2011年10月21日(金)、LPSA芝浦サロンで島井咲緒里女流二段(当時は女流初段)に教えていただいた将棋を振り返る。
LPSAが芝浦に移転したのが2010年10月。そこでLPSAは「芝浦移転1周年記念」と題して、中井広恵女流六段を特別講師として投入した。その名も「中井広恵研究室」で、内容は講座や指導対局、自戦解説など、なんでもあり。これが月1回行われる。しかも通常の芝浦サロンにおまけの形で行われるので、追加料金は一切かからない。この日はその1回目で、これが同年12月まで続いた。
まったく懐かしい話で、当時はこんな企画も行われていたのだ。しかしその後中井女流六段はLPSAを去り、芝浦サロンもなくなった。ハコがあればいろいろな企画が立てられるが、それがなくなればどうしようもない。今のLPSAは、ローカル線を廃止し、代替バスで辛うじて営業している図なのだ。これでは企画の作りようがなく、衰退の一途をたどるしかない。
午後5時すぎにサロンに入ると、W氏、His氏、Is氏、Tod氏、Kaz氏、Sugご主人、Sai氏らの姿があった。
私はまず中井女流六段に、Su氏と一緒に指導対局を受ける。
将棋は角換わりになり、私は棒銀に出た。しかし中井女流六段にうまくいなされ、中盤で折れた。
「大沢さんもこんな手を指してるようじゃ、まだまだ…」
と、中井女流六段からきつい一言。しかしありがたい激励だった。
島井女流二段との指導対局に入る。島井女流二段は髪を黒く戻し、人妻の雰囲気を醸し出していた。左では、遅れて入室したHon氏が指していた。
私はもちろん「チョコレート勝負」で、ここまで私の4勝3敗。対女流棋士4人の中で、初のリーチとなっている。
対局開始。▲7六歩△3四歩に、私は▲6六歩。いつもは▲2六歩だが、ちょっと変化してみた。が、島井女流二段は長考する。そして△4二銀と指した。私は相振り飛車を嫌って▲2六歩。△5四歩に、私は▲2五歩と決める。
これに島井女流二段が△3三角と応じたので、▲4八銀に△5二飛となり、いつも通りの対抗形になった。
続いて私は▲5八金右としたが、まずかった。というのも島井女流二段に△5五歩と突かれたからで、このために右銀が▲4七に立つしかなくなった。私は▲5七銀型のほうが好きである。
その後お互いに駒組に入り、第1図。
第1図以下の指し手。
▲5六歩△同歩▲同銀右△5二飛▲5五歩△同銀▲同銀△同飛▲4三銀△7三桂▲3四銀成△5一角▲4四成銀△9五歩▲6五歩(第2図)
飽和状態なので、私は▲5六歩と合わせた。△同歩▲同銀右に島井女流二段は△5二飛だが、もし△5五歩なら、▲同銀△同銀▲5六歩とほぐしていくつもりだった。
△5二飛に私は▲5五歩。1歩を損して銀交換する手で、今の私なら絶対に指さない。
銀交換後の▲4三銀に私は期待したのだが、これが狙いなら我が感覚も相当おかしい。しかし私は時々、こういうソッポの攻めをしたくなるのだ。
▲3四銀成から▲4四成銀。歩損は回復したが、銀を投入しているから、あまり得していない。
島井女流二段は△9五歩と味をつけてきた。今の私なら何はともあれ▲9五同歩だが、私は▲6五歩と、飛車取りに突いた。これも狙いの一つだが、ちょっと気持ちに余裕がない感じである。
第2図から、島井女流二段にとっては当然の手を指した。
(つづく)
LPSAが芝浦に移転したのが2010年10月。そこでLPSAは「芝浦移転1周年記念」と題して、中井広恵女流六段を特別講師として投入した。その名も「中井広恵研究室」で、内容は講座や指導対局、自戦解説など、なんでもあり。これが月1回行われる。しかも通常の芝浦サロンにおまけの形で行われるので、追加料金は一切かからない。この日はその1回目で、これが同年12月まで続いた。
まったく懐かしい話で、当時はこんな企画も行われていたのだ。しかしその後中井女流六段はLPSAを去り、芝浦サロンもなくなった。ハコがあればいろいろな企画が立てられるが、それがなくなればどうしようもない。今のLPSAは、ローカル線を廃止し、代替バスで辛うじて営業している図なのだ。これでは企画の作りようがなく、衰退の一途をたどるしかない。
午後5時すぎにサロンに入ると、W氏、His氏、Is氏、Tod氏、Kaz氏、Sugご主人、Sai氏らの姿があった。
私はまず中井女流六段に、Su氏と一緒に指導対局を受ける。
将棋は角換わりになり、私は棒銀に出た。しかし中井女流六段にうまくいなされ、中盤で折れた。
「大沢さんもこんな手を指してるようじゃ、まだまだ…」
と、中井女流六段からきつい一言。しかしありがたい激励だった。
島井女流二段との指導対局に入る。島井女流二段は髪を黒く戻し、人妻の雰囲気を醸し出していた。左では、遅れて入室したHon氏が指していた。
私はもちろん「チョコレート勝負」で、ここまで私の4勝3敗。対女流棋士4人の中で、初のリーチとなっている。
対局開始。▲7六歩△3四歩に、私は▲6六歩。いつもは▲2六歩だが、ちょっと変化してみた。が、島井女流二段は長考する。そして△4二銀と指した。私は相振り飛車を嫌って▲2六歩。△5四歩に、私は▲2五歩と決める。
これに島井女流二段が△3三角と応じたので、▲4八銀に△5二飛となり、いつも通りの対抗形になった。
続いて私は▲5八金右としたが、まずかった。というのも島井女流二段に△5五歩と突かれたからで、このために右銀が▲4七に立つしかなくなった。私は▲5七銀型のほうが好きである。
その後お互いに駒組に入り、第1図。
第1図以下の指し手。
▲5六歩△同歩▲同銀右△5二飛▲5五歩△同銀▲同銀△同飛▲4三銀△7三桂▲3四銀成△5一角▲4四成銀△9五歩▲6五歩(第2図)
飽和状態なので、私は▲5六歩と合わせた。△同歩▲同銀右に島井女流二段は△5二飛だが、もし△5五歩なら、▲同銀△同銀▲5六歩とほぐしていくつもりだった。
△5二飛に私は▲5五歩。1歩を損して銀交換する手で、今の私なら絶対に指さない。
銀交換後の▲4三銀に私は期待したのだが、これが狙いなら我が感覚も相当おかしい。しかし私は時々、こういうソッポの攻めをしたくなるのだ。
▲3四銀成から▲4四成銀。歩損は回復したが、銀を投入しているから、あまり得していない。
島井女流二段は△9五歩と味をつけてきた。今の私なら何はともあれ▲9五同歩だが、私は▲6五歩と、飛車取りに突いた。これも狙いの一つだが、ちょっと気持ちに余裕がない感じである。
第2図から、島井女流二段にとっては当然の手を指した。
(つづく)