まで向かう。当然これも「SUNQパス」が使える。会場には14時55分に着いた。
今年のテーマは「和んだふる ジャパン ~砂で描く日本の宝~」である。
(つづく)
途中、ドライブインで停まったので、「あいすまんじゅうもなか」を買う。この夜食が太るモトなのだが、ダイエットは帰京後でいい。
定刻を10分遅れの5日(月・祝)01時10分、特急さくらじま号は天文館バス停に着いた。
私は寄り道なしで「サイバック天文館店」に入る。ここが満室だったら投了だが、そのときはそのときだと思った。
幸いフラットスペースは空いていて、無事投宿となる。サイバックさまさまである。
ブースに入って、すぐにも仮眠したいところだが、ブログを書かねばならない。きょうから「世田谷花みず木オープン戦」の観戦記だ。聞き手の室谷由紀女流初段が欠席となり、テンションが下がったやつである。
眠気と格闘しながら書き、2時過ぎにアップして、そのまま倒れた。
朝。きょうの予定は、指宿の砂蒸し温泉を浴し、枕崎駅前のブティック「歩揺」でママさんに会い、吹上浜で「砂の祭典」を楽しむ。すなわち、いつもの定跡である。
「SUN Qパス」最終3日目。いつもは鹿児島中央駅前まで歩いていくのだが、今回はいきなりバスに乗れる。
いづろバス停から南国バスに乗ったが、鹿児島中央駅へは、やや遠回りのルートだった。
駅前からは鹿児島交通バスの山川桟橋行きに乗り、指宿の砂蒸し会館前に向かう。列車利用だと指宿から歩かねばならないが、バスなら施設前まで直行だ。
連休中だから車内も人が多いと覚悟したがそうでもなく、徐々に客が降りて気が付けば、客は先頭の席に座っているマニア系の男性と、私だけになってしまった。
右手には指宿枕崎線の鉄路が見えるが、あちらに浮気するわけにはいかない。もう少し鉄分を補給しなければと思う。
10時18分、砂蒸し会館前着。前夜はシャワーすら浴びなかったから、別の意味でも早くサッパリしたかった。ところが…。
「砂楽」受付の2階に上がると、物凄い客だ。これはちょっと想定外である。受付のお姉さんに待ち時間を聞くと、「90分」という恐ろしい数字が返ってきた。
私が硬直していると、お姉さんはすぐに別の仕事を始めた。即断しない人は相手にしません、のテイである。
何年か前も殺人的な混み具合のときがあったが、あのときは脱衣所まで行けても、ロッカーが足りず、往生したものだった。
今回はそれ以上の混雑が予想され、そこまでして入りたくない。残念だが、砂蒸し温泉はパスとした。今年はグッショリできなかった…。
さて指宿といえば、砂蒸し会館の近くに美味い中華料理を食べさせてくれる店があるのだが、行ってみたら準備中だった。
仕方ない、いくらか早いが、枕崎に向かうことにする。
枕崎行きバスは、10時54分のバスが運休で、11時04分のがあった。車内は、初老の夫婦1組と1人旅の3人。私が4人目で、さっきの喧騒がウソのようだ。
「鰻温泉」を通過した。旅番組で何度か登場している秘湯で、一度寄りたいのだが、その余裕がない。
夫婦は「開聞口」で降りた。これから開聞岳に登るのだろうか。私も学生のとき試みたことがあるが、水分を持たず旅行カバンをかけながら登ったため、途中で引き返さざるを得なくなるという、悲惨な結末になった。
12時09分、東大川着。そこは広い空地で、向かいに同じバスが停まっている。これが本当の枕崎行きで、私たちは乗り換えるのだ。しかしこの面倒臭さに味がある。
すぐにバスは発車し、12時41分、枕崎に着いた。JRの枕崎新駅舎は昨年建てられたが、今年はさらに改装が進んで、スロープが取り付けられていた。あれは、昨年はなかったと思う…。
「歩揺」に向かう。こちらのママさんの説明はいまさらするまでもないが、初めてお会いしたのが2007年だから、かなりの年月になる。ママさんは毎年バリバリ活動しているのに、私は無為な人生を送るだけ。いまじゃただのハゲデブだ。しかも今年はホームレスの気もあり、会うのがつらい気もする。
店に入ると、店番のオジサンがいた。数年前、ママさんの実家にお邪魔する機会があり、そのときクルマの運転をしてくれた方だ。
オジサンは私を忘れており(当然だ)、不審そうだ。ママさんは不在のようで、私も詳しく話さず、その場を後にする。
いやはや、きょうはここまで何の実りもない。観光案内所に寄ると、枕崎駅周辺は、さらに整備が進んだらしい。そこで改めて駅に戻り、眼下を眺めると、地面に枕崎周辺の地図がデザインされていた。
とりあえず昼食である。食事処Aに入るが、店内はほぼ満席で、忙しそうだ。私の姿は目に入っているはずだが、店員は知らんぷりである。
残念、今回は縁がなかったようだ。続いて食事処Bに入るが、ここも似たような応対だった。
……。枕崎での昼食は諦め、近場の喫茶店に入り、吹上浜方面行きのバスを待った。
13時45分、枕崎発。バスは集落に入り、「大野」「西村」という香ばしいバス停を通過する。バスは細い道をくねくね曲がり、路線バス旅の醍醐味を味わえる。
14時39分、定刻より11分遅れで、加世田バスターミナルに着いた。ここ加世田には、一公のという店名のラーメン屋があるはずだが、今年も時間がなくて行けない。
待合室で、「いわさきICカード」にチャージをしようと思う。これはいわさきコーポレーションが発行するICカードで、鹿児島県内のほとんどの公共交通に使用できる。1,000円のチャージで1,100円分使え、お得だ。
しかしそのカードを、自宅に忘れていた…!!
あすは鹿児島散策で使うかもしれないのに、何てことだ…。
気を取り直し、14時43分の連絡バスで、「吹上浜砂の祭典会場」まで向かう。当然これも「SUNQパス」が使える。会場には14時55分に着いた。
今年のテーマは「和んだふる ジャパン ~砂で描く日本の宝~」である。
(つづく)