第2図以下の指し手。△5七飛成▲同金寄△6五桂▲5六金△4七銀▲5五金△8四角▲6六歩△5七銀(途中図)
▲6五歩△6八銀成▲同玉△3九角成▲6四歩△6二金引(投了図)
まで、72手で島井女流初段の勝ち。
島井咲緒里女流二段(当時は女流初段)は、バッサリと△5七飛成。中田功七段は「飛車は切るためにある」と言ったそうだが、島井女流二段の将棋にもそんなところがある。私の▲6五歩は、まさにそれを誘発させてしまった。
やむない▲5七同金寄に△6五桂が気持ちのいい跳躍だ。以下島井女流二段に先手先手と攻められ、私は反撃のいとまがない。
△5七銀(途中図)が島井流の攻め。私は構わず▲6五歩と桂を取ったが、△6八銀成から△3九角成とされ、下手は忙しい。
▲6四歩△6二金引に次の手が分からない。下手は▲8八角の存在が不愉快で、扱いに困っている。いない方がいいくらいだ。見れば見るほどイヤになって、投了してしまった。今だったら投了図で▲6六桂ぐらい指すかもしれないが、戦意を喪失した。
これで「チョコレート勝負」は4勝4敗となり、チョコレート進呈回避は持ち越しとなった。
感想戦が終わり、私は島井女流二段に、今日の島井先生がとても綺麗だったことを伝えた。
大盤では中井広恵女流六段の講義が始まった。中井女流六段の実戦を基に、会員を「攻めの棋風」「受けの棋風」に分けて、合議制で指し手を決めていくという趣向である。私は「受けの棋風グループ」に入った。
中井女流六段の講義が終わり、私はKaz氏と早指し戦を指した。将棋は私の向かい飛車。しかし一度交換した歩を△2三歩と受けたのが軟弱で、以下中押し負けした。
この日の将棋はここまで。全敗だったが、仕方ない。
放課後の食事会は、近くの「笑笑(わらわら)」で。参加者は中井女流六段、W、Hon、Is、Tod、ミスター中飛車、Kazの各氏に私だった。
みんなでゲラゲラ笑いまくって、11時30分に散会。帰りは中井女流六段、W氏、Hon氏、Kaz氏、私で京浜東北線に乗った。この時間も楽しかったが、もうこんなこともあるまい。